第四駆逐隊のバレンタインデー

バレンタインデー

艦娘たちはそれぞれの思いを込めて、提督にチョコをプレゼントしている

そんな中、提督ではないとある誰かに思いを告げようとしている艦娘がいた

時はバレンタインデー前日に遡る...

舞風「ねぇ、嵐〜?」
嵐「ん、どうした〜?」
舞風「あのね〜、明日ってバレンタインじゃない?」
嵐「おう、そうだな」
舞風「だからね〜、のわっちに何かプレゼントしたいなぁ〜って」
嵐「舞、まさか...お前...」
舞風「ちちちちがうちがう〜、そーゆーのじゃなくて、その〜...あの時のこととか...色々とあったし、だから...」
嵐「わかったわかった!だからそんな暗い顔するな〜、お前がそんな顔してたら調子狂っちゃうぜ...」
舞風「ごめんごめん、今はもう大丈夫だけど、思い出すとつい...ね...それで、どうしたらいいかなぁ〜って」
嵐「だったらいいものがあるぜ!」

一方、その頃野分は...

野分「萩風、ちょっといいかな?」
萩風「ん、どしたの野分?」
野分「明日ってバレンタインでしょ?」
萩風「そうね、もしかしてあなたも提督にチョコプレゼントするの?」
野分「それはそのつもりなんだけど、それとは別の話で...」
萩風「?」
野分「実は、着任してから色々お世話になってる舞風にプレゼントをしたくて...ほら、昔の縁とかもあるし」
萩風「それで、私に?」
野分「萩風なら舞風の欲しいもの知ってるかなぁと思って」
萩風「なるほど、だったらいいものがあるわ♪こいつを渡せばきっと舞風は喜んでくれるはずよ☆渡し方も教えてアゲル♪」

そして、バレンタインデー当日

舞風「あっ、のわっち...ちょっといい?渡したいものがあるんだけど」
野分「私も舞風に渡したいものが...あるの」
舞風「それじゃ、せーの、で同時に渡そ!」
野分「わかった、いいよ」

嵐(いよいよだな...しかし、野分もプレゼントを用意してたとは思わなかったな)
萩風(いよいよね...それにしても、舞風もプレゼントを用意していたなんて...)
嵐「って萩、お前なんでここにっ⁉︎」
萩風「し〜!2人にバレたらどうするのよ...そういう嵐こそなんでこんなところでコソコソと2人を見守ってるのよ?」
嵐「それはだなぁ...って、そんなことより2人がプレゼントを取り出すぞ!」

舞風・野分『せーの‼︎』

2人が叫んだ瞬間、2人ともポケットからチョコレート色の風船を取り出し、口に咥えて膨らませていく。直後、お互いの風船がお互いの右頰に当たり、ぷにっとした感触を与える

舞風「のわっち、くすぐったいよぉ〜☆」
野分「舞風こそ////」
舞風「にしても、まさか同じプレゼントをプレゼントの仕方まで同じで用意してるなんて...私たちホントに仲良しだね♪」
野分「ホントだね♪」
舞風・野分『な〜んてね☆』
舞風「嵐、そこにいるんだよね?」
野分「萩風もいるんでしょ?」
嵐・萩風『な、なんでバレてる「んだ⁉︎」「の⁉︎」
舞風「嵐ならきっと面白半分で覗きにくるんだろうなって」
野分「萩風は心配症だから心配して見に来るんじゃないかなぁって」
舞風「まぁまぁ、2人ともこっち来て!」
野分「そうそう、みんなで一緒に風船で遊ぼうよ!」
嵐「そうだな!」
萩風「そうね!」

舞風・野分・嵐・萩風『だって、私たちは4人で第四駆逐隊なのだから‼︎』

この後、4人は風船で一日中いっぱい遊んだのでした☆

ふわふわぷにぷに〜

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