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【再掲載】身弱の生き方

身弱というのは、大雑把に言うと四柱推命でいうところの月令を得ていない日干となります。

例  時柱 壬戌

   日柱 戊寅

   月柱 己亥

   年柱 癸亥

上記の場合、日干戊から見て、月支は亥ですよね。戊は陽土ですから、亥は水であり、水旺の時期に生まれています。土から水は剋ということで、身弱と判断していいでしょう。身弱身強を日干と月支だけで判断するのは基本ダメなんですけど、月支というのは他の支の3倍、の力量があると言われていて、私もそれは事実だと思うのです。

特に、日干と月支が剋の関係になっている方は身弱傾向なので、大抵の場合、身強の方に押されがちになってしまいます。私も日干戊であり、亥月生れですから、土水の剋ということで月支から出る十二運も絶なのでどうしても身弱傾向です。ここでは大運の流れは考慮していないので、後天運で身弱の方が身強になることはできますが、それは宿命を超えたエネルギーを与えられる、大運天中殺みたいな悪い言葉で表現すると虚の時期ということになるので、別の見方が必要なので、大運は考慮しません。

私もこれまでの人生、身弱の人生を歩んできました。学生時代も目立つこともなく、勉強は平均より少しできるくらい、あとは普通みたいな(笑)でも、学生時代はそれでもなんとかなるのが学生の特権です。しかし、厄介なのは社会人になってからです。身弱というのは自分を押し出すエネルギーが足りません。つまり、大抵の場合、身弱は自己アピールが苦手であり、したとしても上手ではありません。特に、日干月支が剋になっている場合は顕著です。

ここで、身弱の人はつい、自己アピールとか上手になりたくて色々学びがちだと思います、私もそうしていました。けれど、それは身弱の生き方ではありません。身弱身強に良い悪いはありません。身強は、私の勝手な解釈だと自分中心です。けれどそれは自己中とは違いますから誤解しないようにしてください。だからこそ、一般的に身強の方は身弱よりも体力、精神的にも強いです。一方で身弱の人は精神的に弱いです。それは正解であり、間違いでもあります。

身弱というだけで、精神的に弱いですね、と言われがちです。けれど、それは自分が身強の人と同じようにふるまっているからなんです。身弱は身弱なりの精神性の鍛え方があります。また、心の持ちようを変えることで、身強を超える精神性の強さを得ることができます。

まず、身弱の方はエネルギー放出量が少ないです。これはどういうことかというと、話す、動く、あらゆる言動が身強の方と比べてパワーがありません。一方、身強の場合はパワーがあります。けれど、それは暴言暴力、鬱陶しさにもつながりがちです。特に、相手が身弱の方だと身強の方のすべての言動が傲慢に見えてしまいます。これは身強から見て、身弱の人がなよなよしく見える、覇気がなく見えることと同じなのでお互い様なのですが、どちらが悪い現象を起こすかというと、やはり身強の方のエネルギー放出です。いじめ、パワハラなど自分はその意図がなくても相手がそう受け取ってしまうんですね。

ですから、身弱の方は、相手のそのような言動に逐一対応する必要はないのです。なぜなら、全てに対応できるだけのエネルギーを身弱の方は持っていないんですから。また、日々の心持として、身弱の人は身強の人のエネルギー放出を助ける役割をしているという理解を持っていることが大切です。身強の人はエネルギー放出が役割です。だから、それがあって目に見える権利権力など実際手にしている人が多いですけど、身弱の人はそこに憧れて真似をしてもたぶんうまくいきにくいでしょうし、そんなエネルギーはないことがほとんどでしょう。だから、真似なんてしなくていいんです。その身強の方が放出したエネルギーを受け取れば良いのです。

大事なのは、そのエネルギーの受け取り方です。そのエネルギーの受け取り方を間違えると、身弱の人はメンタルやられがちです。例えば、仕事できつくあたられた場合、特にその相手の方が役職などに就いていればたぶん身強の場合がほとんどです。それか年運大運で身強になっているか。そこで、身弱の方は落ち込む必要なんてないんです。私は受け取ることが役割なんだと思うだけで全然違います。良いエネルギーは受け取りやすいけど、悪いエネルギーの受け取り方を私も間違えていたことがあって、そのときは鬱になっていました。身弱の方はただ受け取るだけで良いんです。本来、落ち込みは要りません。

水は上から下にしか流れません。下の方でそれを受け止めるのが身弱の方です。この話で私がよくイメージするのは、流しそうめんです。流しそうめんは最後の人は1本2本のほんの少しの麺しか残っていません。だから、みんなできるかぎり前で食べようとします。けれど、身弱の人は最後でも楽しめる人です。大抵の身強の人はそこで不満をもらすか、今度は前で食べようと向上心を持ったり、計画策略をしてしまうけど、身弱の人はその小さな恵みにも気づくことができる心があるし、そこに感謝できる人です。

職場で身強同士だと、そもそも対話にすらなっていない場面を私も目にしたことは何度もあります。職場でけんかしてるとか。それによって、話にもならないから身強同士お互いスルーして、後に問題が大きくなって身弱の人が慌てていることも目にしました。ですから、だれも受け取ってくれないエネルギーが身弱の人にいっているだけなんです。それは、身強の人にしてみても、身弱の方はエネルギーを受け取ってくれるとってもありがたい存在なんです。でも、大抵の場合それは言動では表してくれないのが身強の方なんですけど(笑)だから、身弱の人はただそこにいて、エネルギーを吸収してください。悪いエネルギーも良いエネルギーも。放出することが貴方の役割ではありません。上手にエネルギーを受け取りましょう。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました✨

柚木ひなた