AMPゼミ 第2回

第2回のゼミでは、最初にプラットフォーマーたちが時代を席巻することができた理由の解説から始まり、データの取り扱いに関する関連法やプラットフォーマーに対する最初の動向の説明がありました。その後データの活用方法と倫理に関する議論を行いました。

今回は、中でも気になったGDPRについて考察したいと思います。

GDPR

EU内の全ての個人データの保護や利用のコントロールを行うことを目的に策定されました。
EU内で取得されたデータの処理に関して細かな規定が設けられ、そのデータをEUの外に持ちだすことも原則禁止されました。
また、違反すると前年度の全体売上高の4%か2000万ユーロ(約24.2億円)のどちらか高い方を制裁金として科されることとなります。

2019年1月、Googleはフランスのデータ規制当局より、データ収集やターゲティング広告についてユーザーに適切な情報公開を行っていなかったとして5000万ユーロの制裁金を科せられました。

Googleは世界的にかなり大きな企業ですので、制裁金を科されたとて崩壊に直結するような打撃は受けないと考えられます。しかし、EUに進出しているベンチャー企業にとって前述した制裁金は非常に重く、企業の存続に大きく関わることは間違いありません。

また、EUに駐在員を置いている企業は直接的に自社のビジネスとは関係がなくても、従業員情報などにおいてGDPRに対応する必要があり、ある意味余計な工数を割かなければいけないこととなります。

上記の事柄からGDPRのような法規制はイノベーションの創出を阻害する可能性や企業の成長を停滞させる可能性があると思います。近年アメリカではGAFAによる寡占が進んでいることを問題視する意見が多数あるようですが、上記のように新興企業の成長を阻害する可能性がある法規制は、更にGAFAの地位を強固にすることのつながるのではないかと考えました。

eプライバシー規則

eプライバシー規則とは、メールやCookie等の電子通信サービスの提供と使用を、プライバシー保護の観点から規制する法案です。
まだ成立はしていないものの、2019年内に施行されるのではないかと言われています。

Cookie(クッキー)とは

「webサイトを訪問したブラウザのデータを記録しておくための仕組みのこと」です。Cookieがあるおかげで、Amazonで一度買い物カートに商品を入れて買わずにブラウザを閉じても、次に開いたときにはカートの中にちゃんと商品が入ったままになっている状態を保つことができます。

Cookieは様々な目的で利用されています。例えば、ユーザー分析やアクセス解析、リターゲティング広告、前述したAmazonの事例のようなユーザー体験の向上などです。

Cookieがあるから企業は細かな分析を行いデータドリブンなマーケティング戦略や商品開発を行うことができ、広告代理店は広告を最も見込みのあるユーザーにだけ配信することができ、私たちは登録情報を何度も入力しなくても済みます。

eプライバシー規則により起こり得ること

eプライバシー規則が適応されることにより、企業によるCookieを利用したマーケティング活動がかなり規制されると考えられます。

具体的にはCookie情報を企業が利用することをユーザーは拒否することができ、Cookie情報を企業に提供しなくてもCookieを提供する人と同じコンテンツを体験できるようになります。

現状データに関するリテラシーは一部を除いては高くはなく、「よく知らないけど、なんか情報とられんのヤダ」という人が多いため、Cookieの提供を拒否する人が多いのではないでしょうか。

これらによって主にインターネット広告やデジタルマーケティングに事業ドメインを置いている企業は対策や存在意義の証明に苦しむのではないでしょうか。

まとめ

EUはなかなか攻めた法案を策定していることが分かりました。そうしたときに自分としても気になるのはやはり講義で出てきたエストニアの電子政府や電子国民です。エストニアによるゲームチェンジだとも思いました。
日本のマイナンバーは何なんですかね、、、

また、今回の授業ではデータの扱い方に関する議論が白熱しました。私個人的には全然データを取ってくださいというスタンスなのですが、人間らしく生きるためには過度なデータ活用は必要ないとの意見もありました。そういう議論はもっと活発に行われてもいいと思いますが非常に難しい問題であると思います。そういった議論はAIや愛玩ロボットの研究が進むにつれて人間らしいとは何か?といった議論にも発展するからです。

議論の中ででてきた「フィルターバブル」については始めて知る概念でしたのでとても興味深かったです。組織行動研究のゼミに所属してる身としては、そのような状態に陥った時にバブルを破る方法として最も適切なのはやはり人との関わりを持つこや意見交換をすることなのかなと思い、これからよりチームワークが重要視されるのではないかと感じました。

アウトプットが苦手でまとまりのない文章ですがこれから上達できるよう頑張ります。

#AMPゼミ #アウトプット練習


(1時間半)


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