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ドイツサッカーの仕組みと下部リーグの給料事情。vol.16


ドイツに来て、もうすぐで3週間。

今回は僕がたくさんの選択肢から選んだ「ドイツサッカー」の仕組みや下部リーグのリアルな給与事情について解説しようと思います。


まず初めにドイツのサッカーリーグの一番の特徴は観客動員数。

2022-23シーズンの各国リーグ別平均観客動員数の1位はドイツ一部の「ブンデスリーガ」6位にはドイツ2部の「ブンデスリーガ2」がランクインするほどドイツでのサッカー人気は絶大。

チーム別のリーグ戦平均観客数を見てみても1位ドルトムント、3位バイエルンとドイツのチームがランクインしており、トップ20を見てもドイツ勢が6チームランクイン。


とりあえずサッカー人気が高いヨーロッパの中でも特にサッカーが文化として根付いていると思ってもらえればいいと思います。

実際に街を歩いてみてもクラブのユニホームをきた子供がいたり、グラウンドがたくさんあり、自由に使えるなど、サッカー文化を感じさせられる場面がたくさんあります。


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次に本題のドイツリーグの仕組みと給与事情。

ドイツには1部から順に、下を見れば10部11部まで存在しています。


1.2.3部までがいわゆるプロリーグと言われており、3部でも平均年俸が1400万と言われています。

平均年俸に関してはインターネットやサッカー界隈で言われている情報なので正確にはわかりません。もちろん1部2部は青天井。


そして4部以降がいわゆるアマチュアリーグ。

4部は全国を5つのリーグに分けて開催しています。


4部にはサッカーだけで生活しているプロ選手、元々プロリーグでプレーしていた選手、中には家を支給してもらっている選手なんかもいます。

1.2部にチームを持つクラブのサテライトチームが多く所属していることも特徴です。


クラブ規模によって待遇は全然違うと実際に現地スタッフから聞きました。

前回5部の試合を見に行きましたが、4部から移籍してきた選手は抜群の存在感を示していたので、4部とはいえ非常にレベルが高いリーグだと思います。


風の噂で去年から4部がプロ化したという情報を5部でプレーする選手から聞きました。詳しくは分かりませんが、それぐらいのサッカーレベル、そしてクラブ規模や経営状態ということです。


その下の5部リーグは全国を14のリーグに分けて開催。

5部にもなるとほとんどの選手がサッカーと仕事をしています。


知り合いが以前所属していたチームは5部から4部に昇格して、クラブ規模も周りの5部と比べると比較的大きいクラブでしたが、

それでも数名の選手のみサッカーだけで生活していたり、家を支給してもらっているような規模感です。


具体的な金額は選手よって本当に違いますが、5部の上位クラブでプレーしている2人の知り合いはサッカーとアルバイトをすればある程度余裕を持って一人で生活はできると言っていました。

5部以降には日本人選手も数多く所属しています。


その下に6.7.8部と続いて行きます。

6部以降はチーム数も多く、正直全て把握できません。でもとりあえずそのリーグの一位になれば翌年一つ上のリーグに昇格できます。


6部以下にサッカーで生活をしている選手はおそらく誰もいません。

練習参加に行った7部のチームは、ほとんどの選手が基本給200ユーロ(約3万円)+勝利給と行った形でした。


それでもドイツには「FuPa」を始めとした、アマチュアリーグの試合結果や選手情報が全て載っているサイトがあるので、いつどこにチャンスがあるか分かりません。


練習参加に行った6部のチームには同い年で来年2部か3部のクラブに行く予定のためコンディション調整している選手、

7部のチームにはドイツのビッグクラブであるドルトムントの下部組織出身選手がいたりするレベル感です。


以上がドイツサッカーの仕組みと給与事情になります。

6部7部のチームでも基本的に人工芝のグラウンドは余裕で持っていますし、レディースやアカデミーを持っているチームも少なくないので、改めてサッカー文化の根深さを感じました。


この記事が誰かのためになっていたら幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


Danke fürs Lesen!

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