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【16】ゼロからライターになりたい人におすすめする「成り上がり」の戦略。

世の中にはライターを志望する方が結構いる。その目的は様々だ。

自分のブログへの導線を作りたい人。
副業として稼ぎたい人。
会社でスキルをつけろと言われた人。
ただ単に書くのが好きで、場所を探している人。

もちろん、わたしもその1人だった。


ところが、残念ながら、ライターの口は少ない。
いや、正確にいうと、「良い口」というべきか。

少なくとも、最低賃金以上の時給に相当する報酬が支払われ、かつそれが実績として誇れるライターの口は、極少だ。


紙媒体出身のライターの方々から聞く話では、昔は雑誌のコラムひとつを持たせてもらえれば、週一本寄稿して、一本あたりの原稿料が7万円くらいで、大体月4本書けば、なんとか食えたという。

もちろん、今はそんな状況ではない。
webの登場で、文字の値段は、凄まじく安くなった。
コラムを1つ書いて、数千円、ときに数百円という値付けも珍しくない。

いや、その話はフェアではない。
なぜなら、逆に凄まじくライティング料が高くなった人もいるので、両極端になった、というべきだろう。

これは「勝者総取り」という、webの特性なのだ。

なぜこんなことになってしまったのだろう。

諸説あるが、おそらく主たる理由は
「webの発達と、それに伴う紙媒体の衰退」だろう。
これにより「売れるライターの条件」が、紙媒体と、webで、全く変わってしまったからだ。


紙媒体が主流の時。ライターはまさに「文章力」が勝負だった。

なぜなら「読者の獲得」はメディア側の役割だったからだ。
無名であっても、とにかく文章の出来が秀逸であれば、編集者の目に留まる。
文章力があれば、「お試し」でも使ってもらうことができる。

紙媒体は、記事が掲載さえされれば、すでにいる読者に記事を読んでもらえるため、突然人気が出る可能性もある。だから、ライターになるためには、とにかく有名な雑誌やメディアに、少しでも良いので書かせてもらうことが、最重要だった。

人脈を利用したり、作品をもちこんだりして、とにかくメディアの編集者とのパイプを作ることが、最も売れるライターへの近道だった。


ところが今はどうだろう。
かつて主流だった紙媒体は青息吐息で、webにしか仕事はない。

このように言うと、「文章力が必要なのは、webも紙も同じでしょ」と言う人も多い。

だが、webの編集者が興味を持つのは「文章力」ではない。

では、webでは何が求められているのだろう。

実は、webの編集者が求めるのは、一にも二にも「読者を引っ張ってくる力」だ。そしてそこから生み出される、ページビューと、コンバージョンという、数字だ。

もちろんまれに「ページビューは気にしない」という方もいる。だが、長期的に見れば、「ページビュー無きメディア」は、存続し得ない。

メディアは読者と、影響力を持ってこそ、メディアたりうる。


ではなぜ編集者は「ページビューが取れるライター」を求めるのだろう。

これは、紙と違い、殆どの記事が、掲載されても一顧だにされないというwebの特性による。
要するに、「読者なきメディア」が紙媒体に比べて、圧倒的に多いのだ。


昔のライター志望者は「読者」を用意することはメディア側でやってもらえた。
少なくとも、「掲載」され、評判が良ければ確実に食えた。


だが今のライター志望者は「読者の誘引」まで、メディアに求められている。
逆に「読者の誘引」ができないライターは、「検索エンジン向けの記事」=「誰でもできる仕事」を求められてしまう。

したがって、安い仕事をしたくなければ、自力でビューを集めなければならない。

読者を集められれば売れ、読者を集めることができなければ買い叩かれるか、干される。それが顕在化したのがwebだ。

そのため
「フォロワーを持っているライター」と
「フォロワーを持っていないライター」では
待遇に驚異的な差がでる。

月に記事を4本書くだけで100万超の収入を得る、フォロワー10万人のライターが存在する一方で、月に20本書いても、たった数万円しか得られない、フォロワー100名のSEOライターが出てしまう。

その本質的な差は「文章力」ではない。

文章力は有るほうが良いが、なくてもwebライターは可能だ。
むしろ、話題の選定、読者とのやり取り、ライターのカリスマ性などを含めた、読者を作る力である「マーケティング力」の差が、その待遇の差を生み出している。

これを理解していないと「webのライター志望者」は、メディアに搾取されてしまう。だから「ライター志望者」には、戦略が必要だ。

ここからが本題だ。
では、今のこのwebメディアの時代に、ゼロから「ライター」になりたい人は、どのような戦略を持つべきだろうか。

もっと言えば、ライターが備えるべき特性は第5回の時(「webで稼げるライター」の条件とは。)に書いたが、具体的には

・フォロワーの獲得
・専門的な知見の獲得

を、ライターとしてどのように進めればよいのだろうか。


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ビジネスメディアBooks&Apps管理人の安達です。 人の能力について興味があります。企業、組織、マーケティング、マネジメント、生産性、知識労働者と格差。 定期購読マガジンでは、メディア運営、メディアマーケティング、制作過程の裏側を詳細にお伝えします。