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『好きに勝るものはなし』新規事業を7つ立ち上げた人の考えるシンプルな考え#オンラインキャリアセミナーレポ

皆さん、ごきげんよう。
2020年4月1日からオンラインキャリアセミナーが始まりました。
気が向くままにそのイベントのレポを書こうと思います。

働くを楽しんでいる大人にフォーカスを当て進むこのイベントは毎日オンラインで学生向けに実施されています。

今回は三橋 洋幸さん。
現在はLancom Solutions Training Center inc. という会社でCEOをされている方です。

今回はフィリピンの首都マニラからつないでもらいました。すげーな。さすがオンライン。

三橋さんは現在、フィリピンのマニラでコンドミニアムを無料で提供する代わりにでコールセンターで働いてもらうという0円留学サービスをやっていらっしゃる。

初っ端から軽快なトークで、
『オフィスの空いているスペースがあって、ノリと勢いで作ったサービスです!』
という発言をされるなかなかパンチの効いている方です。
社会人8年目で7つ新規事業を作ってきたという普通じゃないキャリア。

なるほど、今日は大荒れになりそうだと心がワクワクしたのはきっと僕だけではない。

大手を蹴ってベンチャーの社長の鞄持ちを選ぶ

そんな三橋さんの就活もやはり破天荒なものだった。

就活は一部上場企業の内定をもらったものの、辞退して、ベンチャーの社長の鞄持ちを選ぶ。

職場を選べない、上司を選べないのはちょっと微妙だと思って…
上司(社長)を選べるベンチャーに行ったんですよ。
だって無能な上司が世の中には多すぎるじゃないっすか笑

この方はきっとどこかで日本語よりも英語のほうが得意になったんじゃないかというくらい気持ちよく持論を展開する。
最高にエキサイティングな人だとこの一言でわかる笑

これは自分だけじゃなくて、その上司にとっても良くないと。盗むものがないと思えば、モチベーションは下がり組織のパフォーマンスが下がる。だったら、そのような道を選ばなければ良いと言う。

面白い。確かに上司を選べるというのは間違いなく、ベンチャーの特権の一つかもしれない。

そんな三橋さんは選ぶ基準も明確。

『社長と話して、その人と働きたいと思う会社でしか働いたことがない』

『自分に身につきそうで自分に持っていない能力を持っている社長を選ぶ』

実際に三橋さんは、一番最初は新規事業とBtoBの営業の力がほしいと思い、選択。すごくシンプルなロジックだが、明確。

『社長の右腕に慣れれば社長の能力を盗める』

『営業トップになるか新規事業を作ればNo.2(右腕)になれる』

『営業ならトップセールスになれば良い』
『新規事業はお金が作れば大事にしてもらえる』

結果的に彼は営業トップにもなるし、新規事業も作っていくことになる…
ただ、その先に三橋さんは営業よりも新規事業を選ぶキャリアを歩んでいく。決してそれはポジティブな選択ではなく、ある人物との出会いだったという。

草野球選手だったコトを認識した瞬間から動き出した新規事業の道

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『営業は向いていないと思った瞬間がある。営業は得意だと思っていたけど、プルデンシャルの芦名さんと会って世界とのレベルの差を感じて、営業では勝てないと思った。だから新規事業に人生を振った。』

芦名さんはこちらの方。

僕もお会いしたことがありますが、半端ないです。
シンプルにやりきるというエネルギーがぶっ飛んでいる人です。

その人に会ったときに、営業の道を一旦、外し、新規事業の道へどっぷり入って行くことを決めたとのこと。

「野球をうまいと思っていたけど、本物のメジャーリーガーと会った。自分がうまいと思っていたのは草野球チームの中だけで世界はかなり広いということを知った」

人生とは本当に不思議なもので、ときに人は出会いの中で覚悟を決めると言いますが、これがまさに起きた瞬間です。(え?聞いたことないって?笑)

三橋さんはそこから23歳で会社を立ち上げ、そのまま今年、7期目に。
自分の会社を動かしながら事業をたくさん作ってきた。

新規事業と考えると結構難しいイメージがあるが、実は三橋さんは立ち上げた事業をすべて黒字化させている。(これは本当にすごい…)

『0-1で考えると難しいけど、スライドさせればいくらでもできる。大事なのは、そこに市場があるかどうか。その可能性のある市場に自分のエッセンスを入れていく』

これは本当にビジネスの基本なのだけど、これをちゃんと考えている人はあまり多くないと思う。徹底的にニーズを探り、勝てる領域で勝負をしていくのは新規事業の基本だと思う。

更に三橋さんはこのように続ける。

『新規事業の成功率は決して高くない。成功する確率をできる限り高めたい。良い市場で良いものを出せば、失敗はない。すでにやっている人がいれば、徹底的にパクれば良い笑』

今の0円留学は事前に似たような事業を行っている会社があり、口コミに悪評がいくつかたっていた。だったら、その口コミで課題があるものを解決できる状態にすれば良い。ってことで事業を作りに行った。

うーん、シンプル。まじでシンプル。
多分、新規事業って名前に惹かれている人はいくつかいると思っていて、実は意外とすごく泥臭いんですよね。
その中で、可能性のある市場を見つけてその領域で徹底的にクオリティを上げて、選ばれるようにする。

世の中にはすでにたくさんのソリューションがあり、たくさんの解決方法がゴロゴロある。それを組み合わせて細やかに顧客にとどけることだなって改めて思った。

僕も昔リクルートにいたときに『打ち手を先に考えるな。とことん課題を明確にして、そこに時間をかけろ。そうすれば意外と打ち手はシンプルなものだと気づけるから』

って口酸っぱく言われたけど、まさにそれを体現している人だった。

最短距離で走るには最善の準備をする

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なぜフィリピンのマニラにいるのか?

こんな質問に三橋さんは単純明快に回答していた。

フィリピンのほうが成功をしやすいと思ったから日本ではなく、マニラでやってる。日本でコールセンターを作ると本当に大変だけど、マニラなら働きたいと言ってくる人が毎日来る。』

この発言からもまぁシンプルに最短距離で走る人なんだけど、はじめからそのような人だったわけではない。

大学2年からインターンで営業をガンガンやっていた。週5くらい普通に働いていた笑
で、好きな社長が営業をやっていたので、その会社にそのまま入ったくらいの感覚。

でも、しっかりと準備はしていた。
営業先の量によって準備の仕方は変わる。
アプローチ先が限られている場合は一回あたりの商談の『質』を高める
一回の商談に入念に準備する。アプローチ先が多い場合は数を回す。

例えば一緒に仕事したいなという社長とアポが取れたとする。
①その人のFacebookを調べる。
②記事にコメントしている人も見に行って、周りにどんな人がいるかを確認する
③高校のレベルはどうなのか?
④大学時代にどんな生活をしてきたのか?
など、徹底的に調べて、盛り上げるポイントを考える。
そうすると、どこかしらで話が盛り上がる。

『営業は準備力。会ったときにすでに勝負はもう決まっている』

もちろん、辛いことや辛いものもあるけど、そのうち慣れる
慣れたら何も思わなくなる笑 慣れるまでがしんどいだけ。
ティッシュ配りの人も例え受け取られなくてもいちいち凹まない。
慣れるから。そして、何よりティッシュを配っている人が嫌いだから取らないわけではない。不要だから取らないだけ。人間を否定されているわけではない。

『好き』に勝るものはない

最後にこのような言葉で三橋さんはイベントを締めくくってくれた。

仕事好きな人には勝てない。

学歴はもしかしたら周りの人のほうが高いかもしれない。でも四六時中仕事のことを考えていた。仕事が好きだったから。だから僕は新規事業をたくさん作れたのかもしれない…と。

自分が好きなことをやるのではなく、仕事を好きになる。

働く目的はお金でも、何でも良い。仕事は手段でしか無い。
だからこそ、その目的はすごく大事。

自分の仕事軸が見つからないのは当然。やったことないんだから。
だから知らないといけない。

広げようと思えば、いくらでもそのチャンスは掴める。
あとは自分次第。

所感

単純明快、シンプル、それが三橋さんの考えだと思った。
変なプライドもなく、高い意識でもなく、シンプルに必要な物を考え、必要な手を打っていく。聞いていて、すんなり腹落ちしたのはそのあたりだと思った。

多分、いろんな考え方やいろんな環境があるし、一概には言えないことかもしれないけど、目の前の仕事を好きになれるかどうか。夢中になれるかどうかだと改めて、考えさせられた。

ただ、このシンプルな考えに行き着くプロセスにしっかりと彼なりの準備と戦略があることを決して忘れては行けないと感じた。

用意周到。なぜ彼が色んな人に選ばれるのか。なぜ彼が事業をたくさん立ち上げられたのか。

それは間違いなく、裏打ちされた準備力に間違いないと思った。

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