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集合写真、型物版

写真を仕事でやっていると、
集合写真を撮るということにしょっちゅう
でくわします。

結婚式ではスナップを撮りながら、
流れの中でグループ写真をたくさん撮りますが、
集合写真はそれとは違い、
もっと人数の多い、それ用に時間も設けられるような、ものです。

型物集合は、三脚、ライト、場合によってイス、雛段を使う。
人数によって何列、1列何人、形、バランスを考え、事前準備や考え方の慣れ、ご案内の仕方のスキルが必要。←僕はご案内がまあまあ苦手だったけど、最近好きになってきた。

型物集合は台紙に仕上げたり、撮影代として料金が発生することが多い。

と言うか、撮影者側からすると料金を頂きたいところだけど、プロデュース側からすると、なぜそこに別で金額がかかるのか、きちんと説明しないとわかってもらえないことが多い。

ホテルの式場では集合写真の時間だけアシスタントを手配する。これは、スナップカメラマンが1人で集合写真を撮ろうとすると、

大勢を並べて、カメラ位置に戻って確認して、また微調整をお願いしにいって、はいまたカメラに戻って、という慌ただしさがみっともないから、というようにも教わりました。

またそういう格式高めの会場では、向こうの人が手伝ってくれる、ということもありません。


僕は学校写真から写真の基礎を学ばせてもらったんですけど、修学旅行で撮る集合写真が特に印象的。

どこの名所で、何クラス、どのクラスが何人か、申請は、バスを降りる前から三脚、ハンディライトの準備、ちゃんと撮れるかの緊張、人混みは、場所取りは。

並べる位置が数メートル前後するだけで、またレンズの焦点距離が少し違うだけで、

東大寺が背景にドドーンと写せたり、写せなかったり。こちらの並ばせ方が下手で、横長になっちゃうと当然人物の顔が小さくなるし、背景も小さくなる。ストロボの強さも弱くても強くてもいけない。

毎回絵画のような集合写真を撮る先輩たちの写真を見ては悲しくなりつつ、次こそは、と気合いを入れ、それを撮るために必要なものが、

相手とのコミュニケーションだったり、現場を知ることだったり、光を読むことだったり、ということがじょじょに分かっていったのでした。

10〜30人くらいが次々と来て、その度に雛段の組み方を変えたり角度や位置を調整したりのピアノ発表会も、スリル満点だったけどめちゃくちゃいい勉強になりました。数をこなすことが、自信と安心につながります。

今度は集合写真、スナップ版、を。

今日は朝起きてこれを書き始め、子どもの相手をしたり犬の散歩をしたりしながらスマホ片手に完成にこぎつけた、、!

祝日で保育園の送りもないし、出勤もちょと遅めでいい日だからできたことかな。

でも書くことの方向性だけ決めてしまえば、スキマ時間で完成させるというこの作戦、慣れればできるかもしれない。

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