見出し画像

DLsiteで同人小説を10作品販売してみた回想録。


【はじめに】

2023年9月14日。DLsiteのがるまに(女性向けフロアのこと)でスミカン亭というソロサークルから1冊の本が販売。それから3月まで毎月コツコツと同人小説が販売され続けついに10作品を超えたので記念として当時のことや作品についての記事に纏めることにしました。
というわけで10冊分の同人小説についてぽつぽつと紹介していきます。

※スミカン亭で取り扱っている作品は今のところ全て成人向けです。性的描写を含む作品ばかりなので未成年の方は購入出来ません。
またこの記事でも性的描写に関して濁しつつも触れますのでご注意ください。


【スミカン亭のサークルページ】


【1冊目 『暗闇と静寂の世界で』】


記念すべき1冊目。小説投稿サイトでの活動に行き詰まり書籍化を目指すのではなくむしろ自分で販売してしまえという破れかぶれの考えの元同人小説を売ろうと試行錯誤して販売した作品となります。

あ、DLsiteで同人小説を販売する方法については過去の記事でざっくばらんに説明しているのでよかったらそちらの記事もどうぞ(ちゃっかり宣伝)


これが1冊目の同人小説です。

題名は『暗闇と静寂の世界で』。
サイズはA6、全30P。文字数は14500字ほど。通常の同人小説に比べると少なめですね。とりあえず好きなシチュを書こうと好きな乙女ゲームである『蝶の毒 華の鎖』のエンドの一つである『上海愛玩人形』から着想を経てこの作品を執筆しました。

事故で視覚と聴覚を失ってしまった女主人公が正体不明の男に世話をされて好きになり体も重ねるようになる話です。視覚と聴覚を失い知らない土地に拉致され世話をしている男は実は……という本人的にはハッピーエンドではあるものの第三者的にはバッドエンドでは?と思う人もいるであろうメリバ風のR18小説です。

とりあえず短めでもいいから完成させて販売しようと話を完成させてDLsiteで販売出来るように表紙を描いたり奥付作ったり本編をデータ化して一纏めにして圧縮したり。初めて行うことばかりで大変でした。インターネットが普及してなかったら絶対完成出来なかっただろうなという自信があります。ありがとうネットの親切な人々。

てんやわんやしつつDLsiteでの本登録を終え無事審査が通って9/14に販売開始。嬉しくて作品ページを見たところ……

その作品は『柚香町ヒロミ』という題名で販売されていました。

ちなみにスミカン亭のメンバーの名前も柚香町ヒロミ。DLsiteではなくkindle辺りで販売されてたら作者の体験談かなんかが書いてあるノンフィクションかな?と勘違いされそうな題名。

でもね……違うんです。
なんと柚香町ヒロミという作者はアンポンタンな事に【作品名欄】を【作者名欄】と見間違えへー、ここに作者名書くのかー、ちょっと照れくさいなっ☆と呑気に書き込んで登録してしまったのです。

アホー!

発売から数時間してから間違いに気づいた自分は慌てて修正。無事本来の題名である『暗闇と静寂の世界で』になったのですがありがたいことに修正前の題名でも購入してくれた方がいまして……。

修正前の販売履歴って修正後と別集計でして。今でもこれまでの売上を確認すると作品名が並ぶ中で『柚香町ヒロミ』の売上が視界に入ってくるのでウアー!!はずかしい!!あの時の自分のおばかっ!!と当時の羞恥心が吹き上げてきます。

なのでこれから同人誌をDLsiteで販売しようと考えている方はちゃんと作品の登録内容に誤りがないか確認してプレビューもチェックしてから登録ボタンを押してください。でないと自分のようにアホなミスの記録が残ってしまいます……。

あれ、同人小説の紹介というよりも作者のアホなミス紹介になってる……?

と、とりあえず一冊目を販売した時はそんな感じでした!初めてだらけでアホみたいなミスもありましたが自分の書いた作品が世に販売されていること、それを買ってくれた人がいるということは励みになりました。


【2冊目 『淫魔キブリーの愉悦 〜魔法使い×剣士編〜』 】

2冊目は元々小説投稿サイトに投稿していてR18版としてリメイクしようとしてたけど断念していたオムニバス集の1話目を手直ししたものとなります。

簡単な内容を説明すると両片想いの男女をセッ○スしないと出られない部屋に閉じ込めて観察するのが大好きな淫魔が暗躍する話です。連載版は本番カットしたR15でキャラの名前はついておらずRPGのジョブが名前代わりになっていました。連載版はサクサク読めるのを重視していたので第1話は約2700字くらいの短編でした。

同人版の今作は9/18に販売。元々のベースがあったので『暗闇と静寂の世界で』の販売から3日くらいで書き上げ4日後すぐ販売出来ました。あの頃の自分すごいな……?

題名を淫魔キブリーの愉悦に変更し連載版をベースにしつつキャラに名前をつけたりキャラたちの掘り下げをしたりカットした性描写を付け足して約15000字の作品に。そしてスミカン亭として初めてのシリーズ作品となりました。

……まあ想定より売れなくてダメージを受けた結果淫魔キブリーの愉悦の2作品目が世に出たのは今年の3月に販売というスローペースになってしまったのですが。へへっ。

シリーズ作品の一冊目が女に見えるピンク長髪魔法使い♂と男っぽく見えるボーイッシュ剣士♀のカップルはちょっと冒険し過ぎましたね……。
連載版は最後まで二人の性別伏せてて最後に実は性別逆だったのだー!と明かす記述トリックモドキをして割と読者に好評だったのですが同人版はお金を取るのでトラブルになりかねない要素を伏せるわけにはいかず……

うーん、これが好き勝手出来る連載とある程度自由だけど有料な分情報をしっかり提示しなければならない同人の違いか……と身に沁みて分かった経験でした。
あ、でも現在はシリーズの2作目を出した影響かぽつぽつと売れて処女作の暗闇と静寂の世界でを上回ってます。やはりシリーズものは増やしてナンボなのでしょうね。


【3冊目 『黄金の吸血王は蠱毒の白百合を溺れるように愛したい』】



3冊目は……本当は別の作品なのですがその作品は男性向けとして出していました。それから色々考えた結果DLsiteで取り扱うのを止めてFANZAに移行したので繰り上げでの紹介となります。


当作の元になった話はアルファポリスで恋愛小説大賞があるから挑戦してみようと思って投稿していた作品です。ただ思ったより筆が進まず期間内に完結出来なかったという苦い思い出がありました。

次の同人小説は何を書こうと悩んでいたのであ、この作品R18要素足したやつにすればいいのではと思いつき連載版では遠慮した主人公の暗い過去の描写やR18描写を含むバッドエンドルートなどを加筆して自分にしてはボリューム多めの約65000字、199Pの作品となりました。

簡単な内容としては倫理観のない貴族が人体実験して作られた人工毒人間になってしまった女主人公リリィが吸血鬼ドラクルーガを殺すための生贄として捧げられたもののその毒が効かずむしろその毒込みの血の味を気に入られ寵愛される話です。

基本的に自作品は挿絵無しの文オンリーですが今作は挿絵付き。ドラクルーガ死亡、リリィはガルコラードに手籠めにされるバッドエンドルートを追加するにあたりガルコラードのキャラデザが文章だけだと分かりにくいよなぁと思ったのでいっそバッドエンドの挿絵描くか!と思ったので描いてみたのです。あ、ちゃんとドラクルーガとリリィが初めての濡れ場の挿絵もあるヨ。
R18イラスト描くの慣れてなかったのでものすごく苦戦しましたが……今となってはいい思い出です。

ただ自分が本文をPDFに変換するアプリに絵を挿入する機能がなかったため慣れていない別の方法でPDFに変換しなければならなくなりめちゃくちゃ手間取ったのでこれ以降挿絵付けなくなっちゃいました。元々イラスト描くの不慣れで時間かけ過ぎちゃうのもありますが(そのくせ表紙が自作なのは誰かに依頼するのが出来ないチキンだからです)

この作品は10/5に販売開始されました。


【4冊目 『勇者様はおっぱいがお好き』】

これまでの作品は細々とした売上でした。どのくらい細々としていたかというと10DL超えたらやったーとはしゃぐくらいです。自分の作品、それも有料なものを宣伝するのにかなり勇気がいるので宣伝も販売日にちょこっと告知するくらいで済ませていました。

サークルとしても新参も新参、乙女向け成人向け同人小説という狭いジャンルで数冊売れるだけで御の字だと思っていたのでまあこんなものなのかな、でも買ってくれる人がいるのウレシイ!と日々売上チェックをしていました。

一応いつか50DL、100DLされる作品を作りたいなあという目標はありました。ですが今までの売れ行き的にまだまだ難しいだろうなと思いながら4作目を販売しました。

世界を救う勇者になるという予言を授かったために剣の修行をストイックにし続けてきた勇者アランが女主人公でありパートナーであるルルゥの胸をラッキースケベで揉んでしまった事からおっぱいの魅力に目覚めてしまうという人を選ぶだろうな……と思いながら書いた作品となります。しかし予告の時点で今まで以上にお気に入り登録されておや?と思いつつ販売したところ……

ここから先は

4,557字

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?