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点数計算マニュアル

※今回の記事は全文無料でお読みいただけます。

<符計算が必要な点数と必要ない点数>

図のように満貫以上符計算が必要ありません。
満貫以上の点数は下図の通りです。まずはこれを覚えましょう。

( 親の点数 )=( 子の点数 )×1.5
なので子の点数を覚えてしまえば計算で親の点数も出せます!!

満貫を基準にして点数を覚えましょう。
( 跳満 )=( 満貫 )×1.5倍
( 倍満 )=( 満貫 )×2倍
( 三倍満 )=( 満貫 )×3倍
( 役満 )=( 満貫 )×4倍




<親と子の点数の仕組み>

[その1] 子がツモアガった時の支払いは、親2:子1:子1の割合!!

子がツモアガった時の支払いは、アガり点の 1/2の支払い、 1/4の支払いです。
ただし 1300点 や 3900点 などロンアガりの点数の100の位が奇数のものは大体で把握し細かい部分は暗記しましょう。
親の支払い点数の100の位が奇数のものも暗記しましょう。


[その2] 親がツモアガった時の支払いは子1:子1:子1の割合!!

親がツモアガった場合は子3人でアガり点数を3等分して支払います。


[その3] 親のアガり得点は子のアガり得点の1.5倍!!

前述しましたが、親のアガり得点は子のアガり得点の1.5倍です。
なので子の点数を覚えれば大体親の点数もわかります。
満貫以上は全部計算しやすい数字ですが、満貫未満の符計算が必要な点数は単純に1.5倍しても親の点数にならないものがあります。これは点数の計算の根本に理由があるのですがそれはここでは割愛します。
まずは子の点数を覚えてから単純に1.5倍しても親の点数にならないものを効率よく覚えていきましょう。

★印=単純に子の点数を1.5倍しても親の点数にならないもの




<倍してドン!!>

符計算が必要な点数は1翻アガれば点数は大体2倍です。
微妙にきっちり2倍にならない部分があるのでそこだけピンポイントで覚えましょう。

符計算が必要な点数は符が2倍になれば点数も大体2倍です。
こちらも微妙にきっちり2倍にならない部分があるのでそこだけピンポイントで覚えましょう。




<役を数えて翻数を間違えないことが一番大事>

実戦では発生するアガリのほとんどが30符か40符なので、点数を計算する際に役をちゃんと数えて翻数を間違えないことが一番大事です。
役の翻数は大丈夫ですか?喰い下がりにも注意しましょう!!

次に、テンパイしてる時に“高目なら三色”とか、“安目ならタンヤオが付かない”なんて時がありますよね?
他にもリーチをしていて裏ドラが何枚か乗って…アガって点数申告する時に、あれ?何翻だ?なんて時もありますよね。

そんなあなたに!!アガって点数を申告する時にすぐに何翻かわからない時のためにコツを教えちゃいます!!

高目が三色のタンピンの手牌ですね。
例えば上図の手牌でリーチしてる時、同卓者に見えないように卓の下で左手(左利きの人は右手)で確定してる分の翻数を指折りします。
この手牌の場合だとメンタンピン赤赤で5本折れですね。

そしてアガったら両手で手牌を倒し、右手で裏ドラをめくりながら左手を卓の下に戻して、高目ならば更に指を2本(三色の2翻分)、更に一発やツモや裏ドラなどがあればその分を指折って数えると間違えづらくなります。




<“おおざっぱ点数”を覚えよう>

前項で述べましたが、実戦で発生するアガリのほとんどが30符か40符です。
つまり30符と40符(と平和ツモと七対子の場合)だけ覚えてしまえばほとんどの場面で困ることはありません!!

30符のパターンは、
 ・鳴いてロンアガり
 ・平和ロンアガり
 ・ツモアガり
この3つはほとんど30符です。
 
40符のパターンは、
 ・平和以外の鳴いてないロンアガり
はほとんど40符です。
 
なんと!!この4つのパターンを覚えればだいたい大丈夫です。
だいたい点数は倍々になってるので基本の1000点と1300点(親なら1500点と2000点)を覚えておけば大丈夫です。
点数計算ができる人も、実戦では(この手は40符2翻だから…)と計算して申告しているわけではなく、この4つのベースパターンから点パネ(※)しているかどうかだけ判断しているのです。
(※点パネ…ベースから更に符のランクが上がること)

暗カンしたり暗刻(アンコ)がいっぱいある場合などは点パネするので、それについては後述します。




<符が変わらない役>

符が変わらない役が2つあります!!
平和七対子です!!
この2つの役は手牌の構成が決まっているので符も決まっていて変わることがありません。

まず平和はツモアガりが20符、ロンアガりが30符と決まっています。

ちなみに20符は平和のツモアガりだけです。

七対子はツモアガりでもロンアガりもでも25符と決まっています

ちなみに25符は七対子だけです。
50符の半分(もしくは1翻下がった50符)と認識しておけば改めて覚える手間も省けると思います。
( x符・y翻)=(x符÷2・y翻+1)

4翻でも満貫にならないのは平和のツモアガり七対子だけ(※)です。
逆に言えば平和のツモアガりと七対子以外の4翻以上は満貫です。
(※)ルールにもよりますがここでは割愛




<効率よく覚えよう>

点数表の同じ部分を見つけて効率よく覚えましょう!!

点数表を見てみると、赤線で示した部分以外にも同じ数字の部分のところが多く見られると思います。
前述の、
・親と子の点数の仕組み
・1翻アガれば点数は大体2倍
・符が2倍になれば点数も大体2倍
であることを理解していれば、少しの部分を覚えるだけでほとんどの点数が把握できるようになります。

60符・80符・100符は一つ上の翻数の30符・40符・50符を覚えておけばわかりますし、70符 も同翻数の 20符 と 50符 を足せば算出できます。
そもそも70符以上の点数というのは全体のアガりの 0.2% 程度なので普通にプレイする程度ならば覚えておかず必要になったら算出するぐらいで概ね問題ないでしょう。




<符の数え方>

副底(フーテイ) ー 20符
 アガると必ず付く符。最低保障金額のようなもの。

門前加符(メンゼンカフ) ー 10符
 メンゼン(鳴いてない状態)でロンアガりした時に付く符。
 
自摸符(ツモ符) ー 2符
 ツモアガりした時に付く符。メンゼンでも鳴いても付く。

役牌雀頭(ヤクハイジャントウ) ー 2符
 役牌が対子の時に付く符。ダブ東(連風牌といいます)などが頭の場合はダブって4符にはならず2符の取り決めのルールが多い。

待ちの形につく符
嵌張(カンチャン) ー 2符
辺張(ペンチャン) ー 2符
単騎(タンキ) ー 2符
 愚形待ちは何かしら符がつくと覚えておきましょう!!(シャンポン待ちの場合も実質は次項の面子の構成による符がつく)

面子の構成による符
2符
中張牌の明刻子(ポンしてるタンヤオ牌)

2符の例

4符
中張牌の暗刻子(手の内でアンコのタンヤオ牌)
幺九牌の明刻子(ポンしてる19字牌)

4符の例

8符
中張牌の明槓子(ミンカンしてるタンヤオ牌)
幺九牌の暗刻子(手の内でアンコの19字牌)

8符の例

16符
中張牌の暗槓子(暗カンしてるタンヤオ牌)
幺九牌の明槓子(要はミンカンしてる19字牌)

16符の例

32符
幺九牌の暗槓子(暗カンしてる19字牌)

32符、点パネ界のボス

懸命な読者はお気付きだと思うが、
明刻子 → 暗刻子 → 明槓子 → 暗槓子
の順に2倍になり、
幺九牌(1・9と字牌)は中張牌(2~8)の2倍になる。

以上を足して1の位を切り上げて算出します。足して 28符 ならば 30符、足して 32符 ならば 40符 です。




<実際に数えてみよう!!>

実際に下牌図の符を数えてみましょう!!

※子・表ドラなし

副底 ー 20符 ←最低保障のやつ
中張牌の暗刻子 ー 4符 ←5の暗刻
中張牌の明刻子 ー 2符 ←③のポン
自摸符 ー 2符

を合わせて 計28符
1の位を切り上げて 30符 です。
翻数はタンヤオ赤赤で 3翻 。
30符3翻 なので 3900点 ですね。

しかし、このように数えておいてなんですが実際はこのように数えることはほとんどありません。
<まずは“おおざっぱ点数”を覚えよう>の項目であったように、鳴いた手の3翻だから 3900点 といった感じで、面子の構成による符によって符がランクアップしなそうならば特に数えたりしなくて良いです。
面子の構成による符によってランクアップしそうかどうか、暗カンなどした場合に何ランクアップするかどうかだけ判断できればよいのです。




<たまにあるトラップ>

この (a)(b) は白が暗刻で が待ちの似たような牌姿ですが、 でロンアガリした場合、
(a) は点パネせず、
(b) は点パネします。

なぜならば (b) は、 でロンアガリした場合に

このようにカンチャン待ちとして解釈することができ点パネするからです。
これはあくまで一例ですが、アガった牌によって単騎として解釈できるケースや他の部分が暗刻として解釈できるケースなどあるので気を付けましょう。




<点数計算できることと点数申告ができることは別問題>

点数計算ができることと実戦で点数申告ができることは別問題だったりします。

計算だけでいえば符計算の仕組みを理解してるかどうかの問題ですが、実戦で点数申告できるかどうかというのは細く符が数えられるどうかはよりも、ベースの点数がすぐにわかっていてそこから点パネするかどうか把握できていることが大事だからです。
また、それらをテンパイしてからアガるまでに確認できていることが何より大事です。
テンパイしてアガリ牌がすぐ出てしまった場合は間に合わないこともあるかもしれませんが、リーチした場合などはアガってから数えるのではなくアガる前に予め点数を把握しておくようにしましょう。




<1000点の倍は2000点なのになんで2000点の倍は3900点なの?>

所々で端折りましたが、1000点 の倍は 2000点 なのになんで 2000点 の倍は 4000点 ではなく 3900点 なのでしょう?
実は 1000点 というのは計算式で計算して出た数字の10の位を切り上げたものが 1000点 なのです。
その式というのが、
 
子の場合
 符×2^(翻数+2)×4

というものです。(親ならば更に1.5をかけます。)
ですので 30符1翻 ならば、
 30×2^(1+2)×4=960
この 960 の10の位を切り上げれ 1000点 と算出されたわけです。

そして 960 の半分が 480、その更に半分が 240 なのでツモアガった時はそれぞれ10の位を切り上げて 500 (親の支払い)/ 300 (子の支払い)となる訳です。
そして 960 の倍は 1920 なので10の位を切り上げて 2000点 ですね。
更に 1920 の倍は 3840 なので10の位を切り上げて 3900点 となるのです。

ちなみにこれは覚えなくても大丈夫です。
点数表を覚えて点数申告さえできれば大丈夫なので超豆知識と思っておいてください。 

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