最近の【ほぼ百字小説】2023年10月23日~11月2日
【ほぼ百字小説】をひとつツイート(あ、今はツイートじゃないのか。どうでもええけど)したら、こっちでそれに関してあれこれ書いて、それが20篇くらい溜まったら、まとめて朗読して終わり、という形式でやってます。気が向いたらおつきあいください。
【近況】
10月いっぱいの『小さいエヨルフ』ロングランも、まもなく終わりです。おかげさまで最後まで走り切れそうです。まだ油断はできませんが。
10月23日(月)
【ほぼ百字小説】(4779) 絵に描いた餅のような巨大怪獣が、スタジオに作られた夕空で輝き出したいちばん星と入れ替わるように消えていった。初めてそれを見てから半世紀が過ぎた今も、夕空を見るたびテレビの中にあったあの夕空を思い出す。
これはウルトラマンの『恐怖の宇宙線』の中のワンシーン。子供が描いた絵が宇宙線で怪獣になって、でも日が暮れると消える。ガヴァドンというその怪獣、最初はいかにも子供が空き地の土管に描きそうな白い三角にまん丸の黒い目があるだけの怪獣なんですが、あとで子供たちに描き足されて怪獣らしい姿になります。でもその最初の白いオバケみたいなガヴァドンが私は大好きでした。そしてこのシーンがほんとにいい。夕暮れのガスタンクと怪獣。今も思い出します。そして考えたらあの夕空もスタジオの中に描かれたものなんですね。
今日がこのエピソードの放送日だった、ということを科特隊のフジ隊員(桜井浩子さん)のツイートで知りました。子供の頃は想像もできなかった未来だ。
【ほぼ百字小説】(4780) ロングラン公演だが、毎回同じ軌道で動いているはず。なのに、暗い舞台上で毎回違うものにぶつかったり引っかかったり。もしかしたら舞台上の物が、日に日に増えていっているのか。いや、物だけではなく登場人物も。
暗い中で転換したり移動したりするのはなかなか大変なんです。芝居そのものよりも大変かも、というか、そういうことをきちんやれることが芝居ができる、ということかもしれません。で、おかしいなあ、何かにぶつかったぞ、ぶつからないはずなのになあ、あれ、なんだったんだろう?
10月24日
【ほぼ百字小説】(4781) いつもの店のいつもの席だが、今日はこのあと、何日かぶりでみんなのいる洞窟へ行く。同じ場面がぐるぐる回っているのに、なぜか毎回違う景色が見える洞窟。まあその前に、近くの公園の丘でしばらくぼんやりするか。
これは何日か前に書いたやつなんですが、まあ今日もこんな感じ。今日は昼と夜の二回。わくわくする。ということで、そろそろ家を出ます。もちろんその前にいつもの店のいつもの席へ。
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