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長田弘『私の好きな孤独』

古本屋というのは、ふしぎなのだ。こんな本が欲しい。そうと決めて探しにゆくと、だめなのだ。まず見つからない。

詩人の長田弘さん。

出会いを思い出せないのが悔しいのですが、確か偶然図書館で見かけて、惚れ込んだ方です。

そして、こちらをツレアイがプレゼントしてくれました

この本もとても素敵で、年に一回(特に年始などに)読み返す本になっています。

今回、引用したのは『私の好きな孤独』より。

実は、以前に、あの!一万円選書にて選んでいただいた本なのです!


大事に大事に少しずつ読んで先日、一応の読了。
また何度も読み返すのだろうと棚にしまう前に、気に入った言葉(付箋を貼っています)をご紹介。

そう、探すと出会えないんですよ!
のっけから共感が過ぎるのです。

冒頭の引用は次のように続きます。

古本屋をのぞくときは、心を白紙にしておいてゆくほうがいい。そして、本棚にならんだ一冊一冊の本が無言のうちに語っている言葉をゆっくりたずねていって、たまたまー冊の本を見つける。古本屋にゆくまでは思ってもみなかった一冊の本を手にして、はじめて、この本を探していたんだなと思えるような、そんな古本とのつきあい方が好きだ。

私が行く古本屋はほとんど 新古書店ブックオフなのですが、この感じわかるなと。

図書館でも同じ感覚になることあります。

いわゆるポップやらポスターなどはなく、面陳でも平置きでもなく、ただ何の変哲もない背表紙の文字が不意に目に飛び込んでくる。
手に取った本が、望外に面白く、すっかりファンになる。

そんな邂逅が読書の数多い魅力の中のひとつかと。

そんな本好き、読書好きの心理を、素敵な言葉で著して下さる長田弘さん、上記2冊ともに、引用した以外にも楽しい言葉がたくさん。

おすすめです。


最後までご覧下さり、ありがとうございました。
どうぞ素敵な読書生活を👋📚

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