メキシコペソ 1月2週目 日経絶好調でも反動が怖い

今年に入ってから何故か日経が絶好調でありがたく思っています。ネットの噂ですが、もしこの流入資金が中国から大量に入ってきているなら、中国バブルで中華資金が大量に引き上げられる反動が怖いです。正直年末36000円なら大勝利と思っていたのですが、円安が続かない限り40000円まで行く材料はない気がします。日本の実質賃金が20ヶ月連続でマイナス。震災復興資金で増税となれば、ますます消費が落ちる悪循環になりそうで、正直良い予想はしづらいです。

インフレ率は予想通り上昇

12月の年間インフレ率は、年間インフレ率が4.66%で前月より0.34%悪化の一方でコアは5.09%で前月より0.21%改善という結果になりました。具体的には野菜、特にタマネギが55%、トマトが30%と爆上げ、航空輸送、ホテルが上がったもののそれ以外は微増とのことでした。
食品的には南米で大豆、北米ではトウモロコシが安値を記録して上半期は庶民生活的なインフレは抑えられそうです。反面、賃金上昇からサービス価格の高止まりはコア指数は改善しつつも微妙な状態です。今週の米国CPIも注意してみていましたが、メキシコと同じような結果でした。
IMFはメキシコは不動産価格が世界で2番目に高騰した国と発表しました。建設業が商工業施設の建築で手一杯で住宅の需要に追いつかない、不動産の売り控え、高金利での買い控えといろいろな理由があるのですが、利下げと同時に住宅バブルが必然のようなです。これは制御は厳しいようで、金融緩和には強烈な副作用がありそうです。利下げ時期は3月からという意見が半数を越えていますが難しそうに思います。個人的にはメキシコの方が利下げ先行と思っていましたが、今の状況ではアメリカの利下げを待つような気がします。

あとイスラエルのイランへのテロ攻撃は愚かすぎ。今の状況ではイランの仇敵サウジまでが反イスラエルで結束しているので、これ以上の緊張は危険です。今ポジションを取るときはリスクオンの方向で考えています。

ペソ高にクレーム

Concamin(メキシコ産業会議所連合)のホセ・アブガベル総裁は「ペソ高は繊維、衣料品、履物産業に悪影響を及ぼしており、水不足と治安不安とともに、2024年までに克服すべき課題である」とシェインバウム候補者へ訴えました。

去年1ドル=20ペソから17割れしたときは個人的に介入が入るかもと思っていましたが、AMLO的にはペソ高はドル建て借金を軽減し国力を上昇させるとペソ高歓迎の姿勢でした。実際のところアメリカへの出稼ぎ労働者や一部輸出業へはマイナスなのですが、今のメキシコ輸出業者はほぼアメリカしか見ていないのでペソ高は関係なく、輸入価格が下がるので総合的にはペソ高はプラスと考えている意見の方が多い気がします。

トピック

通貨:
先週16.88から週末は16.87

メキシコ株:
週末株価は55.4から55.6

メキシコ中銀:
現在政策金利11.25%:次回の政策金利は2月8日
12月14日の政策金利会合は全員一致で据置
年末金利予測は9.5%で1.75%、0.25%の利下げ7回分を予測(メキシコ中銀の政策金利会合は年8回なので2月を飛ばすと3月から毎回?)
外貨準備高は12月15日時点で2109億ドル、1995年来の最高水準を更新

INEGI:第3四半期は年率3.3%、10月も年率3.3%
INEGI:11月の経済成長は月次で0.4%、最終的には3.4~3.5%を予想

メキシコ年末経済成長率予想
3.6%・・・JPモルガン
3.5%・・・ムーディーズ、パリバ、メキシコ財務省
3.4%・・・XP、シティ、ゴールドマンサックス、BBVA
3.3%・・・OECD、メキシコ中銀
3.2%・・・バークレイズ、BoA、IMF
3.1%・・・フィッチ

メキシコ2024年末経済成長率予想
3.0%・・・メキシコ財務省
2.9%・・・BBVA

金融:
11月までの銀行利益が2367億ペソ、前年同期16.9%増加で過去最高を更新中
銀行は高金利で記録的な利益を継続

消費者物価指数:
12月の年間インフレ率は4.66%、前月4.32%より0.34悪化
12月の年間コアインフレ率は5.09%、前月5.30%より0.21改善

貿易収支・経常収支:
貿易収支 11月:6.3億ドル、10月:-2.5億ドル、9月:-14.8億ドル
輸入額 11月:496.2億ドル、10月:519.7億ドル、9月:511億ドル 
輸出額 11月:502.5億ドル、10月:522.3億ドル、9月:497億ドル

11月送金額は49.8億ドル 送金額累計は578.0億ドルで前年同時期より8.7%増加

小売り売上:
メキシコ中銀:メキシコの消費者信用総額1.36兆ペソ、実質年率13.5%増加
ANTADの10月までの累計売上は1兆2110億ペソ、10月単月の売上高は既存店で1.4%減少
INEGI:10月の小売り売上は年率3.4%増加
12月の消費者信頼感指数は46.8、前月比0.4%減少

雇用・失業率:
INEGI:11月失業率は2.8%、就業人口が124万人(そのうち非正規108万人)減少
第3四半期の経済活動人口は前月より15万人増加で6099万人

製造業・自動車:
12月までの累計輸出台数は330.8万台で前年同期比15%増加
12月までの累計生産台数は377.9万台で前年同期比14%増加
INEGI:10月の総固定投資は118.5ポイントで前月比1.9%上昇、鉄道と非住宅建設が牽引。前年同月比24.7%増加
INEGI:11月の鉱工業生産は8ヶ月上昇後の月次1.0%減少。前年比は3.0%増加
12月の景況感は前年同月比54.6%で好況を維持

食品:

エネルギー:
メキシコバスケットは67.76から66.87
フーシ派の紅海船舶攻撃で緊張も中国需要減で価格は急騰せず

USMCA:
エネルギー国有化は引き続き論点
米国遺伝子組換えトウモロコシの使用を禁止するメキシコを提訴
メキシコはアメリカの輸出入総額の15.8%で1位(カナダ15.2%、中国11.3%)

USMCA以外:
イスラエルがイラン挑発、全面戦争の可能性

観光業:

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