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戸籍ってなんだ?

 官公庁プアでシングルマザーのりかです。

 とうとう年度末、今日から3月に突入しましたね!早いものです…

 さて、今日から可能な限りコツコツ記事を投稿していこうと思います。

 戸籍ってなんだ?

  1. そもそも戸籍とは?

  2. 住所と本籍の違い

  3. 本籍と筆頭者

  4. 戸籍の附票

1.そもそも戸籍とは?

 まず多くの方が理解に苦しむ基本のところですが、簡単に言うと“人生の記録帳”です。
 戸籍に記載されているのは
・名前
・生年月日
・父母の氏名
・父母との続柄
・身分事項(出生など)
の5項目は誰でも記載があります。
 ただし、「父欄が空白」の場合もあります。別の項目で説明しますが、父欄が空白の場合「非嫡出子」となります。
 「非嫡出子」だから何か問題があるかと言えば、多くの場合何も問題はありません。ただ単純に“婚姻中の出生子ではなかった”“母が未婚の状態であった”というだけです。
 これもまた別の機会にお話ししますが、「認知届」を受けると父欄が記入されることになります。
 
 また、現在の日本の戸籍は“親と子”の二代戸籍です。
 その人の人生を証明しながら、親子関係も同時に証明していることになります。
 そして、1つの戸籍に1家族しか入れられないため、「婚姻届」を出すと結婚する子供は親の戸籍から出て配偶者と戸籍を新たに作ることになります。
 先ほども書いたように、戸籍は“親と子”で出来ているので、いくら子供の配偶者でも他人なので同じ戸籍には入れられないのです。
 そして、夫婦に子供ができると“親と子”の戸籍なので夫婦の戸籍に追加されていきます。
 そして、子供が大きくなって結婚すると親の戸籍を出て夫婦で戸籍を作って、子供が生まれて、その子供が結婚して戸籍から抜けて…こうやって戸籍は出来上がっていくんです。

2.住所と本籍の違い

 これもよくある質問ですが、仕事で「本籍を記入してください」というと多くの方から「本籍の住所ですか?」という返事がきます。
 戸籍事務をやっている側からすると、“あれ?戸籍じゃなくて住民票がいるの?”となることろです。 
 「住所」とは字のごとく“住んでいる所”“住む所”“住民登録している所”のことです。
 なので、「住民票」は“あなたがここに住んでいることの証明書”となります。
 じゃあ、「本籍」とは何かというと、私は“ファイルやホルダーの見出し”みたいなもの、と説明します。見出しなので「住所」と「本籍」は必ずしも一緒とは言えません。
 前述したように、戸籍は“人生の記録帳”です。
 記録帳なのでデータ、つまり文字情報しかありません。みなさんの手帳に書かれたメモと変わりないんです。
 人口の数だけデータはあるので、全部を1つのホルダーに入れてしまっては取り出すのが大変です。
 なので、“1つの親子に1つのホルダー”を用意して、そこに一人ひとりのデータを保存します。
 今度はホルダーがたくさんあると中身を探すのに大変なので見出しをつけます。その見出しが「本籍」と「筆頭者」です。

3.「本籍」と「筆頭者」

 前の項目で“本籍と筆頭者はホルダーの見出し”と同じとお話しました。
 見出しの役割である「本籍」には1つ決まりがあります。
 それは、“役所が地番登録をしている”ことです。なので、地番があればどこでも本籍にすることができるので、札幌の時計台でも、東京タワーでも、名古屋城でも、大阪城でも、福岡タワーでも、首里城跡でも本籍にすることができる、ということです。
 ただし、基本的に戸籍の管理発行をしているのは“本籍をおいている市区町村”なので、急ぎで戸籍が必要な場合取得に時間がかかることがありますから注意が必要です。

 よく「筆頭者」と「世帯主」を一緒だと思っている方がいますが、実は違うものなんです。
 「筆頭者」とは戸籍の見出しの1つで、戸籍の最初に来る人のことです。
 もしあなたが夫婦であれば結婚で名字が変わらなかった人、未婚の子供であれば今の苗字がお父さんお母さんどっちのおじいちゃおばあちゃんと同じか、で判断できることが多いです。
 今あなたが名乗っている名字は「筆頭者」と同じ苗字のはずです。「お母さんは山田だけど、自分は川村です」という場合はお母さんと自分で入っている「戸籍」が違います。

4.戸籍の附票

 「附票」は「ふひょう」と読みます。
 「附票」とは“住民登録地の記録”です。
 「附票」が必要になる機会は少ないのではないかと思いますが、よくあるのが「車検証の住所と今の住所が住民票で確認できない」というものです。
 “戸籍は人生の記録帳”なので、その人が“どこに住んでいたのか”という記録もついてくるのですが、昔の戸籍は「戸籍」と「住民票」の役割を兼ねていたので、その名残ともいえると思います。
 ただ、あくまでも“住民登録地の記録”なので住民票を移動させずに住んでいた場所は附票に載りません。


 とりあえず、今回はここで休憩(笑)
 本当はもっともっと深掘したいけど、深くなるとつまらないので上澄みだけでお話していきます。


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