ERM#15(Duo)の注目チームとか選手とか

皆さんこんばんは、ERクリエイターの10pと申します。
普段Eternal Return esports JP Wikiの編集してたり上位圏やライブサーバーで行われた大会予選のリプレイを観る配信をしていたりします。(最近はかなり配信頻度落ちてるけど)
今回は明日の夜から開催される公式のデュオ大会「Eternal Return Masters Open #15: Team」の個人的な注目チームとかのお話をしたいと思います。
前回同様、無料部分で注目チームを、缶コーヒー一本分くらい追加で挙げなかったチームのざっくりとした解説をする形で行きたいと思います。

ERM#15の注目チームについて

前回の記事でS9のeスポーツシーンについてはお話してしまったので、今回は大した前置きは無し……というつもりだったんですが、蓋を開けてみると今シーズンはシード権を保持するチームが1人残してメンバー変更という大きな変化が多い模様。自分がnote等の記事を書かなかったLumia Squad Cup#3時点での変化も加えると、具体的にはこのような感じです。

  • NaerreumがGloveを残して解散し、NRとしてのシード権を保持した新チーム(チーム名変更)としてSugaru, Gamjatangを加えてのNewclearに移行

  • 500NPがfanaを残して解散し、500NPとしてのシード権を保持した新チーム(チーム名変更)としてWakcul、Altoを加えてのFamilyに移行

  • MoLuからECID, RCLPが離脱し、Yakcal、Unibellが加入

  • CleanGuardからGssG、Eva17が離脱し、SGN、NM(nalmuck)が加入

他にも幾つかメンバーの変更が起きているチームもありますが、大体は昨シーズンから継続であったり、1名の入れ替わりという感じです。
メタ的には新しいオブジェクトの追加等もなく大きな変化はないかと思いましたが、どうやらプレイヤーの変化でまた違った景色が見れそうなシーズン。非常に楽しみです。
それでは、注目チームについてのお話を始めましょう。

シード権を持つチームたち

最近そろそろ仰々しい見出しを作るのに若干疲れてきたので今回はあまり飾らずに行こうと思います。
今回シード権を持つチームの中からピックアップするのはNewclear、Ereup、MoLuの3チーム。

Newclear(Glove, Sugaru, Gamjatang)

Newclearは以前NRというチームタグを背負っていた元祖最強チームNaerreumの生まれ変わった姿といったところです。シーズン8でSatenが離脱したところに新規加入しgworkやOneCircleといった圧倒的なキャリープレイヤーを支えたファイター系キャラの名手Gloveが、今シーズンで離脱したgworkとOneCircleの代わりにチームを率いる形に。心機一転といったところか、チーム名もNewclearに変更し、チームタグもNewへと変化
New_Glove、New_Sugaru、New_Gamjatangと全員なんとなくアップデートされた雰囲気がとても良い。ピックの傾向としては昨シーズンから同じ流れであればGlove、Sugaruが前衛を務め、Gamjatangがダメージディーラーを務めるような形式になるのではないかという予想です。どちらかというと、前のめりにキルを狙いに行くというよりは安定感重視といったプレイヤーが集まっており、堅実に取れる部分を取っていくような戦略が見れるのではないかと思います。そういう意味では、Naerreumの精神を受け継いだチームと言って差し支えないでしょう。しかし、堅実なプレイと言っても圧倒的な技量を備えた名プレイヤーたちの集まりゆえ、普通の感覚で言う「堅実」と呼べる範囲を逸脱したような派手なプレイングで難なく有利を掻っ攫っていくようなシーンも期待できます

Ereup(Haemyu, JCP, Revolu)

このチームは昨シーズンHaemyuJOAJCP CUTEといった何やら妙に特定のメンバーをプッシュした謎のチーム名で好成績を残していたチームが、Narvicの代わりにRevoluを迎えての新体制になったチームです。ちなみに、Lumia Squad Cup#3時点でNarvicは離脱しており、Revoluを加えての体制に移行をしていました。
旧体制の頃のNarvicといえばジェニーによるソロランクのプレイで14連続1位という想像を絶する戦績を残していたプレイヤーですが、代わりに入ったのは泣く子も黙るあのRevolu
近年はまた違う意見が出るかもしれませんが、「エタリタ上手いプレイヤー3人挙げて」と言って出てくるプレイヤーと言えば大体gwork、OneCircle、Revoluと並ぶようなスーパープレイヤーです。大会シーンにはあまり顔を出してはいなかったものの、昨年に一度だけソロ大会に出場した際は圧倒的な戦績での総合1位。その1位以来はそもそも大会に出ることもなく配信でせっせとソロランクを回している様子が見られていましたが、今回どういう心境の変化があったのかわかりませんがシーズン9から大会シーンに復帰
近頃はあまり配信してる様子も見られない為不明ですが、以前はラウラ、ティアといったキャラで常軌を逸した操作技術の高さで数々のプレイヤーを葬り去ってきたプレイヤーです。そんな彼と手を組むHaemyu、JCPもまた負けず劣らずと言わんばかりの名プレイヤー
Haemyuはダニエル、キャッシーと言ったアサシン系のキャラクターを得意としており、デュオなどではフェリックスなどのトリッキーなファイター系も使いこなすプレイヤーです。入り方など、色々と鮮やかな戦闘をするので個人的にお気に入りのプレイヤーの一人でもあります。
JCPは敵を探すフィオラというアカウント名で知られているフィオラの名手で、先日のERM#14でも猛威を振るっていたプレイヤーです。環境トップに上がってものすごいピックレートになりがちなフィオラですが、その中でも飛び抜けて上手いと言えるフィオラ使いの一人がこのJCP。
近頃はどんなフィオラをしているのかと思い戦績を覗いたところ、大会に向けてのウォーミングアップはばっちりの模様です。

ナーフを受けた槍も試しつつ、レイピアが中心の模様

どちらかというと、チーム全体で堅実にまとめ上げそうなNewclearとは対照的に個人の圧倒的な技術で魅せるという感じの毛色のEreup。
個人的に、今大会で観るのが一番楽しみなチームです。

MoLu(SP, Yakcal, Unibell)

チーム単位で観るのが一番楽しみなチームがEreupなら、こちらは選手単位で観るのが一番楽しみなのがこのMoLu。主観バリバリですが、このワクワク感を是非シェアしたいので解説を頑張りたいと思います。
さて、MoLuはシーズン8にて彗星のように突然現れ存在感を強く発揮したチームです。シーズン8で最初にMoLuを見た時、今は解散してしまったTeam Spicaがシーズン7に初登場したときの衝撃とワクワク感を想起させてくれて非常にテンションが上がりました。
余談ですが、MoLu初登場だったERM#11の感想をTwitterにあげた際SeolDaBiから「MoLu かなり強い」というリプライが日本語で来て笑い転げた記憶があります

決してブラウザ等の翻訳を通したわけではなく、本当にこの文面でリプライが来た

デビュー当時(?)のMoLuはSP, ECID, RCLPという全員がなにかの略語っぽい大文字アルファベットという何かミステリアスな雰囲気を醸しており、ピックもSPが謎の双剣雪職人であったりRCLPがイレムを積極的に起用したりメタ<個性といった様子でした。しかしながらデュオ、スクアッドの両部門で好成績を残しFinalsでも奮戦、初登場となったシーズン8でチーム戦部門のシード権を得るに至りました。
そんな個性強めのMoLuですが、今シーズンはSPを残してメンバーが再編。ところが、ここで入ってきた新メンバーもまた個性強め。
まずYakcalですが、レオン職人プレイヤーとして知られておりシーズン9ではレオン現1位。一方で、デュオではレオンを使っておらず、近接のファイター系キャラを色々と試している模様です。どちらかというとSPや後述のUnibellのサポート的役割になるのかなということが予想されます。
そして問題がこのUinbell。
StellaUnibellというアカウント名で知られるUnibellは数少ないナタポンの使い手として名を馳せていたプレイヤーで、それ以外にはアディナを使用していたりと、クセ強めのキャラプールを持っているプレイヤーです。
以前も様々なチームでチーム戦部門のERMに出場していたプレイヤーですが、その際もナタポンやアディナを使用しピックから話題を攫っていく様子が見られました。そんなUnibellですが、今シーズンはヴァーニャを使い込んでいる模様。全モードで100位以内という秀逸な戦績を残しておりそのパワーにも期待ができます。ヴァーニャは最新キャラクターではありますが、シーズン9はキャラクターが追加されない関係から大会シーンでの最新キャラクターの使用禁止ルールからも外れています。よって、今回のERMではヴァーニャの姿も見られるかもしれません。どちらかというと、概して変なキャラクターと呼ばれがちな実験体を使うプレイヤーが大好きな筆者としては、Unibellのキャラプールは好みどストライクと言った感じです。
いわゆるピーキーなキャラクターを使いがちなUnibellは本人の技量の高さで不利な部分をしっかりとカバーし、それでもどうしても厳しい部分をSPやYakcalが支える図であったり、SPによる強気な双剣雪をYakcalが支える形であったり、どのような構成になるにせよちょっと変わった強気さが見えそうな新体制のMoLu。NewclearやEreup、Familyなどの強豪たちにどう立ち向かうかワクワクします!

予選を勝ち上がった新星たち

……新星とは言ったものの、お前知ってるぞ!という感じのプレイヤーが散見されるので「新星……?」というところはありますが、今回の予選を勝ち上がったチームから3チーム、Meteorite、Old Boy、D DAYを取り上げたいと思います。

Meteorite(NoDunAl, Flicker, Jiullu)

노트북던진알렉스という名前、もしかすると見覚えがあるプレイヤーもいるのではないかと思います。そう、実はあのNoDunAlです。
この記事を書いている間にプレイヤー名がリリースされ、特にひねりもなくあのNoDunAlであることが示されました。
そして、その横にいるJiulluがアカウント名でいうとおそらく프리야で、読み方はそのままプリヤ
その二人と比べると少々馴染みのないFlickerですが、こちらも全モードで現エタニティと実力は折り紙付き。
彼らの構成はというと、チーム戦のNoDunAlはお得意のマグヌスではなくキアラを中心にプレイしており、傾向としてはかなり堅実な戦い方をします。
ある試合では徹底したファームによってクレジットを稼ぎ2日目の夜にクイーン・オブ・ハートとエルメスのブーツを用意するといった運営をしており注目を集めていました。この装備更新の仕方というのもやや特徴的で、現環境えでは基本的に火力を伸ばすことに重点を置いた装備更新をしがちな中NoDunAlのキアラはエルメスのブーツなどを優先したり、とにかく堅実さに振り切った装備更新の傾向などもポイントです。
チーム構成としてはFlickerと組む際はFlickerが得意のファイター系をプレイし、キアラの審判によるキルポテンシャルを上手く活かした戦い方を展開し、프리야と組む際はプリヤキアラなど、プリヤのシールドによる継続戦闘能力を肝とするより堅実さに寄せたようなチーム構成を見せてきます。
Ereup、MoLuなどの前のめりで強気な構成とは対照的な、どちらかというとNewclearの予想される立ち回りや昨シーズンのNaerreumのような傾向をより深めたような彼らの戦い方が、シード権を持つ強豪チームに対しどう食らいつけるのか目が離せないところです。

OldBoy(KosakaWakamo, ProIine, Suigintou)

なんでこいつらは予選組にいるのか。そう突っ込みたくなるような彼ら、OldBoyは以前SPEAR Gamingとして知られていたチームで、シーズン7の頃はTazuhiのエステルやElevenとProlineのアディナによるわかりやすい構成で知られていました。筆者は当時もデュオでアディナを使っていた身なので憧れのひとつであったし、チームメイトにElevenをやらせたりと色々思い出もあります。メンバーとしてはProlineはそのまま、予選でのアカウント名がKosaka Wakamo(よく知らないがブルーアーカイブのキャラクターの名前らしい)となっていますがこちらもBoBmalsaで継続、Izunaが離脱し수은등ことSuigintouが新加入しています。
基本的にはProlineがアディナなどのダメージディーラーを務め、BoBmalsaが前衛をする構図が見られており、ここにSuigintouが加入したことでどのように変化があるか?といったところ。
Prolineはヘイズなどの名手として知られていますが、ヴァーニャがリリースされた時はTwitterで愛を叫んでいたり、といいつつ今シーズンのランクではアディナを多用していたりといった具合。直近に武器熟練度スキル増幅というなかなか痛いところへのナーフが入ったので今大会ではアディナが観れるかどうかは不明ですが、ダメージディーラーを担うプレイヤーとしてはERMでも屈指の強さ。そして、それを支えるBoBmalsaはおそらく現時点で最強のカミロ使いです。チーム戦のモードではスルタンの矢筒Mk.2を好んで制作しており、CC解除という使用効果を的確かつ素早く使用することで、特性の不壊と合わせてカミロとは思えないほどの粘り強さを見せてくれます
昨シーズンはシード権を逃してしまいましたが、今回新たに合流したSuigintouと力を合わせて再び返り咲くことを願います。

D DAY(Peace, Minihole, Taeki)

予選の際メンバーの一人の名前が「ツン」となっており、カタカナで誰?となりましたが、調べてみたところこの人はシセラ職人として知られていた미니홀123(Minihole123)であることがayaggを通して判明しました
大会の配信案内でも特に隠さずMiniholeと示されています。
現環境ではすべてのキャラクターの中でも飛び抜けて圧倒的に柔らかいシセラというリスキーな実験体をずっと使い続けているツンを後衛として、Peaceがそれをヤンで支えるような一般的な前衛後衛の構図を基本としており、ツンが連続ピック禁止への対処としてシセラとアドリアナを切り替えるという形で予選を制したのがこのD DAY。
また、予選では姿を見せなかったTaekiは今シーズンでは手を引いた模様ではあるものの、この人の正体は以前超再生致命シセラでソロランクを荒らしていたあの人です。
なかなかに濃ゆい面子のこのチーム。Peaceが前衛というポジションはおそらく固定かと思いますが、ツンがシセラを使いこなす繊細なプレイスキルを活かし他にどのような実験体を繰り出してくるのかという点や、なかなか耐久面などに起因してしんどさが目立つシセラをどこまで通用させることができるのかという点、さらには本戦でTaekiが顔をだすのかどうかという点など、気になる点が山ほどあり、本戦で見れるのが待ち遠しいチームです。

おわりに

ということで、個人的注目チームとして以上6チームを挙げさせていただきました。今回の記事は普段のノリと比べるとちょっと主観強めになった気がしますが、いずれにせよチームを知ったり応援するきっかけになれたらな、と思います。
ここから先の有料部分では上記のチームをピックアップした理由と、他のチームの大雑把な解説をするつもりなので、もし興味がある方は購入してご覧いただければなと思います。(現時点で6600字近くあるけど……)
ここまで読んでいただきありがとうございました。

ここから先は

4,957字 / 1画像

¥ 150

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?