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娘のダンス発表会と母の幼馴染

長男は中1、次男は小5、長女は小2。下の2人は学校はほぼ行かず、いわゆるホームスクール(と言えるのかどうか……)で過ごしている。4年間の離島暮らしを経て、埼玉へ。夫は単身赴任、私はフリーランス。「いつもどうやって仕事しているの?過ごしているの?」と聞かれることが多い。聞かれて「行き当たりばったりだよ」としか答えられない日々を、日記に書いていきたいと思う。

娘が6月から通い始めたダンススクールでの初ステージが、地域一番?!の規模のお祭りだった。(公式HPを見たら、2日間で22万人来場したとあった。やっぱり首都圏は規模がちがう。)

普段はおちゃらけてノリノリの娘は、本番前から「緊張するなあ」と話していた。ステージはトラックが広がって舞台になるタイプで、駅前の道路にデーンと立つ。娘たちの前に地域の幼稚園の年長さんが和太鼓を披露していて、お客さんもかなり多い!ダンススクールのときも人が減るかな?と思いきや、ほとんど減らなかった。

本番が始まると、娘はものすごく緊張していて腕や足の動きの大きさがいつもの半分ほどだった。それでも、一緒に練習してきた仲間たちと、年上クラスの子たちとも同じステージで最後まで踊り切る姿には感動した。終わって駆けつけると、「すっごい緊張したあ…。頭の中でずっと『こわいこわいこわい』『早く終わって』って思いながらやってたよ」と話す。

この日は土曜日だった。長男は土曜授業で学校へ行き、次男は友達と待ち合わせてお祭へ行くとのことで別行動だった。子どもたちそれぞれの手がだいぶ離れてきたことを実感する。娘のダンス教室には次男のクラスメイトもいるので、次男と友達もダンスを見にきてくれていた。

めちゃくちゃ話が逸れるのだが、次男が一緒にいたお友達の1人が、我が家の友達にはいないタイプの超おしゃれ男子だった。ちょんまげ小僧のパンダくんみたい(わかる人にしかわからないネタ)。ファッションはこなれたカジュアルさが洗練されていて、メガネすらもファッションの一部!!そんなお友達が、手作りマルシェみたいなところで「お母さんにお土産を買う」とネックレスを買っていてこれまた驚愕。内面までもイケメン。その横で、次男は食品サンプルのチョコバナナを買っていた。うん、君はそのままでいておくれ。

ダンスの発表が終わってから、お祭りも楽しんだ。駅前の数100メートルが完全に歩行者天国となり、いわゆる屋台から、地域の人たちの手仕事、チェスサークルやけん玉の大道芸、海外の貧困地域に寄付するNPOなど多様で、興味深い。

途中、市民吹奏楽団の演奏が聞こえてきたので立ち止まると、年配の方から高校生までが演奏を楽しむ姿に涙が出そうなくらいジーン。突如始まる「マツケンサンバ」に大いに盛り上がる。

さらに歩いていると、本物のサンバのリズムが……長男の学校にある、中高生のサンバチームが来た!!生で見るのは初めてで、浅草サンバカーニバルにも出る本格派のサンバは大迫力。

長男の同級生で娘といつも遊んでくれるお姉さんがかなり前の方で踊っていたので「わー、◯ちゃんだー!かわいい!!」とアイドルヲタムーブが出る私。娘にハイタッチしてくれて華麗に去っていきました。

この子は長男の学園祭で会ったときに、「◯ちゃん(娘)だー、一緒に回ろうよ!」と声をかけてくれて、その場にいた友達から「誰?」と聞かれたら、「ああ、友達!」って、小2の娘のことを紹介してくれた子でもある。これにも私は感激したのでした。

次男とお祭りを回った子の中にも女の子がいて、この子も娘ともめちゃくちゃ仲良し。今日も家に来てそのまま娘と遊んでくれていました。

次男も娘も、学校に行ってなくてもお祭り回る友達やダンススクールに通えてるの、すごい。うちの人たちは本当に、「学校に行かないことを自分で選んでる」感がある。そんな彼らを、色眼鏡で見ずに接してくれる人たちがいるのはありがたい。

翌日には、私の幼馴染が遊びに来てくれた。一人は幼稚園から高校まで同じ(!)、もう一人は小学校が同じ。小学生のころによく遊んでいた子たちで、大人になっても定期的に集まっている。一人の友人が「ゆいの記事いつも読んでるよ!ホントすごいよねえ……。なんか、すごいゆいの記事を読むとエネルギーがもらえるよ」と、言ってくれた。「ゆいは昔から本をよく読んでたし書いてたよね!」とも。

こう言われて、「いやいや、書くのそんなに好きじゃなかったよ。読書感想文とかで賞をもらったこともないし……あ、でも、生徒会だったときに生徒会通信を3日に1回くらい書いてたな」と、思い出がふいによみがえってきた。修学旅行のまとめ本作りや、社会科の壁新聞作りなど、調べてイラストやデザイン込みでまとめるのが好きな子ども時代だった。私の仕事をすごいすごいと言ってくれたけど、友人たちは子育てをしながら通勤して働いている。しかも一人は、自治体で困った人を支援する場所で長く勤めている。ただただ尊敬だ。子ども同士もめちゃくちゃ意気投合して最高だった。

こうして振り返ると、引っ越して半年、ワンオペ、しかも下2人学校行ってないのに、暮らしを随分楽しんでいる、気がしています。


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