見出し画像

興福寺の美しい仏像たち

宿は朝食付きではないものの、共用部の炊飯器にはお粥が炊かれている。時間節約のため、おかゆに塩をかけて朝ご飯とする。  

宿の自転車を使おうと考えたが、春日神社の方が雲に覆われており、徒歩で向かうことにした。 途中奈良公園のスタバへ。

見逃したくない興福寺の阿修羅像から。阿修羅像は確かに、美しかった。凛々しいお姿にしばし見入る。

しかしもっとかっこ良かったのは同じ八部衆の、五部浄像だ。上半身しか残っていないが、きっと下半身が残っていたら阿修羅像と人気を二分する仏像となっただろう。

頬の盛り上がりとキリリとした目が大谷翔平を思わせる。昨日結婚のニュースを聞いた時の、多くの日本人が感じただろう軽く失恋したような気持ちを思い出す。

畢婆迦羅像はどことなく綾野剛に似ていた。

向かい側にある十大弟子立像は、親近感が湧いた。エラが張り、下がり眉の自分の顔を、どうなのと思いつつ生きて来たが、この中に私は入れる、と自信を持った。

(2024.03,01)