コロナ対策について 4月1日現在

悠友のみなさま、ご無沙汰しております。
先行きが見えぬ不安の中、新たな新年度がスタートしました。

久々投稿には、当店の新型コロナ対策についてお伝えすべきだと思ったからです。

この冬の蒜山は、雪不足に次いでコロナの影響を受け、軒並み大打撃を受けました。
しかし、最近薄々感じていることがあります。

「蒜山、人が増えてないかい?」

3月中旬から、都市部で感染者が増えはじめた頃から、休日はもちろん平日でも人が流れて来ました。
その背景には、コロナから逃れる為に、未感染地域の山陰(鳥取・島根)に個人や家族旅行が増え、人口が少ない蒜山を訪れていると考えられます。 事実、昨年よりも売上が上がっている日が多く見られます。

観光地の商売人としては、この動向はありがたいと思い、リスクの少ない地域こそしっかりと経済活動すべきと歓迎しておりました。
しかしながら、国内の感染者数は増え続け、状況は刻一刻と悪化しています。
今日(4月1日)現在、数字こそ出ていませんが、山陰地域でも感染者の報告がなされるのは時間の問題なのかもしれません。
ならば、手放しに喜べる状況は過ぎ、最近は店内の感染リスクを意識するようになってきました。
関西弁を聞くと身構えたり、若者の集団を見ると、「無自覚なワカモノ」というフレーズが頭をよぎります。
お客様を偏見で見てしまうというような嫌な自分がいます。
精神衛生的にも良くないです。

換気や手洗い消毒の励行、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を確保する為に席数を減らす工夫はしています。
ただ土日などは、行列ができるようになり、狭い店内での混雑は、密集度は高く、万全な対策は取ることはできません。
クラスター(集団感染)の危険性もあると言えます。
県内外の不特定多数が来店するだけに、お客様のリスクのみならず、働くスタッフも不安の中で過ごさねばなりません。
抜本的な対策は、店を閉めることだとさえ思いはじめています。

そこで対策を講じます。

・この週末(4・5日)は、店内での飲食を全て取りやめます。

・その代わり、全て持ち帰り(テイクアウト)に切り替えます。

・店外の飲食スペースも設けません。

 
ご来店のお客様には迷惑をかけ、店にとっても不利益を生じさせますが、経済的なことよりも安心を最優先すべきと判断しました。
幸いに気候のいい季節です。
お客様には、ピクニック気分で、どこか屋外で召し上がっていただければ幸いです。
どうかどうかご理解ください。
 

最後に、個人的な思いを。

今回のコロナ対策について、様々な議論が為されています。
行政も世の中も、感染予防と経済損失を天秤にかけつつ、時間は過ぎています。
議論よりも行動が大切なのに、その間も感染は拡大しています。
世論は様々に分かれ、正解は出ません。

ただ、諸外国の悲鳴や、既に感染した人たちの
「自分は大丈夫だと思っていた」
という声から学ばねばなりません。
そして「他所ごと」だと思っていたことを一気に身近に感じさせてくれた志村けんさんの死からも。

かく言う私も当初は、政府や行政の決定や指示に沿えばいい程度に思っておりましたが、政府の対応を待っているとヤバいと思い、今回の決断に至りました。
少なくとも感染拡大に加担する店にはなりたくありません。
幸い個人の店なので、決定権は自分です。
目先の損得ではなく、正しく怖がり、この厳しい時間を少しでも短くする方に協力することを選びます。
コロナ後にしっかり商売できるように。

もはや今は、他人も自分も感染していると想定して行動すべき時になっていると思っています。

これは私の考えであり、他店や他の人に強要するつもりはありません。意識改革だけでは限界があり、システムを変えなければどうしようもないことも多くあります。

でも、子ども時代、「8時だよ全員集合」で、
「志村〜、後ろ!後ろ!」
と大声で叫んだように、後ろにコロナが迫っているのはみんな見えてるはずです。

ならば、みんなで協力して、この難局を乗り越えれることを願います。

心から、
「だいじょうぶだぁ」
と言える日が来ますように。

以上、田舎の食堂の戯言でした。

だっふんだ。

#悠悠 #蒜山 #コロナ対応 #食堂 #飲食店 #だっふんだ #だいじょうぶだぁ #志村けん