テンパイ濃厚
今回の記事は全文無料ですが、もし気に入っていただけたら購入・サポート・他の記事購入などで支援していただけたらとてもとてもありがたいです!
どうかよろしくお願いします。
余ったらテンパイ濃厚
さて何を切ろう。
染め手をやっている人がその色を余らせてきたらテンパイ濃厚というのは広く知られているセオリーだ。
これは染め手に限った話ではない。
例えば国士無双を狙っている人が么九牌を余らせて、卓内にちょっとした緊張感が走るというのは誰もが体験したことがあるだろう。
更に染め手や国士無双に限らず、汎用性が高い言い方をすれば
“当人にとって有用度の高いであろう牌が切られたというのがテンパイ率を高く見積もるポイント”
と言える。
ここで冒頭のシーンに戻ろう。
対面の河を見ると、字牌からの切り出しでマンズ・ピンズ・ソーズ各色切られていて染め手やトイトイやチャンタなどの役に寄せた感じの河でもなく恐らく普通の手であろう。
にも関わらず、3〜7の牌(特に3と7)という強い最終形を作るための優秀な孤立牌が複数切られていて、更にポン出し3pの後に安全度の高い西まで手出しで出てきている。
これは前述の言い方を踏まえるならば、“普通の手の進行をしている人にとって有用度の高い牌が切られていてテンパイ確率が高い”ということになるだろう。
ちなみにこれはSuphxの牌譜で、Suphxはここから打9mとした。
自身の孤立牌である5sが当たり牌であったのは偶然だろうが、この手牌から対面に放銃する可能性がある牌を切るのは見合ってないといえるだろう。
今日の実戦譜
対面が3−6pをチーして打6mとした。
役牌も全て切られていてタンヤオ仕掛けだと思われるが、ご覧の通りだいぶ"余っている"。
そしてその後対面が7mをツモ切った。
それを受けて残り数巡のところで私はこの手牌に。
キタッ!ドラ3の勝負手!残り巡目も少ないが役が無いのでリーチだ!
「リッチ!」打2m!
シャンポンにした。(1mが2枚切れ)
まず対面がテンパイだと仮定した場合、高い確率でリャンメン待ちは残っていない。
もし4−7s待ちならば、
このような形で3−6pをチーしたことになり、安全牌の西を切ってまで6mを残していたところで矛盾が生じるからだ。
6mが暗刻からの切り出しだった場合は矛盾が生じないが今回は既に4pを切っていることから否定される。
3−6pの二度受けというリャンメン待ちも、同じく4pが既に切られていることで否定される。
リャンメンで当たるケースは、
か
から3−6pチー打6mの2−5m待ちだが、枚数的にかなり限定されたパターンなので軽視していいだろう。
次に愚形テンパイのケースを考えてみよう。
例えばこのような牌姿ならば4s6sの縦重なりや3s引きでの(好形×愚形のイーシャンテン)から(好形×好形のイーシャンテン)への変化を見越して6mを残していたことは考えられる。
もう一度対面の河を見てみよう。
タンヤオ仕掛けだとしてこの河でカン3m以外にどこのカンチャンが残っているだろうか?かなり考えづらいのではないだろうか。
この6mは6mを含む3枚形9パターンのうち、既に8mが切られていてその後7mをツモ切っていることから
446m
466m
246m
の3パターンから切られたことが濃厚である。
また3−6pチーの少し前に他家が6mを切っていることから
446m
246m
から切られたことになり、カン3m待ちか4mと何かのシャンポン待ちが本線だ。
4mのシャンポンの相方候補としては、2m、6s、2p、8p、7pの順でありそうなところだが、道中の打牌のテンポ的に6s、2p、8p、7pは低く見積もった。
ここまでテンパイのケースに限定して話してきたが、カンチャン残りがなさそうでシャンポン候補も限定されていることから対面がイーシャンテンであるケースも組み合わせ上かなり少ないことがわかる。
さて私の手牌に戻ろう。
自身でシャボの相方候補の2mも2pも7pも8pも1枚ずつではあるが持っている。
自分視点だけでいえば、自分の手牌と場に切られている牌を照らし合せて対面はカン3m待ちテンパイというのが第一候補だろう。
対面が2mと4mのシャンポンだった場合に2mが当たりになるが、上記の思考に加え、仮に3mが通る牌で対面が4mと何かのシャボだった場合は1mが2枚切られていて(出アガリ率や潜在枚数などは違うだろうが)枚数的にそれほどの大差はなく、自身が既に2sも6sも切っていたことからうっかり3sが拾えることもありえると見込んで打2mリーチとした。
最後までお読みいただきありがとうございました!
コメントやtwitterのリプライや引用RT・DMなどでも感想聞かせていただけたらうれしいです!
twitter:@yuuyaymmt
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?