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卒業する私から通信制高校について

通信制高校という高校をご存知ですか。
世間ではあまり良いイメージを持たれない学校の一つかと思います。
Googleで検索してみたところ、辛辣な言葉が関連キーワードで出できました。
「人生終わり」「行かない方がいい」などの言葉で
通信制高校を考えている親御さんや中学生の方に不安を煽ってしまっている様に感じます。
そこで実際に3月に卒業をする私、桜坂想空がどんな学校なのか、どういった生徒さんが多いのか
自分の言葉で伝えさせて下さい。


通信制高校について

下記で詳しく解説しますが、通信制高校と一口に言っても、様々なタイプの学校があります。
年数回登校する、専門学校と連携していて通常よりも早く国家資格が取れる、芸能やアスリートを目指せるなどがあります。
共通しているのは単位数です。文科省が定めた74単位以上を3年間で取る必要があります。
学園学院と名乗っている高校はサポート校に当たるので、連携している高校に年に数回行くことで単位を取ることができます。

レポート(報告課題とも言います)
大学の課題と同じように毎月提出しないといけない宿題があります。
これをしっかりやらないと、どこの通信制高校に通っても留年します。
紙でやるタイプとタブレットでやるタイプがあります。

人間関係
全日制高校に比べたら、きつくはないと思います。
ただ、毎日通うコース(全日型)に在籍していると自然とお友達できますが、週1や月1のコースになるとかなりお友達を作るのが難しくなります。
生徒さんが退学やコースを変更する、転校生が来ることもあり、毎回同じクラスメイトと過ごせない可能性も高いです。

担任の先生
心理の研修を設けている学校がほとんどなので、
子どもの心理状態などに親身に対応して下さることが多いです。
不登校を経験している先生もいらっしゃるなので、安心して何事も相談できると思います。
生徒との関係が近く、縦の関係だけではなく、日常生活や学校での過ごし方をサポートして下さいます。

通信制高校の種類

・年に数回登校
普段の授業はオンライン(zoom、Google meet)や事前に録画された動画を視聴することで単位が取れる仕組みになっています。
決められた日数はスークリングと言い、必ず学校に行かないと進級することが難しくなります。

・専門学校や芸能事務所との連携
例えば、近年話題になっている渡辺高等学院、代々木アニメーション学院高等部。
例に上げた2つの高校は芸能界で活躍してみたい方を対象とした通信制高校です。
これ以外にも美容師や調理師と言った国家資格が取れる学校もあります。
しかし、これらの学校は全てサポート校ですので、連携している通信制高校の単位を取る必要があり、資格や芸能を学ぶ為に、学校に通っているだけでは、卒業資格を得ることはできません。

・タブレットやスマホ一台で
N高のコースを例とします。
授業からレポート提出までをインターネットを使って学習できるシステムになっています。
学習の進み具合もマイページから確認することができます。(保護者の方も確認できます)
部活もネットを通して全国の仲間と活動することが可能です。
年数回キャンパスに行く必要があり、全国各地(どこに行っても良い)にあるキャンパスに行って単位を取ることが前提です。

・全日型
全日制の私立、公立高校と同じように毎日通うことになります。(私が通っています)
9:00くらいに授業が始まり、16:00頃に終わります。
放課後は委員会や部活動なども活躍しています。
全日の高校とほぼ変わらないなので、ほとんど学校に通えていない、お家に引きこもっている状態が続いているのでなれば、おすすめはしません。
どちらかと言うと、元気でフリースクールなどに通っているのであれば、通えると思います。

進路

卒業した後の進路に心配している方も多いのではないでしょか?
私が通っている学校ではほとんどが大学、専門学校に進学していきます。
担任が生徒に合った進路を一緒に考えて、大学と専門学校の入試までサポートして下さいます。
進路ガイダンスという大学、専門学校の集まる説明会で、より詳しく聞くことができます。

生徒の様子

不登校を経験した生徒が多く、優しいです
ヤンチャな生徒もいますが、基本的に大人しくて、自己主張が苦手な生徒が大半です。
例外もあります。
専門学校、芸能事務所と連携している通信制高校には、通ったことがないのでなんとも言えませんが、派手なギャルやインフルエンサー的な生徒が多い印象があります。
決まった時間やイベントだけ来る生徒もいます。

最後に

通うか悩んでいる中学生の方、親御さんにとって必要な情報になれば、幸いです。
そして、知っていただけるきっかけなれば、嬉しいです。
通信制高校が進路の選択の1つとして広まりますように。



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