見出し画像

ロンドン と ピーターパン

ロンドンを訪れた時。たまたま日没後の到着便だった。

クリスマスシーズン
空気がとてもすみわたっていた。

「シートベルト着用」
機内アナウンスが流れた頃、窓からロンドン市内のパノラマ夜景が確認できた。

無数に煌く光の粒。宝石箱をひっくり返したような輝き。

「この光景は、何処かで見たことがある。」

ディズニーのクラシックアニメ「ピーターパン」で観た夜景。

ティンカーベルの魔法で空を飛べるようになったウェンディ、ジョン、マイケルが飛ぶシーンを彷彿させる。ビッグベンやゲートブリッジが確認できる。

さながら物語のワンシーンに入り込み 自ら夜間飛行を体感しているようだ。

余談だが、ディズニーランドのアトラクション「ピーターパンフライト」の模型も頭の中をよぎったのはお愛嬌。

⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

翌日、時差ぼけと闘いながら 街の中心部に位置する王立公園を散策した。ハイドパークコーナー側からの入場。

自然を大切にする英国らしい庭園が拡がる。
時々リスが走っていた。とても首都の中心部に位置しているとは思えない光景。

犬の散歩をする人たちと多数すれ違った。
かの有名なイギリス人の愛犬家ぶりにふれた。

なかには 映画 実写版「101」に出てくるようなダルメシアンもいて、そのワンシーンとシンクロした。

⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

ハイドパークの先には、ロングウォーターという細長い池がある。それを越えればケンジントンガーデンズが続いている。

ケンジントンガーデンズは、ピーターパンゆかりの地である。

何故なら、「ケンジントン公園のピーターパン」という作品があるし、作者ジェームス•マシュー•バーリーがこの公園の散策中にピータパンというキャラクターを思いついたという記録もある。

その中程にはピーターパン像が佇んでいる。
その姿形はディズニーのそれではない。

下の写真は、私が実際に撮ったもの。
葉の落ち切った広葉樹がそれとなく雰囲気を醸し出す。

昨日の夜景といい、作中に出てくるロンドンは今でもリアルに存在する。

キャラクターはディズニーのイメージが強くなっていても、時を隔てても変わらぬ古きよきロンドンは遺っている。

大英帝国の旧いものをとても大切にするお国柄。

王国の威厳を感じる昼下がりだった。

#この街がすき

この記事が参加している募集

この街がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?