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LuaLaTeXでPDF/X-4やPDF/X-1aなPDF生成する

これは「TeX & LaTeX Advent Calendar 2018」の14日目の記事です.13日目は mattskala さん,15日目は mod_poppo さんです

コードと概要

versions:
LuaLaTeX: 1.07.0 (TeX Live 2018)
pdfx.sty: v1.6.1
jlreq.cls: 2018/12/10
\begin{filecontents*}{\jobname.xmpdata}
\Title{test}
\end{filecontents*}

\documentclass{jlreq}
\usepackage[x-4]{pdfx}

\begin{document}
あ
\end{document}

このようなコードを例えばtemp.texという名前でファイルを作成し,次のようにlualatexでタイプセットする.

$ lualatex temp.tex

概説

PDF/X-4あるいはPDF/X-1aはPDF/X規格のひとつである.ISOによって標準化されており(ISO 15930),PDFというフォーマットのなかで印刷を目的とするものである.

pdfx.styはPDF/XおよびPDF/A(PDF/AもISOにより標準化された規格のひとつ:ISO 19005)という規格のいくつかをサポートする.現在(v.1.6.1),そのマニュアルによると次のものをサポートしている:

▶ PDF/X-1
▶ PDF/X-1a
▶ PDF/X-2
▶ PDF/X-3
▶ PDF/X-4
▶ PDF/X-4p
▶ PDF/X-5g
▶ PDF/X-5n
▶ PDF/X-5pg

上のコード例ではオプション[x-4]によりPDF/X-4に準拠したPDFを生成している(PDF/X-1aへの準拠はオプション[x-1a]を与える).

\documentclassの行より前にある次の三行は重要である:

\begin{filecontents*}{\jobname.xmpdata}
\Title{test}
\end{filecontents*}

これはPDFにメタ情報Titleを与えている.このメタ情報がないと,規格上の不備となりプリフライトチェックでエラーが出ることになる.

プリフライトチェック

印刷を目的とする場合,生成した印刷用ファイル(今はPDF)のプリフライトチェックは必須である.ここでいうプリフライトチェックとは規定された規格に適合しているか否かのチェックである.今回はこのチェックにpdfToolboxを用いた.


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