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命式内で
正財、あるいは偏財の方は
細かいところに気づく方が多いです。

ただ、財の方ほど、細かいところに気づくという自分の長所を短所と思い込んでいることがあります。財を輝かせるには、自分が魅力的な人間であるという根拠のない自己肯定感でもって自分磨きをしていかないといけません。

財は引力本能なんです。

細かいところに気づくというのも、そうやって他者を惹きつけているんです。でも、これを家庭内で続けていると、だんだんとそれが当たり前になっていきます。相手もそれが普通になっていって、貴方の魅力に気づかなくなるんです。

ということは、財の方ほど同じことを繰り返してはダメなんです。財の方はコツコツと真面目です。特に正財の場合は毎日のルーティンが決まっていることが苦になりません。少しの変化にも気づき、相手のために色々して、、、でも相手は何も言ってくれない、、、何も言ってくれないことにも気づかないようになっているなら、それは財の扱いが間違えているということです。

気づいて相手のために毎日してあげるのは、結局は自分に注意を向けてもらう手段でしかありません。それが目的になってしまっている方が現実にはたくさんいらっしゃいます。引力本能を使って注意を向けてもらったその先のゴールをしっかりと決めておきましょう。

この引力本能が陰転すると、相手のためにこれをしてあげてるのに!!と怒り、悲しみの感情が湧いてきて、家庭内で問題が起きます。本来なら正財は一番家庭的な星なんです。一番向いているからこそ、そこに油断してはいけないんです。コツコツと毎日していることはそれがたとえ相手のためになっていたとしても、それは自分のためにしているのだと受け入れてください。

家事でもなんでも毎日しているそれは自分に注目してもらうための手段でしかありません。その先がないと、自分1人だけこんなにしているのに相手は何もしてくれないと怒り、悲しみ、憎しみになってしまって勿体ないです。そして、そういう感情は相手からしたらわからないことが多いです。同じ財の人であれば良いですが、相手が月支印の方であれば理性がない人、感情的な人と見られてしまいます。

財の方は手段にすごくこだわってしまうのですが、こだわらないといけないのは目的なんです。どういう手段かは関係ありません。なぜそれをするのか?なぜ引力本能を使うのか?自分と向き合いましょう。そして、同じ手段ばかり使うのでなく、目的に合わせた適切な手段をとりましょう。

徒歩と自転車は自転車が明らかに速いのに、徒歩に執着しがちなところが財にはありますが、到着地に速く着くという目的なら、電車を使ったほうが良いんです。

こんなに遠いのに相手から徒歩で来たの!?という手段で何度も自分に注目してもらうような星の輝かせ方は人を離れさせる生き方になってしまいます。私も財が多いので、注意していきたいですね。

特に、正財は不安な状況下で陽転していきます。
不安というと悪い、良くないと思いがちですが、例えば正財(司禄)が算命学陽占の東に出ていれば、不安の感情があるからこそ、危機感を持って仕事を頑張ることができるということになります。
司禄が陽占に算出されるところは、貴方が不安に感じやすいポイントです。でも、人は不安だからこそ、そこに注目し、行動をとっていくことができます。それは事前対処的な行動で、楽しくないのが司禄ですが、人間の成長には楽しくないことがつきものです。その楽しくないことをし続ければ、いつかそれが才能になります。