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結月美妃の美食エッセー100

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結月美妃が綴る100の美食エッセー。
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記事一覧

第19回 餃子でナンパ

その男は餃子を作るのがうまい。それは中学の頃から餃子の王将でバイトをしていたからで、家で…

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結月美妃
5年前
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第18回 おいしいものを求めるとおいしいものがなくなっていく

もうずっと東京にいるから日本といっても東京以外のことはあまり知らなくなった。 東京でない…

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結月美妃
5年前
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第17回 蛇の生き血を飲んだ北京の夜

結婚をしたくてたまらない人がいる。結婚ができなくて焦っている人がいる。結婚相手がいないか…

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結月美妃
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第16回 ジュネーヴで食べ損ねた中国式チーズフォンデュ

フランスのリヨンにいた頃、スイスのジュネーヴが鉄道で行ける距離にあるので、チーズフォンデ…

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結月美妃
5年前

第15回 ニューヨークで飲んだジャックダニエルのオレンジジュース割り

もう随分前の話になるが、わたしはニューヨークのアクターズスタジオの俳優とオフブロードウェ…

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結月美妃
5年前
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第14回 北京のスラム街で食べたチョウザメの清蒸(後編)

チョウザメというのはキャビアとなる卵を宿す魚だけれど、大きなものは悠に人間を超えるくらい…

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結月美妃
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第13回 北京のスラム街で食べたチョウザメの清蒸(前編)

あれはいつのことだろうと調べてみると、北京オリンピックは2008年とある。その数年前、北京はオリンピックの準備をしていた頃だから、2004年あたりのことだろうか。 10年前の北京と今の北京はまるで別物で、ともかく中国の10年の変化は凄まじく、当の中国人でさえ追いつかず、今を生きる若い中国人と例えば40代のそれとでは価値観が違いすぎるだけでなく、情報量も異なり、さらにその上の文化大革命を経験した世代となると、日本で照らし合わせれば平成と明治時代くらいの差があるのではないか。

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第12回 リヨンのローストチキン

その土地に再び訪れることがあれば、必ずあれだけは食べておきたい、と強く思うもの、絶対的な…

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結月美妃
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第11回 紹興の豆腐

中国には腐乳というものがある。豆腐を塩と酒で発酵させたもので、チーズのようでもある。北京…

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結月美妃
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第10回 母と食べた明石焼き

家族の話というのは、得てしておもしろくないものである。どんな偉人の話でもおもしろくない。…

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結月美妃
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第9回 うまい、まずい、は言わぬがマナー

人間はおいしいものを食べたがる。おいしいものを食べると喜ぶ。だから、もっとおいしいものを…

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結月美妃
5年前

第8回 尿瓶で飲んだシャトー・オー・ブリオン (後編)

装飾の中に本質があるのか、本質がない装飾を虚飾と呼ぶのか、本質さえあれば装飾は意味を成さ…

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結月美妃
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第7回 尿瓶で飲んだシャトー・オー・ブリオン (前編)

フランスでは様々な地域でワインが造られている。その中でもボルドーとブルゴーニュは特別で、…

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結月美妃
5年前

第6回 猫とのご馳走、この幸せ

わたしは猫が好きである。とても好きである。とてつもなく好きである。好きで好きでたまらない。猫中毒という言葉があるのなら、自分はそうだと思う。とにかく猫が好きで、とにかく猫が大好きなのである。 そんな猫中毒はわたしだけではなく、猫好きであれば誰しも同じ具合であって珍しいものではない。そういうものなのである。猫が好きなひとは皆、同じなのである。 さて、この美食エッセーは舌の上だけの「美味しさ」を扱うものでなく、食の周囲にあるもの、舌以外の感性、経験、シチュエーション、そうした

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