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源泉徴収票、すぐに捨ててませんか?

今日のテーマは源泉徴収票です。

「そんなもん、すぐに捨ててるよ!」「仕組み知ってもどうせ変わらんやろ」と思っている皆様、是非最後までお読みいただけたら嬉しいです。

源泉徴収票はなぜ見ないといけないのか?

源泉徴収票は、会社が毎月天引きする源泉徴収税がどのくらいだったのか、そして「年末調整」の結果、源泉徴収税を精算して最終的にはこの金額になりましたよ、というものを示す書類になります。


簡単にいってしまうと、

所得税の清算書

ということです。


この源泉徴収票は誰が作っているかというと、会社が作っています。この会社が作る源泉徴収票がまれにミスが起こってしまうのです。そして、この源泉徴収票を作るための材料をこちら側から提示をし忘れることがあるのです。

そしてその結果、余計に税金を徴収されて翌年の住民税も上がってしまう、そんなことが起こりかねないのです。

どういうことか?解説していきます。


源泉徴収票のミスで税金が上がる?!

それでは、源泉徴収票の仕組みからお話していきます。源泉徴収票、どのようなものかというと、このようなものです。国税庁のホームページからダウンロード可能です。

図5

ここに書かれている情報は主に3つです。

・会社からの給与の総額 ・所得を計算するために差し引ける「控除」 ・最終的な所得から計算された「所得税」

そして、その中でも「控除」の金額の内訳が下にずらっと書かれているのです。ここでポイントとなってくるのが、控除。

給与の総額は会社がすべて計算しているはずなので、間違えることはほぼないでしょう。そして、所得税の計算についても税理士が計算していたり、経験豊富な経理担当者が計算していることが多いと思いますので、ミスは多くありません。問題は「控除」なのです。

この控除、差し引ける金額です。そのため、何かの拍子にミスが起こり控除されていない項目が出てしまうと、その分所得があがり、所得税が上がるのです。そして所得が上がると住民税も上がります。

このように、源泉徴収票でミスが起こってしまうと、税金が正しくない数値が出て、最終的に多く税金を払うことになる可能性もゼロではないのです。

それでは、源泉徴収票で見るポイントはどこがあるのでしょうか?

源泉徴収票で見るポイント!

一言でいえば「全部!」と言いたいところですが、今回は絞ってお話します。

見てほしいポイントはこの3つです。

扶養生命保険料控除、そして一部の方は社会保険料控除の上の部分

なぜ、この3つなのか?

通称住宅ローン控除といわれるものもあったりするのですが、これらは住宅を購入して、これは控除が受けられるということで意気込んでいるケースが多いので見逃す方は少ないのではないかなと思います。しかし、先ほどの3つはよく見逃しがちなのです。詳しく見ていきましょう。

見逃しポイント① 扶養

実際にあった例なのですが、扶養の場合には家族が増えたということもあるでしょう。かなり変動が激しい項目なのです。そのため、会社がミスをするケースがあります。実際に配偶者の扶養が反映されておらず、住民税まで反映されてしまい、課税証明を取るときに気づいた、という例もありました。

配偶者の所得まで見たり、と非常に面倒なこの扶養の項目ですが、自分もそして会社もミスをする可能性があるので、必ず扶養家族がリストに入っているか、そして配偶者控除の欄に〇がついているかなどを確認しておきましょう。

見逃しポイント② 生命保険料控除

この控除もかなり見逃しがちです。その理由は2つあります。一つ目はそもそも控除の仕組みを理解していなかった例。もう一つは証明書が届いたことを失念していた、そもそもどの保険に入っているか確認していなかった。というパターンです。

実は生命保険料控除の質問は一番多いのです。どの項目に何を書けばいいのか分からない。という質問です。初めての方には本当に意味の分からない暗号を並べられて答えの見えないパズルを解いているようでしょう。

しかし、この生命保険料控除も非常に大切なものです。今後動画にもしたいと思っております。

計算が合っているか、しっかりと申告した数字が入っているか、そして加入している保険すべて反映されているか確認しましょう。

見逃しポイント③ iDeCo+社会保険料の上

iDeCoをやって節税をされている方もいるかと思います。その方は、社会保険料等の金額の上の数字を確認してください。小さく書いてあると思います。逆にiDeCoやっていてこの社会保険料等の金額の上に2段に小さい文字で書かれていなかったら、節税出来ていません。必ず確定申告をしましょう。


iDeCoも生命保険料控除も「申告しないと戻ってこない税金」です。必ず確認するようにしてください。


今日は源泉徴収票についてお話をしていきました。是非皆さんも源泉徴収票もらったら今の項目、確認してみてくださいね!

もしミスがあったとしても確定申告で修正できますのでご安心を!それではまた明日お会いしましょう!

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