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時間どろぼうとユカイな仲間たち

2023 3/25.26 ふじのキッズシアター
「モモとすてきな仲間たち」

34歳となった今でも関わり続けている、
僕のホーム。ふじのキッズシアターの
22回目の公演が終わりました。

毎年3月に二日間のみの夢と愛の時間、
ある時から演出も少しさせていただいて将来演出家になりたい秋山勇次としては、
本当にありがたい場所なのである。

今年は生まれた時から知っている子が主役をしていたり。
いつか勇次と一緒に悪役をやってみたい。と言ってくれてた子と共に悪くなってみたり笑
(お察しの通り、僕は大体悪役をお願いされることが多いのです。😭)
そんな愛も夢も奇跡も詰まった時間が終わってしまったのである…

3/21から廃校の体育館 (旧藤野町 牧郷小学校)にて仕込み。
体育館を使っての公演は初めてなのでどうなるものか…と頭をナナメに指をアゴにあて🤔うーん。
だがしかし時間は進むやらなくちゃ終わらない。
お借りした平台を並べ、上下の袖となるツイタテを設置する…お父さんたち。笑

僕は遮光するために窓枠へ黒いプラスチック段ボールを張り込む作業をしていた。
これがまた怖い怖い、、
大体の体育館の2階席は人が1人歩ければいい感じになっている、そこに脚立をストレートにして3メートル近くの高さを上がっていく。
アリーナからしたら6-7メートルくらい上なのである、もちろん上から下を見たらちょうど怖い高さ。すくむ足を落ち着かせ準備を進める

さすが23年近くやってきているだけあって、場所が変わろうと。あっという間に舞台が出来上がっていく。
色んな職種のお父さんお母さんがそれぞれのできる事をし、必要な道具を自身で持ち寄ってくれて出来上がっていく舞台を眺めていると、
この板の上に立つ意味合いというのを深く考えさせられる。
失敗が許されないとか、ちゃんと楽しんでもらいたいとかそういうプロの世界の話ではなく。
もっと自然体でいて、それこそあるがままというのを体現していかなくては立ってはならないような気持ちになる。すなわち丸裸。すっぽんぽんな心を少しチラリズム。いやモロリズムする。いやん
ふざけるところじゃないよな今は、わかってますすみません。
1日目 fin

3/22 2日目

体育館のステージ上のスクリーン設置に伴うポールとプロジェクターをピックアップして会場へ行くと、あらビックリ。もう照明器具が設置されているじゃあないか!!!
不思議なもので、昨日の仕込みが終わった段階ではまだ体育館だった。
しかし、照明が吊られたり、設置されていたりするとこれはもう弥が上にも舞台感が増すんですよ。
窓に貼ったプラ段が剥がれ落ちてるのを直しつつ、スクリーンを設置してプロジェクターオン!!
なるほどなるほど、舞台ができていく中で光というのはマジックを起こすものなんだな。
照明も映像出しのプロジェクターもなんとも幻想的な空間を演出する。
それすなわちそこに立つ人たちは有無を言わさず役者になっていくのであった…


3/23 は所用により夜に少しだけ稽古をした程度なので省略…笑

3/24 場当たりDAY。

場当たりとは芝居を進行していく中でとても重要な過程。
照明さん、音響さんへのキッカケと立ち位置をオールメンバーで共有する作業。
説明不足が叫ばれる僕の文章なので補足をするが、
ふじのキッズシアターはプロの劇団ではなく。
町の子どもたちがメインとなってお芝居をする集団なのでもちろん場当たり中もあっちいったりこっちいったりな子どももいるわけで。
中々スムーズに進んでいくわけではない笑

しかしながらhowever...
そんな歯痒くムズムズ(ムカムカスルトキモアルドナ.)してるけど、これもまたあるがまま。もちろん話を聞きなさーいって叱咤することもしばしばだがな。


3/25.26 本番とその後

あまり長いと読んでもらえないと思うので、
(すでに長いけど。)
一旦幕が上がってしまったら実はあっという間なんだよね。二日間だと余計に
3/25のゲネプロ(本番同様のリハーサル)
には地元の障がい者施設の方々や宅老所の利用者さん達も参加してのだった。
演出のありすがボーダーレスな演劇を目指していて、誰が出演してもいいじゃないかと言うのが狙い。もちろん僕もそう思う敷居が高い舞台が世の中にはあるけれど。
別に敷居がない舞台があってもいいじゃんって思うよね、少しの場面だったけど共演して舞台がより華やかに見えた。

3/25 夜公演が初日?というのか?
まぁーやっぱり舞台には魔法がかかるけど悪魔も住んでるもので笑
失敗というか、ハプニングというか色々起きて楽しかったなー!!
普段だったらセンターの舞台にいるはずの人間がいなくて焦ったり
一瞬頭が真っ白になってセリフを見失いそうになったり笑。何があっても舞台は終わりへ向かっていくのでそんなハプニングも楽しみながらその日のカーテンコールを迎えた。

劇場入りからずーーーっとご飯はお母さんたちやお父さんが持ち回りで作ってきてくれたり、お米を炊いてきてくれたりして。「まかない」を出してくれるのだ、これもすごい事なんだぞ。朝8:30頃から朝ごはんを作り、そのまま昼ごはんにもとりかかって。夜の残ってるスタッフたちにもご飯がしっかりある。
プロの舞台ならお弁当を出してもらえたり、
差し入れがあったりするのもあるが。
どんな高いお弁当をいただいたとしてもキッズのお母さんたちが作ってくれたおにぎりや料理には敵わないと思う。

3/26 最終日。
泣いても笑っても今日が最後、ボロボロの身体をお母さんたちのおにぎりにより元気にさせてもらい、子どもたちの笑顔と真剣な眼差しに勇気をもらい。共演する我らのチームパートの仲間たちのおかげで一緒に立てる喜びを感じ。
スタッフのみんなの支えで意識が昂まる!
そこにキッズシアターはとても素敵な音楽隊が生演奏してくれる。
音源を鳴らすのではなく空間を揺らす生演奏がとても心地いい。一直線の音ではなく波を打った音は肌にも脳にも真理にも届く。
心が揺れる瞬間に僕たちだって芝居が輝く、相乗効果そのもの。ライドオン🐎ひひん
まぁ舞台の悪魔はこの日もひょっこり👿顔を出してきたけれど。うるせー!!乗り切ってやったぜ!!!へへん
愛すべき時間はもう終わり、カーテンコールもアンコールもあっという間に終わり😭
バラしも立て込みの3倍近く早い時間で終わり、
えーーーん😭体育館に早戻り。笑

後書き

いつまでもここにいたい。と思うところと
早く終わらないかなっていうパラドックスが発生する。
役に徹したいのだが、スタッフももちろんやるからそんな気持ちになるのだろうか。
でもやっぱりそこにいたいんだよね、
でもやっぱり終わりはくる。
だからこそ「また次」を楽しみにできる
オワリノハジマリ ハジマリノオワリ

さ!!!

書きたいこと山ほどあるけど報告までに!!
そして今回の舞台は映像作品になり、YouTubeにて公開される予定になっています。
そうです。編集は僕がやるんです!!笑
公開を楽しみにしていてくれ!!!!

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