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実習指導者が教える相談援助実習を行う学生の5つの心構え

この記事では長年相談援助実習の指導を行ってきた私が、実習に行く時の心構えについて書いたものです。

精神保健福祉士の実習や実習を指導する立場の人、現場の職員であっても参考になることがあるでしょう。


目次
1.基本的なマナー
2.いかに利用者とコミニケーションをとるか
3.自分と向き合うこと
4.考察と日誌の書き方
5.実習を通して考えてほしいこと



1.基本的なマナー

学生という立場であっても実習先に通い、利用者と接する以上は最低限の社会人としてのマナーは必要になってきます。

事前訪問等でも説明はあるでしょうが、「このくらいは言わなくてもわかるでしょう」とわざわざ言わないということも考えられます。

では、一つずつみていきましょう。


服装
実習先によって異なります。
入所施設系であれば、動きやすい服装やジャージを指示されますし、相談系であれば、ジャケットなどフォーマルな服装を指示されることもあります。
事前訪問があるのですから、実習先の職員の服装をよく観察しておきましょう。
おそらくどこの実習先でもタブーとされるのは、
スカートや露出度の高い服装
ダメージ加工のあるもの
サンダルやヒール
奇抜な服装
などでしょう。


守秘義務
許可なく写真撮影したり、実習の様子をSNSに投稿するなどはNGです。
ケース記録の閲覧なども実習先によっては守秘義務の観点からNGなことがあります。
よく実習指導者と相談してください。


時間厳守
当然ではありますが、遅刻や無断欠勤は厳禁です。
最悪は実習時間を確保出来なくなり実習継続出来なくなることもあるので、普段の授業以上に遅刻のないようにしてください。
どうしても遅刻や欠勤をする場合は必ず実習先に連絡、相談しましょう。



2.いかに利用者とコミニケーションをとるか

入所系、通所系、相談系で変わってきます。
一つずつみていきましょう。


入所系
許可なく勝手に利用者の居室に入ることはプライバシーの観点から認められません。
どうしても入る必要がある際は実習先の職員に許可を取りましょう。
おそらくコミニケーションを取るのは集会室やデイルームなど利用者が集まる場所でコミニケーションを取ることになります。
また入所施設では利用者と一緒に食事をとるところもありますので、昼食時もチャンスと言えます。


通所系
実習先の中では最も利用者とコミニケーションが取りやすいでしょう。
また面と向かうと話しにくくても作業をしながらだと話しやすいことも多く、スムーズにコミニケーションが取れると思います。
注意点としては作業に集中し過ぎて黙々としてしまうことや、周りに人が多いためプライベートな話がしづらいことでしょう。
相談室を借りて話をするなど、実習先の職員と相談しながら工夫してみてはどうでしょう。


相談系
主に担当職員と一緒に行動することになるでしょう。
ソーシャルワーカーが面接をしている場面を間近で観察できる反面、一人で利用者の面接をさせてもらえる機会は少ないです。


それぞれの実習先にメリット、デメリットがあります。実習先をまだ決めていない方はこれらを参考にしても良いでしょう。


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