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【対談】コミューングローバル展開のチャンスと課題を米国チームのプロダクトマーケターに聞く

こんにちは!コミューンの高田です。

コミューンでは米国展開を進めていますが、採用面談をさせていただく中で、グローバル展開における具体的なプロダクトの勝機や将来性について聞かれることが多くあります。

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ご興味ある方はぜひプロダクトづくりの相談に乗ってください!

そこで今回は、米国事業でPMM(プロダクトマーケター)として活躍しているレイさんと、コミューンのグローバルマーケットでの勝機、課題について対談しました!

ユニコーン企業をはじめとする複数の米国スタートアップを経てコミューンにジョインしたレイさんの忖度ない意見から、コミューンの現在地、面白さが伝わるとうれしいです!!

ちなみにトップ画像はサンフランシスコで二人で合宿したときのやつですが、なぜかわたしがピンで写っている写真しかありませんでした笑

コミューン入社までのかんたんな経緯

高田:
はい、ということでレイさんよろしくお願いします!かんたんに経歴というかこれまでの流れをお伺いできますか。

レイ:
よろしくお願いします!そうですね。もともと日本で学生時代を過ごしていて、その後アメリカに渡って現在に至るまで10年くらい住んでいます。プロダクトマーケティングを専門としていて、これまでに複数のスタートアップで働いてきました。
コミューンには、CMO兼SuccessHub事業責任者の杉山さんのご紹介で出会いました。
今年の春に入社して、半年くらいUS事業立ち上げを頑張っています!

高田:
最初はフリーランスとして一定期間この案件頑張ろう、という感じだったんですよね?笑

レイ:
ですです笑
コミューン入社までは4年位フリーランスとして働いていました。自由な働き方や多くの企業と触れることができることが自分の性に合っていたので。
コミューンでも最初はフリーランスとしてお手伝いしていて、最初は開発チームと一緒にプロダクトグローバライゼーションに携わっていたのですが、ある日高田さんより「他のこともやってほしい」と言われビジネス側の話にも参加するようになりました。
その後ある日高田さんより「米国で一号社員になってほしい」と言われ、迷った末に入社を決めました。

高田:
フリーランスとして築き上げてきたものもありますもんね。
迷った末に入社を決めてくださったのはどうしてですか?

レイ:
先程申し上げたように正社員という働き方になるのは自分の中で大きなチャレンジ、変化でした。だけど

  • チームで一丸となって大きな挑戦をすることが恋しく、またいつかやりたいと思っていたことだったから

  • コミューンというプロダクトはとてもシンプルなのになぜか複雑(もしくは複雑に見えるのに実はシンプル)で、いろいろな側面で伸び代が多いと感じていたから

  • US事業専用の開発チームが作られたということで、スモールチームで俊敏なプロダクト開発に参加できると思ったから

  • 共同創業者ふたりと近い位置で米国進出とその戦略に携わることができる貴重な機会だったから

という理由で、思い切って入社を決めました。
コミューンUSはフルリモートですし、米国組織の雇用条件策定において私の意見を反映していただいた部分も多く、私のような人でも(?)働きやすい環境の整備をしていただいています。

高田:
いや〜ありがたい。ほんと感謝です。
でもたしかに、スモールチームでガンガンやっていくところとか、組織のルールが未定なところがあったりとか、日本のコミューンとは異なり結構シードスタートアップみがありますよね。

グローバル視点から見たコミューンのチャンス

高田:
レイさんはこれまでユニコーンになっている企業も含めて複数のスタートアップで働いてこられていますが、コミューンのどういうところにグローバルマーケットでのチャンスがあると思いますか?

レイ:
そうですね。整理してみました。

プロダクトのコアバリューがわかりやすく、普遍的な課題に向き合っている

レイ:
複雑化しがちな顧客コミュニケーションをよりシンプルにし、企業にとっても顧客にとっても最適なコミュニケーションの場を提供するというコアバリューがわかりやすいし、レレバントなところが魅力だなと思います。

高田:
レレバントっていうのはどういうことですか?

レイ:
普遍性があって、どんな時代にもどんな国にもある本質的課題を解いている、ということですね。
いまコミューンでは、「カスタマーサクセス」や「顧客コミュニティ」などのラベリングをしていますが、本質的には人間の集団行動(コミュニティ)全体に対して訴求していて、実際のユースケースは無限にありうると感じます。

高田:
なるほど、たしかに日本でもカスタマーサクセスコミュニティだけではなく、学校のOB・OGコミュニティで利用されたり、販売代理店さんとのコミュニケーション効率化のためのポータルサイトとして利用されるなど、多様な価値の出方をしていますね。
そのへんの広がりは、コミューンのプロダクトの難しさでもあり面白さでもありますね。

”What are we?” の可能性(ソーシャルネットワークっぽくもあり、CMSでもあり、サポートツールでもある)

レイ:
コミューンは、わかりやすい課題に向き合う反面、外から見たときのアイデンティティ確立が難しいプロダクトでもあるなと感じます。いろんなことができちゃうから。
グローバルの市場サイズは日本比較で言わずもがな大きいので、どのようなユーザー層をターゲットしてしていくかについてもたくさんのシナリオが考えられます。
多くの売り方やアングルが考えられるからこそ面白いし、AがうまくいかなかったらBがある、Cも考えられるしDがいけたらEもいけるよね、というように思いきって大胆な挑戦をし続けられるのが、プロダクトの面白さだと思います。

高田:
たしかに。先日わたしが書いたブログが、「UnbundleからRebundleへ」っていう話で、まさにいまのグローバルSaaSのトレンドが、複数プロダクトの機能価値をカバーするプロダクトなんですよね。
そういう意味ではコミューンはグローバルでも時代に先駆けているからこそ、今の時点での「外から見てわかりやすい」アイデンティティ確立の難しさがあるし、その難しさが面白いのかもしれないですね。

レイ:
そうですね。

高田:
もちろん私の頭の中では、「企業とユーザーが融け合う」というところでコミューンのアイデンティティは確立されているのですが、その山をどう登るか?となったときには外部の人への見せ方も重要ですし、それはフェーズごとに変化するものでもあるので。
例えていうなら、誰もやっていないスポーツを最初にやり始めて、それが固有名詞として伝わるまでは、「サッカーのボールで野球をするみたいなやつ」のように他のスポーツで説明しないと競技人口が増えない、的な。笑
タイムマシン経営(アメリカで発展したサービスの日本版を提供する)をせずに新たな価値を創造することへのこだわりを持ちつつ、ちゃんと事業成果につなげていきたいですね。

グローバル視点から見たコミューンの課題

高田:
チャンス、という意味では、解いている課題の普遍性や時代に先駆けている点を挙げていただきましたが、一方で半年間携わる中で見えてきた課題はありますか?

レイ:
たくさんありますし、誰かに助けてほしいです!笑

日本での成長の軌跡を忘れ、グローバルユーザー中心のプロダクト開発を実行していくこと

レイ:
まず1つ目に、コミューンは日本でナショナルクライアントも含めた素晴らしい企業さまにご利用いただき、そのフィードバックの結晶としていまのプロダクトをもっています。あえていうと「日本のITベンダー」的に成長してきたコミューンが、これからグローバルで同じ数のユーザーに話を聞きに行き、同じくらい ‘グローバルユーザー中心の’ 開発を実行していけるかが鍵だと思います。
コミューンにとっては米国展開はこれまでの延長戦ではなく、まったく新しい未知の世界です。つまり、自分達のこれまでの国内成長の軌跡に囚われずに、新しいルールに則って組織を動かしていけるか、ゼロからやるつもりでグローバル水準のプロダクトを作ろうと取り組むことが重要だと思います。

高田:
おっしゃるとおりで、わたしもこちらのブログに書きましたが、プロダクトニーズはだいぶ違いますね。
日本で売れてるから、評価されているから、という変なプライドは捨てて、成功体験は忘れて、まっさらな気持ちでゼロから価値を創り上げる必要があります。
当然いまのプロダクトでも米国の日系企業には使われうるのですが、強い気持ちを持ってそこには最適化しない。急がば回れじゃないですが、とにかく最終的にグローバルで勝つプロダクトをつくるために動いています

レイ:
例を上げると、デザインやブランディングの重要性がありますね。日本だと「機能」(≒なにができるか)が重要だと思うのですが、グローバルで使われるプロダクトは、それと同じかそれ以上に「見栄え」や「使っていて心地よいか」を大事にしています。
とにかく、世界で使われるプロダクト水準のデザイン、ユーザー体験、ブランディングが提供できるか。これらはプロダクト「機能」ではないけれどすごく重要で、だけど「機能」でないがゆえに優先度低くなりがち。ここを乗り越えることが必要だと思います。


サービスドリブンからプロダクトドリブンへ

レイ:
コミューンは、サービスドリブンなビジネスモデルをビジネスチームがひたすら働くことで動かしてきましたが、そこに変革が必要だと思います。

高田:
わたしもブログに書きましたが、日本だと顧客が求めるサービスレベルが高いので、サービスをちゃんと強くしないと事業が成長しない。それが気づけばサービス主導型の事業成長になる、というのは確かにそうですね。

レイ:
いわば、サービスドリブンからプロダクトドリブンへの転換が必要だと思います。最近高田さんは社内で「プロダクトこそ経営である/Product takes all」というスローガンを掲げていますが、まさにその意識が重要だと思います。

高田:
おっしゃるとおりです。掛け声だけでは意味がないので、定量的には、売上対投資額ベースで、これまでの+20%プロダクト投資を強化する予定です。
また、今月からわたしが採用責任者になり、経営イシューとしてプロダクト・開発チーム強化に取り組むことにしました。
開発組織のグローバライズも含め、グローバルで勝つために本気でプロダクトドリブンな組織にしていきます。

最後にひとこと

高田:
最後にひとこと、読んでくださっている方にお願いします!

レイ:
今から一年後、プロダクトとしてどれだけ進化できているかが勝負です。
これから一層開発への投資を増やしていくなかで、エンジニアはじめプロダクトチームにとってより魅力的でエキサイティングな環境になると思っていますし、PMMとしてグローバルニーズを曇りなき眼で見定め、プロダクトチームへ伝え、一緒に開発を楽しんでいきたいです。

プロダクトとしても組織としても、とても面白い挑戦の最中。
そんなコミューンUSで一緒に働きませんか!お願いします!!

高田:
熱い!みなさんぜひ、よろしくお願いいたします!
(下記、採用ページと、私のTwitterです!ぜひ気軽に話しましょう!)


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