Yui

海外旅行が好き。観光よりも、その国の人と関わり、生活を知ることに重きを置いている。国際…

Yui

海外旅行が好き。観光よりも、その国の人と関わり、生活を知ることに重きを置いている。国際協力の分野で食べていくため奮闘中。

最近の記事

Mangadascar

マダガスカルでの生活を漫画にし

    • Upcycling

      青年海外協力隊としてマダガスカルへ派遣される前に、石垣島の浜辺に流れ着いたゴミを用いて作り上げた、ヨーガンレールの展示を見に行った。 環境破壊への警告というよりは寧ろ、ゴミを使って美しい世界を作り出す遊び心やセンスが印象的で、私の心の中に残っていたようだ。 マダガスカルで生活するようになってからも、休日は貧しい子どもたちとともにゴミを使ったアート制作に取り組んだ。 材料費を賄う経済的余裕がなくても、想像力さえあれば普段ならゴミとして捨てられてしまうものに価値をつけられる

      • 初めてフェティッシュイベントに行った時の話

         イベント会場に足を踏み入れたとき、私は一冊の絵本を思い浮かべていた。人間たちの寝静まった夜更けに、ひそやかに起きだしてきた怪物たちが賑やかなパーティーを開くいう物語。吸血鬼にミイラ、フランケンシュタイン、さまざまな怪物たちが色鮮やかに描かれたある一ページは、なかでも一番のお気に入りで、幼い頃の私は暇さえあればそのページを眺めていた。  薄暗い会場内では絵本さながらの怪物たちがうろついていて、ブルーやピンク、真紅に染められた頭髪を振り乱した彼等の熱狂的な姿に一瞬目が眩む。私の

        • フィリピンのダバオで元じゃぱゆきと友達になった話

           ジェンダーの平等について考えるとき、必ず思い出す人がいる。  2015年1月から3か月間、私はフィリピン南部ミンダナオ島にあるダバオ市に語学留学していた。ダバオ市は首都のマニラやリゾート地であるセブと比べると知名度が低いが、フィリピン第3の都市だ。第16代大統領のロドリゴ・ドゥテルテ氏が過去に22年間市長を務めており、Davao Death Squads(通称:DDS、直訳:ダバオの死の部隊)が法律違反者と麻薬密売人を射殺することから、フィリピンの中で最も治安が良い都市と

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          マダガスカルの農村の子どもたち

           マダガスカルの首都アンタナナリボから車を3時間ほど走らせたアンツォターニ村に到着すると、子どもたちの元気なはしゃぎ声に出迎えられた。   井戸で汲み上げた水を運んでいる彼らの楽しげな様子に目を奪われる。竹と木の枝でつくったオリジナルの手押し車が格好の遊び道具になっているようだ。  マダガスカルの農村では、多くの家に井戸がないため、畑仕事で忙しい両親に代わって、水汲みに行くことが子どもたちの大切な仕事になっている。  重たい水の運搬ですら遊びに変え、らくらくとこなす子どもたち

          マダガスカルの農村の子どもたち