Life is all ups and downs.

左から三番目。ひきつっている笑顔なのが僕。他のインド人たちとは10くらい年齢が違う。でも僕が一番若く見える。うん、世界は広い。

今回インドの珍道中を記事にするが、伝えたいのは下記4点。

1:日本のパスポートは最強である
2:覚悟する力の重要性
3:プレゼンには笑いを
4:話すことと会話をすることの違い

とにもかくにも2019年1月末、僕はバンガロールという通称インドのシリコンバレーにいた。

数ヶ月前、IDEAthonというイベントがある。
パソナさんと経済産業省貿易経済協力局技術・人材協力課さんとの合同イベントである。ひょんなことからこのイベントに誘われた。

ありがたいことにベルフェイスは海外採用をちょうど強化している最中だった。話をもらったときに二つ返事行こう!と社長と話をしたのを覚えている。

簡単に下記が中身である。

1:企業プレゼンと課題提案
2:学生がその課題をチョイスしてディスカッション
3:企業はグループのメンターとして入り、ファシリテーションを行う
4:最終日に学生プレゼンおよび審査を行う

なかなか面白い内容であるがこれに1つ条件がつく。

「ALL ENGLISH」

一応伝えておくと、僕のTOEICのスコアは855点ある。履歴書に書くと、ほぉ英語は問題なさそうですね。という判定をする人がいたら、全力で否定をしたい。

「TOEICのスコアが高い≠英語が話せる」であると。

こんな方程式を明確に感じた旅になることはこのとき少しも思っていなかった。



日本のパスポートの強さ


元々は一緒にカナダ人のエンジニアが一緒に行く予定だった。

彼の母国語は英語だ。最悪頼れば良い。そんな呑気に構えてた。

これは出発前日の夜の会話。心のどこかに隙があったのかもしれない。

僕は数時間後に事件が起きるとは全く思っていなかった…

「ビザが間に合わない、むしろパスポートの有効期限が足りない…」
Slackに連絡が入る。

インドに行くには、半年以上のパスポートの残存有効期間が必要になっている。どうやら彼のパスポートの有効期限は2ヶ月だったようだ。

いろいろとあったが凄くシンプルに伝えよう。

「カナダ人のエンジニアはインドに行けない。僕は1人でインドに行く。旅行ではなく仕事でだ。」

僕は一旦、任天堂スイッチをカバンに入れた。対戦はできないなと部屋でなんだか笑ったのを今も覚えている。


腹くくったJapaneseの底力

インドの移動はUBERを使って「auto-rickshaw」を利用した。

乗ったらわかるが、こんな写真みたいな笑顔には到底ならない。インドの交通渋滞とこの乗り物の掛け合わせはきっと日本のどのアトラクションよりもスリル満点だ。インド人もめったに乗らないらしいということを僕は最終日に聞いた。

僕はもう乗り物選択の時点でどこか覚悟をしていたのかもしれない。

英語のプレゼンは数週間前から資料を作成していたこともあったのと、どうにかTOEIC855の力で文章を作った。人間は追い込まれるとなんでもできるもんである。

とはいえ…全部で60人くらいインド人がいる。日本人は完全にマイノリティだ。

「Hello everyone. I'm Yuzo Nishijima.」
インド人のシラッとした目線が僕を指す。

額の汗が止まらないのはきっと外の気温が日本に比べて暑いという理由だけではなかったはずだ。手の震えが止まらない。


Sales Activities Of Kamikaze Sprits

「勘と根性の営業」これだけを訳すのに迷いがあった。だからとりあえず、Kamikaze Spritsにしたが、良い子は真似しないでほしい。

多分、グレーどころか限りなくブラックであり、多分理解されない。

タイトルでいきなり滑った。間違いなく、滑った。

ベルフェイスにはプレゼンが上手な人が多い。それは、普段月次アップデート会という全社会でプレゼンをする場が多いからかもしれない。

僕もプレゼンをする機会は多い。

「プレゼンテーションには笑いを」

これは僕の大事にしている格言だ。それはもちろん場所が海外であっても変わらない。

こんなことをカマしながら小笑いを取っていく。

僕は転職を2度行っているが、いわゆるいろいろあって、今の人事の仕事をしていると伝えた。

Life is full of ups and downs.(人生は山あり谷あり)であると。

そして、このように続けた。

To tell the truth, Canadian Engineer was supposed to do the presentation instead of me. But, He was not able to get a visa. So, I stand here,now. Life is full of ups and downs.
(実は、カナダ人のエンジニアがこのプレゼンを行う予定だったけど、彼のビザがおりなかったので、代わりに僕がここにいる。人生は山あり谷ありだ。)

これで会場はドッカーンとなった。僕は生まれて初めてアメリカンジョークならぬヒンズージョークをかましたのである。僕のインド旅行のハイライトはここだった。

質問が多く出たのはちゃんと伝わっていたからだよと現地の方に言われたのは本当に自信になった。

一方的に話すこと≠会話をすること

この後、ディスカッションに移るのだが、まったくもってついていけない。

これはもう山王戦に勝った湘北が次の試合で笑えるほど負けるという下りに近いくらいボコボコになったことをさながら彷彿とさせた。

準備をして一方的に話すのと、会話として成立させるのではまったく持ってレベルが異なるのである。己のレベルの低さと改めて会話をすることの難しさを肌で感じた。

好きで好きでたまらないから一方的に想いを伝えることと愛情ある会話をするのでは全く違う。前者はストーカーに近づき、後者はバカップルになる可能性があるから注意が必要だ。

しかし、最終日に学生が何度もベルフェイスと連呼しながらプレゼンをする姿は本当に感動した。社員よりも社員っぽい。

西島的インド人の付き合い方

最後に

・これから海外の採用を考えてる人
・これから就活をする人
・グローバルで活躍したい人

そんな人に向けて僕の見たインドを伝えたい。

1:時空がきっと歪んでいる人が多い
 -基本的にスタートが遅れる。こんなのは日常茶飯事だ。
もちろん、みんながみんなそうではないけど、大人数になると遅れる人に合わせるので遅れる可能性が圧倒的に高い。時間には余裕を持つことが大事。
2:遅れるのにはちゃんと訳があるから悪くない
 -これは僕もびっくりしたが、ディスカッションに2時間遅れでやってきて、謝罪もなく、なんなら「アップデートしてくれよ」とリクエストが来る。本当にぶん殴りたくなるが、ちゃんと理由があるのだから何も悪くない。多分そんな感じ。
3:ツーショットが好き 
 -今回のディスカッションを終えて、やたらとツーショットを撮られた。彼らは「Instagram」と「Whatsapp」が基本的にはコミュニケーションツールになっているようだった。ただ、まるで芸能人になったくらいツーショットを撮られた。なんなんだ一体笑
4:生きるチカラが本当に強くて主張が強い 
 -これはもしかしたら日本人に足りないところだったのかもしれない。インドはものすごく人口が多い。そこに埋もれないために主張が強いのかもしれない。日本人は本来あまり強いと言われないものの、インドの人たちは一つ質問するにしても自分の考えを明確にしてするケースが多かった。
5:国にあった文化差がある 
 -日本では今圧倒的に「生産性」と言われるが、インドにおいては雇用のほうが重要。労働集約はマイナスのイメージがあったがインドではその逆で、労働集約こそ人がたくさん関わるから雇用が生まれて良い!という考えもあるようだった。日本をデフォルトで考えてはいけない。

総じて珍道中だったインドは僕はすごく好きな国になった。

最初はどうなることかと思ったが、今学生から応募の連絡が来ているのは一つの成功だったのかもしれない。ただ、約2週間程度全く連絡がなく、急に応募したいですと。時空が歪んでいるのか、それとも…時差か。

異文化理解は言葉にするのは簡単でも本質的な理解は難しいものである。

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Yuzo Nishijima

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