テキトーを重視して─────────────

~寸也斗の迷子探し~

俺は寸也斗。昴に迷子の子供探し・・・・・・迷子の神様探し?を押し付けられテキトーに歩いている。
「あ!」
ユマ・ヌイが居た。一人ぽつんと寝ている。
「ユマ起きて!」
俺はユマに言った。ユマは目を開けると
「寸也斗!どうしたの?昴殺そうか?」
と物騒なことを言った。俺は
「え、っと。遠慮しときます。」
と断った。昴が死んだらおもちゃ無くなるし。それに、婚約破棄の話もなくなるかもだし。ユマは
「そっか~。そうなんだぁ。」
と言ってまた眠ろうとした。
「待て!俺、大手の企業との取引があるんだ!北海道に戻してくれないか?」
この契約が取れなかったら、大手の企業がつぶれてしまう。
え?俺の会社?
大丈夫、僕、最強だから

多分ユマがピー音入れた。なんでだ?
「じゃ、北海道に戻すからね!うちは着いて行かん。昴の所へ行く」
そう言ってユマは俺を北海道に戻してくれた。
大手の企業、救うぞ~!

~昴、死亡!~

俺は昴。蒼さんとともに森から出て行くことにした。
三歩ほど歩くと、蒼さんが怖い人じゃなくなっていた。
元カレの名前は賢治らしい。ソイツはとんでもない天才だそうだ。日本地図全体を覚えてるらしい、脳に一台欲しい位だな、賢治。
「で、何して欲しいんですか?」
俺が聞いた途端、威勢のいい声が森に響き渡った。
「蒼に何している!」
賢治さんかな?そう思って後ろを向くと、眼鏡をかけた頑固そうなオヤジだった。流石に賢治さんじゃないよね?
「賢治!どうしてここがわかったの?」
あ、すみませんでした~。一家に一台欲しい賢治さん、スミマセン。
「俺のアンパンマンのプリンを盗ったこと、許すからもう一度やり直してくれ!」
・・・・・・え?そんなくだらない事でわかれたの?え。辞めといた方が良いよ。
「ごめんなさい、私、他に好きな人が」
「コイツか!⁉」
賢治さんが俺を睨み、掴みかかって来た。

昴、死亡・・・・・・?


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