【2】Books&Appsが実践している、記事タイトルのつけかた。

Books&Appsの読者の方から、「タイトルをどうやってつけているのですか?」と聞かれることが、かなりあります。

率直に言うと、この疑問にたどり着いた方は「結構考えている人」ではないかと推測します。

タイトルの決定は簡単そうに見えるのですが、実は、記事を書く中で最も難易度が高い作業の一つであり、また記事のビュー数を大きく左右する、重要な作業でもあるからです。


ということで、今回は「Books&Appsが実践している、記事タイトルのつけかた」について書きます。

あくまで我々が実践しているやり方ですので、使う方に合わせてカスタマイズしていただければと思います。


さて、まず「タイトル」が記事において果たす役割ですが、これは料理で言う「盛り付け」と考えてください。

「なーんだ、盛り付けか」と思う方もいますが、責任は重大です。というのも、「タイトルがまずければ、せっかくの記事も台無し」になってしまうのです。

良い記事だったとしても、タイトルがまずいと読まれません。

煽っていない記事だったとしても、タイトルがまずいと炎上します。

誠実に書いても、タイトルがまずいと「釣り記事だ」と言われます。

書き手が魂を込めて書いた記事を、タイトル一つでダメにしてしまうこと、それは書き手にも読者にも大きな損失ですので、絶対に避けなければなりません。


もちろん、タイトル付けの重要性は、昔から知られていました。例えば新聞や雑誌の見出しや広告のキャッチなどです。

この業界では、キャッチを決めるためだけに、多くの人が議論を重ねており、「コピーライター」という専門の商売があるくらいです。

もちろん、インターネットの時代になっても、それは一緒です。例えば「ヤフー・トピックスの作り方」という本には、13文字という短い文字数で、タイトルを作らなければならない人々の苦労が綴られています。


しかし、「タイトルの付け方」が圧倒的に重要になったのは、やはりSNSが広く利用されるようになってからでしょう。

従来であれば、「どのメディアの記事なのか」「どの程度紙面が割かれているか」などの補足情報が、ある程度「読む」「読まない」の判断を補助してくれていました。

しかし、今では人々は、等しくタイムラインに流れてくるタイトルを一瞬見て、「記事のタイトル」だけで、読むかどうかを判断します。

したがって現在、webメディアに関わる人であれば、「タイトルのつけかた」に関心を払わざるを得ません。


昔、「人は見た目が9割」という本がありました。個人的には、私は「人は見た目」とは思いません。しかし、

「webの記事を読んでもらえるかどうかは、タイトルが9割」

というのは紛れもない事実です。


では、本題に入りましょう。

まず、この文章を読んでいる方の多くは、「タイトル付けの手法」に興味があるのだと思います。(もちろん、だからこの記事を読んでいるのでしょう)

しかし、です。

実はそもそも論から言えば、「どうやってタイトルをつけるか」の前に、「いつタイトルをつけるのか」を気にする必要があります。

なぜでしょうか。


端的に言えば、「何が言いたいのか、よくわからない文章」が、あまりにも多いからです。

「何が言いたいのか、よくわからない文章」は、たいてい主題が定まっておらず、キーワードから思いつくままに書きはじめてしまい、あとからタイトルをつけています。結果的に「タイトルと内容の不一致」も発生します。


ですが、主題が迷走している文章に良いタイトルを付けることはそもそも不可能です。結局の所、「まずい料理は、盛り付けを工夫してもまずい。」のです。


したがって、仮タイトルで良いので、「書き手」は極力、記事を書き始める前に、「タイトル」を決めましょう

「文章を書く前から、タイトルを見ただけで読みたくなる記事」を目指すのです。そうでなければ、読まれる記事を書くことなど、できません。


「タイトルを見ただけで読みたくなる」ようにタイトルをつけることができれば、記事の主張は明確になり、また「良い記事」となる蓋然性も高くなります。また、あとから編集者などがタイトルを検討しなおすのも容易です。

では、「タイトルを見ただけで読みたくなる」をどう実現するか。

Books&Appsでつけているタイトルは原則として、以下の6つの条件を満たすように検討されています。

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安達裕哉

ビジネスメディアBooks&Apps管理人の安達です。 人の能力について興味があります。企業、組織、マーケティング、マネジメント、生産性、知識労働者と格差。 定期購読マガジンでは、メディア運営、メディアマーケティング、制作過程の裏側を詳細にお伝えします。

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