二年前の日記 1/14

2018/01/14

 自分は鳥を飼っている。ニワトリも飼っている。もちろん愛玩用だ。だが焼き鳥もフライドチキンも平気で食べる。そこに躊躇はない。だが一方、犬も飼っているのだが、犬の肉は食えない。不思議なものだ。もしかしたら子供の頃から犬の肉を食うことに慣れ親しんでいたなら、また話は変わっていたのかも知れないが。

 ここ最近、韓国の養犬業者が犬を手放すケースが増えているらしい。理由としては犬肉価格の下落や動物愛護団体からの嫌がらせであるという。まったく、すべての愛護団体がそうであるとは言わないが、一部の愛護団体は狂人の集まりである。自らの主張を通すためなら他人を傷つけて構わないという、シーシェパードの如き唾棄すべき理屈を平然と振り回している。こういった連中を取り締まれないのは法の不備と言えよう。日本もそうだが、韓国政府にも頑張っていただきたい。

 ただまあ、正直なところ犬の肉を食うというのは合理的ではない。豚や牛と比べれば、犬から取れる肉の量など微々たるものだ。タンパク質の供給源としてはまったく向いていないと言える。これならまだ大量に肉が取れるだけクジラを獲る方がマシである。

 だがそのクジラも値段が高くなりすぎて、庶民のタンパク源としては不適格である。犬の肉は価格が暴落しているらしいが、それでもグラム単位で鶏肉より安く流通させられる訳ではあるまい。クジラも犬も、食い物としてはもはや時代に合わないのだ。ならば消え行くのが正しい姿であろう。

 現在合成肉の研究が盛んに行われている。植物由来のタンパク質を使った物や、牛の細胞を培養した物など様々だ。いずれそれらが牛肉や豚肉よりも安く出回るようになれば、牛肉も豚肉も高級品となり、やがて姿を消すかも知れない。自分はそれでも構わないと思う。何が何でも牛や豚を食べる伝統を残さねばならないなどとはまったく思わない。より美味く、より安く、より健康的であれば言うことがない。大事なのは何を食うかではなく、食った結果どうなるのかだ。食い物の価値はそこで決まる。

 犬にもクジラにも、それを食べることによってのみ得られる特別な薬効成分などはない。ならば消えても問題はあるまい。その産業に携わる者たちは困るかも知れないが、大多数の人間にとってはたいした意味はない。元より永遠に栄え続ける産業など存在しない。この世は諸行無常である。産業が廃れて消え去って行くのはやむを得ないのだ。

 伝統も大事かも知れないが、今日明日を生き抜くことはもっと大事なのではないか。しがらみに絡め取られて諸共沼の底に沈んでいくような真似は愚行である。この業界では生きていけないと思ったら、さっさと切り捨てるのが良いと思う。ただそれと、頭のおかしい動物愛護団体の存在を認めるかどうかはまったく別の話である。そっちはそっちで、何とかしてもらいたい。


 昨日13日の午後6時前頃、日本各地で『火球』が見られたという。火球とは簡単に言えば空を火の玉が走ることである。正体は大気圏に突入して燃え尽きた小惑星のかけらなどだ。大きな流れ星と言っても良い。

 昔、関西空港で警備員をしていたとき、夜の巡回中に火球を見たことがある。音が聞こえそうなくらい激しく輝いて、火花を散らせながら消えていった。時間にして数秒はあったのではないか。場所が場所だけに、飛行機が事故でも起こしたのかと一瞬ビビったが、そういう事実はなかったので、ああ火球だったのだなと思った次第。

 昔から「流れ星に3回願い事を唱えれば、願いが叶う」などと言われるものの、普通の流れ星では無理なのは知っての通り。しかし火球なら、必ずしも無理ではない。「金金金」くらいなら言える程度の時間的余裕はある。願いがある人は夜空を見上げて火球を探してみるのも良いかも知れない。


 日本時間の午前3時過ぎ、現地時間の13日午前8時過ぎにアメリカのハワイ州で、北朝鮮からミサイルが発射された旨の警報メッセージが住民や観光客の携帯電話に送信された。「ハワイに向けた弾道ミサイルの脅威。すぐに身を隠して。これは訓練ではない」との内容で、緊急の避難を呼びかけるものだった。

 もちろん誤報である。担当者が引き継ぎの際に誤ってボタンを押してしまった人為的ミスであるとハワイ州知事が謝罪会見をしている。まあ寿命が縮んでしまった人もいるかも知れないし、謝罪するのは仕方ない。だが悪いことばかりではないだろう。

 日本でも北朝鮮のミサイルに対し防災訓練などを行っているが、システムが正常に作動しないトラブルが各地で起きている。今回のハワイの誤報ではキチンと警報が流れているし、システム的な異常が見られたという報道はない。ならば「抜き打ち訓練」としては成功だったのではないか。

 確かに誤報は迷惑である。しかしいざというときに警報が流れず、死なずに済んだはずの人たちが死んでしまうことを考えれば、こういうミスに目くじらを立てるべきではなかろう。人間が管理している限り、何らかのミスはある。それに本当に迷惑なのは誤報ではなく、ミサイルを向ける北朝鮮なのだから。


※ 北朝鮮のミサイルに対する避難訓練っていまどこかでやってますかね。すっかり見かけなくなりました。それじゃダメだろ、と思うのですが。政府が北朝鮮と対話をする方針を打ち出したのが理由なのでしょうけれど、現実には非核化すらまだ一歩も進んでいません。まして短中距離ミサイルなどほったらかしの状態です。備えはすべきでしょう。シェルターも全然作られませんし、まったく何と呑気な国民性なのでしょうか。

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