『降り積もる祈りに』
夜更け──。静寂を妨げるかのように吹き上げた冬の風に乗り、降り積もっていた雪がきらきらと舞う風花となった。それは天より使わされ、何処へともなく散って行く数多の祈りの粒。再び出逢い、折り重なり紡がれる粒たちは、天の川とも見まごうほどに耀く繊細な光の結晶となる。
降り積もる祈りに

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