『こい』
恋は鯉に似て非なる物。
「どこが?」その問いに、そう思うのは自分だけなのだと思い知る。
当たり前に訪れると信じ、そこに何の疑いもなかった。無防備に口を開け、餌が放り込まれるのを待っている鯉の様に。
予期せぬ時、予期せぬ形で飛んで来たそれに、飲み込むつもりが飲み込まれた。

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