『冬孤立』
すっかり葉も落ち切った冬の日。ふと見上げた木は立ち枯れ寸前だった。その姿が、記憶の扉の向こうにいる人を思い出させる。己を鼓舞すると言えば聞こえはいいが、実は追い込んでいるも同然だった人。孤高─ひとり立ち、決して他に交わる事なく─孤独とも孤立ともつかず、ただ木立の様に。
冬孤立_フユコダチ_

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