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メモやノートは内容を思い出すためのトリガーである.

 学生であればもちろん、社会に出たあともメモやノートを取る機会は多い.
しかし、せっかく綺麗に書いたのにも関わらず、なぜか復習の効果が期待できないこともあるだろう.
そんなことになってしまう理由は単純で、内容を理解していないからである.

授業はもちろんのこと、ノートを取る前に理解しよう.

 授業でノートを取るのは日常的なことだが、「ノートを取る」ということ自体が単純作業化してしまい、そもそも授業の内容を理解せずにノートを取っているだけ人も多いのではないだろうか.

 そもそもノートの役割を考えてみると、ノートの役割で重要なことは「ノートを見たときに授業の内容を思い出せるかどうか」である.
授業の内容を思い出せないようなノートは、言ってしまえばただの紙クズでしかない.

 ノートを取ることは大事だが、そもそもノートを取る前に先生や講師が説明している内容を耳で聞いて理解しよう.
板書は「耳での理解」を助けるための視覚的な補足であるので、耳での理解をせずにノートだけを見て試験に臨むのは無謀な挑戦だと言える.

メモやノートは内容を思い出すための「トリガー」である.

 トリガーとは、銃の引き金のこと.
弾を装填して撃鉄を起こした後、トリガーを引けば弾が発射される.

 授業の内容を聞き、理解した状態でノートを取ることは、銃における「弾の装填」と「撃鉄を起こす」という動作に当てはめることができる.
あとは「ノートを見返す」(トリガーを引く)という動作を行えば、「記憶」という名の弾が発射されるのである.

ノートは要点だけを書けばいい.

 ノートの評価をしている授業では、先生や講師が書いた内容を綺麗に丸写しすることが求められる場合があるが、記憶を蘇らせるためのトリガーとしてメモやノートを捉えるならば、全てを書く必要はない.

 トリガーを引きさえすれば過去に理解した内容を思い出すことができるので、「内容を思い出すための手がかり」だけをメモやノートに記せば十分である.

 文章化された内容を見た方がスムーズに思い出せる人もいれば、箇条書きしたものを見るだけで思い出せる人もいるので、ノートに何を書くかは個人で研究すればいい.

ノートを取る・見返す

  • まずは耳で聞いて理解する

  • 耳で聞いて理解した内容をノートにまとめる
    (内容を思い出す「手がかり」だけを書けば良い)

  • ノートの手がかりを見返して、内容を思い出す

 終わりに

 さて、今回は正しいメモ・ノートの取り方を解説した.

 世の中にはノートの取り方を有料で紹介している書籍が山ほどある.
また、ノートの正しい取り方を解説する授業はほとんどないので、子供から大人まで、非効率な取り方しか知らない人が多いのも驚きではない.

しかし「メモ・ノートの役割は何か?」という一つの問いを出発点にメモ・ノートの取り方を考えれば、誰の助けも必要ないのである.

しっかり授業を聞いて質の高い「手がかり」としてのノートを作り上げるためにも、授業中に寝るなんてことはしないように注意しよう.
授業中に寝ていた人が「点数が低かった」などと垂れるのは本当にしんどいだけなので...

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