YouTuberに街角インタビューされて思い通りの回答ができない自分にへこんだ話

終電の時間が迫り、渋谷駅に向かう大勢の人の中に私もいました。

ゆっくり歩いていたからなのか、横から私よりも少し背が低い(158くらい?)の男性が声をかけてきました。

「すいません~YouTuberなんですけど~」

出た!YouTuber!!

東京、特に渋谷は最近右を見ても左を見てもYouTuberがいます。

ハチ公前とか基本的に誰か撮影してるし。

そんな光景を日々見ているので「あーはいはい、YouTuberですね」的にライトな返事をしたところ

どうやらインタビューがしたいのだと。

終電まで少し時間もあるし、なんか小柄な子が一生懸命話しかけてくれてるし、ちょっとしたボランティア精神で答えることにしました。

~ここから地獄の始まり~

「好きな人に告白させようとしてうまくいかなかった経験ってありますか???」

一発目からニッチな質問。笑

告白させようとする時点で当てはまる人限られるし、さらにうまくいかなかったとかピンポイントすぎて笑

かろうじて告白させようとしたことはあるので(あるんかーい)

その話についていろいろ聞かれましたが(どんなシチュエーションにもっていったんですか?とか)

結局そのときは付き合えたので、うまくいかなかった経験ではないんですよ~って言ったらちょっと残念そうな顔をされました。(えっ)

・・・私フラれてたほうがよかったのかしら・・・笑

私の思い出の中では好きな人と付き合えたすごく素敵な思い出なのですが、この目の前のYouTuberにはそうではなかったようで。

まぁお役に立てずごめんね、と思いつつこれで終わるかと思ったら

「じゃあ質問を変えます!」と言われ、内心(質問何個あるんだー)と思いつつさっき良い答えができなかった罪悪感から第2問に付き合うことに。

「女性は家の外と中だとオンオフがあるといいますが、お姉さんにとってオンオフの切り替えは?」という質問が!

これなら答えられる!

私は化粧をするとオンのスイッチが入るのだ!

これだ!と思った瞬間

「例えば化粧とか!」

・・・・・答えを言われてしまったー笑!!!

焦った私は「あ~化粧、そうですよねー化粧はオンオフ切り替わりますーあはは笑」としか答えられず、少しの沈黙が・・・

(もう帰してくれ)と心の中で祈ったもののさらに追い打ちをかける「じゃあ質問を変えます」

めっちゃ質問変えさせてる!すいません!と心の中で謝りつつ第3問へ。

「お姉さんが家にいるとき(オフ状態のとき)やっている癖・習慣ってありますか?」

う~~~~ん、思いつくけど言いたくないなー。とは思いましたが、ここまで彼の要望に応えれていないと思うとここはちゃんと答えなければ!という使命感が芽生えました。

「家にいるときは下着つけてないですねー笑」

恥をしのんでの渾身の回答!

どうか笑ってくれ!お兄さん!

「え!そうなんですか!外に出るときもですか!?」

(そんなわけないやろー)と心の中で叫びつつも「ハハ、まさか~家の中だけですよ~寝るとき下着つけないほうが血行が良くなるって聞いたんで」

「それって効果あったんですか!?」

もうやめて、それ以上深堀りしないで(涙)

そんな会話をしているとき私はふと我に返りました。

なんで深夜の渋谷の寒空の中、見ず知らずのお兄さんに部屋で下着つけてない話してるんだろうと。

「いや~ありがとうございました!」と彼はさっそうと立ち去りましたが私は見逃さなかった。

「この人にこれ以上聞いても期待する答えがもらえないな」と言いたげな彼の表情を!!!

「寒いなー」と小声でつぶやいて軽く身震い。

都会の寒さがより一層身に染みたある夜の話でした。

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