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行動の源流となるもの

先日、小西利行さんのコンセプトの考え方について書きました。

人の行動を作るものがコンセプトだ、ということでしたが、コンセプトという明確なベクトルがなくてもヒトは何かを基準として考え、行動しているものです。

その行動基準が見えた時、相手は「見ず知らずのヒト」から脱却するのではないかと思いました。

そう考えたことにふたつのきっかけがありました。
ひとつは今勤めている会社の中で、若手のモチベーションを高めるプロジェクトに参画しており、私が企画して「ユメカタリバナイト」なるものを開催しました。

名のごとく、夢を語り合う飲み会で、みな小恥ずかしく感じつつ思い思いの夢を語ってくれました。

子ども4人欲しい
フルマラソンに100回出場する
かっこいい大人になりたい

純粋に「なんで?」って聞くとやっぱりその人のルーツを知れるというか、なんというかいままでただ仕事の付き合いだった人も、「あーだからそうなんだ」みたいな、その人の根っこの一部をつかんだ気持ちになりました。

何の制約もない「夢」だからその人の発言になんの偽りもなくストレートなんですよね。だから、スッと入ってくる。

仕事の中でのwillってやっぱりその人の根源と結構遠いんですよね。
だからなんか目標立てても達成できないし、なんで達成できなかっていうと「時間が作れない」「忙しい」で終わっちゃう。

会社ではMBOシートを書いていますが、自分のために、自分の素直なwillのために行動できたか、を確認するほうが大事な気がしました。そのほうがなんだっていい方向につながる。


二つ目は、昨日Netflixの番組である「REA(L)OVE」という番組を見てみました。

ヒトが抱える闇を告白したうえで人を好きになれるか?みたいな実験型ドキュメンタリーなんですが、この闇を知る前の男女のやりとり、まあ面白くないというか、ただの昔のねるとん状態なんですが、でも闇の伏線になるようなそれぞれの行動が垣間見まして。

闇を知ると「あーだからあんな発言したんだ」みたいなことがあとからわかるわけです。ちょっとしたミステリーになってたりするんです。

となるとなんだかさっきまでまったく面白くなかったねるとんが、とても有機的に見えるようになってきます。
まあ視聴者的には人の不幸見たさというか、ワイドショー的な下衆さを引き出す感じにはなってますが、この「闇」っていうのは「夢」とは真逆ですが、やっぱりそのヒトの価値観の源流、行動の源流なんですよね。

恋人に寝取られてしまった過去があるヒトは、SEX依存症のヒトとか見ると激しく嫌悪し、恋も冷めてしまう。

けどこの行動の源流さえわかれば、好きでも嫌いでもある種ヒトを信じれるんですよね。だって源流だから嘘つけないし。

だから告白タイムやそれ以降でのお付き合いに関して、あまり意図しなかった結果にならんかったのではと思います。(予測の域ですが)


となると、夢でも闇でもヒトに言ってしまえば、ヒトに信じてもらえるってことになります。結果嫌われるかもしれんけど、それはそもそも価値観も違うし好かれないほうがややこしいことにならないのかもしれません。

日本ではまだまだ右向け右の世界ですが、ちょっとずつ多様化も進んでるし、どんな夢だってどんな闇だって、臆することなくいえる、聞ける、そうなっていけるといいですね。

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