ヴァンパイアのハルカと人間のカイ4

自己紹介

あたしは、ハルカ。題名にもある通り、ヴァンパイア。女子で、11歳。えっと・・・・・・あ、同い年くらいの人の血が好き。後、最近は人間の学校に通っている。人間の食べ物だったら、グラタンコロッケというのが好きだよ。ヴァンパイアは、能力を持っているんだけど、あたしはヴァンパイアとしての身体能力が低いけど、想像したものをすべて現実にして戦えるよ。大体はとげのついたハンマーを想像して、出して戦るんだけどね。でも、できないことがあって、それは、想像で倒しても、現実にできないんだ。まあ、流石に強すぎるもんね。

ノノッチ、生きてる⁉

「ねえノノッチ。最近元気が無いように見えるけど大丈夫?」
とあたしは聞いた。ノノッチは
「・・・・・・。」
と無表情で無言のまま。あたしは
「ノノッチ、生きてる⁉」
と聞いた。ノノッチは
「・・・・・・あぁ。ハルちゃん?生きてるよ~。」
といった。そう言われても・・・・・・。ルアは
「何かあった?」
とノノッチに聞く。
「なんも。」
とノノッチ。なんというか、ノノッチじゃないみたい。ミレイはあたしにしか聞こえないよう、ひそひそ声で言った。
「ノノッチさぁ、魂抜き取られてるんじゃない?」
⁉あたしは考えた。そしたらお巫女ちゃんが(居たの⁉)
「野乃花さんの家にお邪魔するのはどうでしょう?契約書が見つかるかもしれませんよ。」
と言った。あたしは
「ねえノノッチ!今日、ノノッチの家に勉強会するためにさ、行っていいかな⁉」
と聞いた。ノノッチは
「うん・・・・・・。」
と答えただけ。目はどこか遠くを見ているよう。

ノノッチの家

”””ピンポーン”””

とノノッチの家のピンポン(?)を押した。ノノッチのお母さんが出て来た。
「はい。ピンクっぽい髪の子と、ピンクの髪の子とピンクの髪の子が来てるわよ。」
とノノッチのお母さん。ミレイとお巫女ちゃんとルアの事かな?全員髪の色ピンクじゃん!あたしだけ黄色の髪・・・・・・。私はとりあえず中に入った。
「お姉ちゃんこの人たち誰?」
とノノッチの妹らしき人が言った。ノノッチは
「友達。」
とボソッと言った。やっぱり変だよ!ノノッチだったら大きな声で
「親友!」
って言ってそうなのに。ノノッチは
「こっちは・・・・・・私の妹の・・・・・・帆乃花(ほのか)。」
と帆乃花ちゃんを紹介した。帆乃花ちゃんは
「ども。」
とそっけなく言い、あたしを見た途端、ボソッと何かを言った。何を言ったのかはわからないけど。お巫女ちゃんは
「なんだか嫌な予感がします。」
といった。私はその時、意味が分かっていなかった。嫌な予感の、意味が。あたし達はノノッチの部屋に移動した。
「あのさ、勉強会だから勉強道具を・・・・・・。」
とあたしは言っている途中に動けなくなった。金縛りにあっているよう。
「チッ。他のヴァンパイアと天使がいるなんて聞いてねぇよ。」
そこに現れたのは帆乃花ちゃんだった。口調が荒い。
「ま、ハルカを”持って”いったらいいなんて簡単だ。」
と帆乃花ちゃん。あたしは
「帆乃花ちゃん・・・・・・?」
と言った。帆乃花ちゃんは
「私は帆乃花じゃない。悪魔のホノカだ。」
といった。

ホノカ

悪魔。天使と敵対関係。まさか、私を捕まえに⁉
「やめっ!」
と私は言っている途中にホノカは
「じゃ、ちょっと眠っといてもらおう。」
と言って、パチッと指を鳴らそうとした。何故鳴らそうとしたになっているのか。それは、ミレイがホノカの手を握っていたからだ。
「そう簡単にはさせないよ。」
とミレイ。ホノカは
「だから他の魔界の住人は嫌なんだ。お前は天使だろ?」
と言ってお巫女ちゃんを見た。
「そうですね。」
とお巫女ちゃん。ホノカは
「お前だってご褒美が欲しいだろ!」
と言った。お巫女ちゃんは
「いえ。私はいりません。」
ときっぱりと言った。ホノカは
「綺麗事ばっかりいいやがって。これだから天使は嫌いなんだよ。」
と言った後、あたしを見てにっこりとして言った。
「お姉ちゃんを返して欲しい?」
ホノカはノノッチを抱き抱えていた。
「ノノッチを返して!」
とあたしは言うが、ホノカは
「じゃあ魔界までついてこい!」
といった。
「無理。ノノッチを返して!」
とあたし。ホノカは
「あ~もうめんどくせぇ、お姉ちゃん、行くか。」
と言って魔界に帰って行ってしまった。・・・・・・ノノッチを連れて。
「ダメ!」
とあたしが言ってもホノカは止まらなかった。最後に
「なんでも自分の都合良いようになると思うな。何かを守るためには犠牲が必要ってこと、覚えておくんだな。」
と言い残して。

お巫女ちゃん

「どうしよう、あたしのせいでノノッチを巻き込んじゃった。」
とあたしは言った。ミレイは
「・・・・・・。」
と無言のまま。お巫女ちゃんは
「call out」
と人差し指を高々と上げ、
「ノノカ。」
とつけ足した。お巫女ちゃんは
「ダメですね・・・・・・。ホノカは余程魔力があるのでしょう。」
といった。そして、
「あ、大丈夫ですよ。ノノカさんはきっと帰ってきます。」
と不安そうなあたしを見て言った。私は
「でも報酬に目が眩んで人に迷惑をかけるとか、あんまり感心しないなぁ。」
といった。そしたら、ミレイは口を開いた。
「あのさ、ホノカにも事情があんだよ。」
ミレイがホノカの味方をするなんて・・・・・・。あたしは
「でも、ノノッチを連れて行くのはやりすぎでしょ!」
と言った。
「ミレイがホノカの味方をするなんて。そもそも、ホノカってさあ、今日始めて会ったんじゃないの⁉」
とあたしは更に追い詰める。ミレイは黙ってしまった。そして、自分の家に帰ってしまった。
「帰ってしまいましたね。」
とお巫女ちゃんが言った。ツンツンと肩を叩かれた。
「何?」
とあたしが言うと、ルアの声がした。
「帰ろ!と言うかここ、誰の家?」
あ、ノノッチの事忘れちゃってるんだ。ってことは、ホノカが消したのかな?
「とりあえず帰ろっか。」
とあたしは罪悪感で胸がいっぱいになりながら言った。お巫女ちゃんは黙ってドアを開けた。

学校

「おはよ、ハルカ!」
とカイがキラキラな目で話しかけて来た。うぅ・・・・・・。
「おはよう。」
とあたしは下を向いて言った。
「どうしたハルカ?元気ないのか?」
とカイは言う。
「だって誰もノノッチの事、覚えてないもん・・・・・・。」
とあたしは少し言ってみた。カイは
「え?誰だそれ?」
といった。幼馴染のカイさえ、忘れたんだ。私は悲しくなって涙が出て来た。
「泣くなよ、おれが悪いみたいじゃんか。」
とカイはいったが、本当の事なんだよね。私は
「ううん。ねえカイ。カイの幼馴染って誰?」
と聞いてみた。
「なんだよ急に。・・・・・・あれ?」
カイは何かを思い出しそうだった。
「ごめん、わからん。思い出そうとすると、頭がこんがらがってぐしゃってなるんだ。」
とカイは言った。そこへカミラがやってきて、
「あら?チッ(カイに聞こえないよう)。カイ様~❤なんでこんな変なのと一緒におられるのですぅ❤」
と嫌味(?)を言って来た。カミラの語尾からハートが飛び出してる気がする。カイは
「なんでって楽しいからだよ?」
といった。カミラは
「それよりもぉ、私と一緒にいた方がぁ、楽しいですよぉ❤」
とぶりっ子して言った。カイは
「そうか。じゃあ行くぞ。」
と言って頭を抱えた。
「なんかここで誰かが辞めときなって言ってた気がする・・・・・・。」
とカイは言った。もしかして、覚えてる⁉カミラは
「・・・・・・。確かにぃ❤でもぉ、いいじゃなぁい❤じゃあ、行きましょぉ❤」
と言って強引にカイの腕を引っ張り、行ってしまった。
「ハルカさん。」
と後ろから声をかけられた。お巫女ちゃん⁉
「どうしたの?」
と私が聞き返すと、お巫女ちゃんは
「あの、家に来てください!」
と言ってきた。

お巫女ちゃんの家の書物

私はお巫女ちゃんの家に行った。
「ここが私の家です。」
と言ってお巫女ちゃんが指差したのは大きな豪邸みたいな家。中に入ると、
「こちらに魔界に関することが書いてある書物などがあります。」
とお巫女ちゃんが言って書物が置いてある場所に連れて行ってくれた。
「これがこうこうで・・・・・・。」
とお巫女ちゃんは説明してくれた。私とお巫女ちゃんはその書物を順番に読んでいった。


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