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来年こそは…インドアで怠惰で自意識過剰な人が走るのを習慣化した方法

毎年、「来年こそは!」と何か意気込むものです。そのひとつに「運動の習慣化」があげられると思います。でもなかなか難しいですよね。毎日仕事で忙しいし、面倒くさいし、なんかこっぱずかしいし。私もそうです。でも、かれこれ約2年、一応「走る」のを習慣にしています。

私はwebメディアのエディターで朝から晩までPCとにらめっこしている毎日を送っています。帰るのは…だいたい日が変わるころ。日光が苦手でハイパーインドア。そんな私が2年間、ゆるゆるとではあるものの、走り続けているのです。もっと本気になってから語れというかもしれません。でも、とりあえず週1日~2日は走ったり泳いだりしているのです。これは紛れもない事実。そういう習慣がなかった時と比べて生活の水準が格段に上がっているのもまた事実。では、インドアで怠惰で自意識過剰な私がこのような習慣を身につけるようになったのでしょうか。

意識を変える

・メンヘラ気味の人こそ走るべき
「サブカルスーパー鬱伝」かな…40代になると突如鬱になる男性が増えるのは運動不足という記述があったんです。確かに現代は頭ばかりで物事を考えがち。フィジカルな活動をしないからどんどん内省的になって鬱になるんだなーと思いました。

それにリア充って、多分なんであんなに煌びやかなのかっていうと、多分フィジカルな活動してるからなんですよね。フットサルにスノボ…。人間だって動物なのでやはり本能的に運動が必要なのです。
参考:本当だった 運動はうつ病と不安障害に効果あり

・ダイエットが動機はNG
 そんなに簡単に体重は減りません。ダイエットをしている人にありがちなのが「効果が感じられずにモチベーションが低下し、やめてしまう」ことがあげられるでしょう。目先の効果も大事だと思いますが目的は習慣化。瘦せるのは結果であって目的ではありません。ちなみに私が走る理由は上記の「鬱撃退」と「血圧向上」でした。

・私より忙しいあの人も走ってるんだもの
私が走るのを決意したトリガーのひとつが、菊地成孔さんが期間限定でやってたTwitterでした。それを見ると、菊地さんって毎日走ってるんですよね。「あの菊地成孔が走ってるのか!!!」と思いまして。その他にもアップルのティム・クック、マイクロソフトのスティーブ・バルマーをはじめとするエグゼクティブってみんな走ってるんですよね。彼らの方が自分よりも何十倍も忙しいのに、走る時間を作ってるわけです。やっぱりそれなりに効果があるからやってるんだと思うんですよね。「それなのに私ときたら!!」って思ったわけです。長いものには巻かれましょう。

実践編

・ランニンググッズは走るのが習慣化してから買うべし
自分のズボラさをなめてはいけません。「カタチから入るタイプなの」って言う人もいますけれど、怠惰な私は買っただけで満足してしまいます。せっかく買ったウェアやランニングシューズは観賞用に…なんてあまりにリアルすぎる失敗談で泣けてきます。走るのが習慣化してからご褒美として買ってあげるのがいいと思います。

じゃあ何を着て走ればいいって? 普通にジャージとかで十分です。「変な服装で走るの恥ずかしい…」って思うかもしれません。大丈夫。誰もあなたに関心はありません。仮にそう思われたとして、その思考って可視化されないからわからない。それにその人も次の瞬間もうあなたの変な格好なんて忘れて今日の晩御飯のこととか考えているはず。そんなことを気にするより走った方が何倍もいいにきまってます。

あ、でも最低限スニーカーは持っておいた方が良いかも。でも別に特別買う必要はなくて、底にクッション性があるものなら何でもいいと思います。だって数十kmも走るわけじゃないのですから。

・ストイック過ぎない
だって性格的に無理だもん。厳しかったら長続きしません。ゆるりと週1~2回運動することにします。だいたい走るのは1回5km~10kmくらいで。

・時間は作るもの
これ、前述もしているのですが、時間がないよと思う方、いらっしゃると思います。でも、走るのってたかが1回30分~1時間程度です。twitterやまとめニュースを見てるとあっという間に過ぎてしまう時間。ネット見て自分の身体に何か利益ってあるんですか? 多分ないことの方が多いです。だったらだまって走った方が断然いい。

また、最近では皇居ランを筆頭にランニングステーションなるものが都心に多くできているので、そこを利用するのもあり。私が何回か使ったのはミズノが運営するNOHARA。シャワー完備でスニーカーも貸してくれます(受付は20時まで)。

たまに平日深夜走ることもあるのですが、スリルがあるのでMっ気がある人にお勧めです。家に帰った時「無事に帰ってこれた…!」と謎の達成感と感謝の気持ちに浸れます。もちろん、安全第一ですが。だって深夜はこわいよ、お化けでるし。

・アプリを使う
私が使っているのはRuntastic。これ、走るのサボると「最近走ってないですよ!」とアラートかけてくれるスパルタ具合がいいです。走った距離、速度、カロリーなどを見やすく表示してくれるのでとってもよい。ログがたまっていくのでこれを見るのも習慣化のモチベーションのひとつ。

・テンションが上がるを聴く
私は、大音量で音楽を聴くのが好きでクラブにも行ったりしていたのですが、あの感覚に似ている。テキーラ飲んで音に身を任せるのも最高なのですが、普走りながらビートを身体に打ち込むと結構気持ち良いんです。オールするよりヘルシーにあの感覚を味わえる。

EDMも聴くのですが、やっぱり走るのはかどります。EDM系のフェスに行った時に目の当たりにしたオラオラ&キラキラ具合って多分フィジカルさに由来するのかなーとか思いました。EDMは身体を動かすための音楽なんだ!みたいな。

・走ってる人をフォローする
怠惰な私が運動を習慣づけるのは結構大変。流されやすい性格なので「みんな走ってる」って思うと「やばい走ってないの私だけ?」ってなります。LINEの田端さんやモデルさんは走ってるTweetしてるのでとっても助かってます。一部では「鍛えてるアピールをSNSポストするのウザい!」とも言われていますが、私にとって大変参考になるものでもあります。

走った効果

・仕事がうまくいく
これは言うまでもなく。血行がよくなるし姿勢がよくなるので肩こりが軽減されました。あと、私は仕事柄体力勝負なときもあるので(iPhoneの行列に並んだり)こういったときにガッツがあった方がよかったります。

・精神が安定する
これはとってもありがたい効果。やっぱりフィジカルな活動って大事なんですよね。走っている時に1か月の振り返りをしたり、今後の目標を立てているので思考がすっきりします。走るのを習慣化してから人生が楽しくなりました。

・地球の広さを感じる
家の近所や原宿~新宿あたりを走ったりしているのですが、半径3kmくらい走ると知らない風景になるんですよね。「ここがここに繋がってたのか!」と感動したり。日頃自分がいかに狭い世界しか見ていなかったんだと実感せしめられます。それと同時に世界の広さを実感して、「もっと遠くへ行けるはず」と思えてきます。ポジティブっぽい!

道端に咲く花とかに気づいて写真を撮っちゃったりします(私の場合はアボカドを発見しました)。こういうのって普段せわしく歩いていると絶対に気づかないものだと思います。なんだかとってもヘルシーな気持ちになる。

仕事の哲学を悟る
走ってると、途中で信号にぶつかって否応なく休憩させられたりします。でも、この休憩が意外と大事で、ちょっと休むと速く走れるんですよね。だらだらずーっと走ってるより効率いい気がします。そういう時に「仕事だって適度に休んだ方がきっといいんだよなぁ。惰性で仕事するのやめよう」という悟りを開きます。走るのには人生の哲学を導くきっかけがつまっているようです。

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全然甘々ゆるゆるなのですが、でも運動の習慣化ってようは自分をモチベートしてあげることなんですよね。いざ、習慣化すれば自然とフィジカルな欲求として運動するはず。実際ゆるゆると走り始めてから、鬱っ気弱くなったし血圧あがったし、仕事は楽しくなるわいいことしかありません。走らなくなったらこれらのマジックがなくなっちゃうのかなーと思うとやっぱり嫌なわけで。

自分を変えるためには「付き合う人・環境・習慣を変えろ」って言説ありますよね。きっと一番自分で変えやすいのが、「習慣」ってやつなんだと思います。その他2つの項目は他者が関係してくるものなので。

こういった文章を書いちゃったんだから「もう走るのやめました~」って言えなくなっちゃった。弩級のマゾヒスト万歳。

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