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アドバイスの害

僕は卓球が好きでしょっちゅうやってます。
 
最近は以前と比べてテレビでの放送も増えたので、
目にする機会が増えたんじゃないかと思います。
 
なのでよく言われるのが、
「卓球ってあんなに速いスポーツだと思わなかった」
という言葉です。
 
実際速い球になると、初速は190キロを超え、
2.47メートルの台を0.1秒で駆け抜けるような世界です。
 
そもそも相手との距離が近く、
しかも速いんです。
 
野球のピッチャーが、3メートル足らずのところから150キロ越えの球を投げてきたら、
かなりの恐怖ですよね(笑)
(球が軽いので実際にはかなり減速しますが)
 
テレビなどで見ているのは、
割と引いたアングルからなので、
実際コートに立つともっと速く感じるはずです。
 
考える必要があるのに考える間も無く反射反応で動き回るスポーツが卓球です。
それゆえ、プレーの修正が難しいスポーツとも言えます。
 
自分一人で考えてると、プレーの改善が全然できないんです。
 
特に僕らくらいの層は、飛んでくる球に対処するので精一杯なので、
どんなに改善を意識していても、
すぐにボールを打つことでいっぱいいっぱいになり、
元のプレーに戻ってしまいます。
 
なので卓球は他のスポーツより、客観的フィードバックが特に重要です。
 
客観的フィードバックと言うのは、
アドバイスではなく情報です。
 
例えば僕は、
バックハンドを打つ時に肘が下がる癖があります。
そうなると球が入りにくくなるので、
常に意識してるつもりなんです。
 
でもしょっちゅう、
「中野さん、肘下がってます」
と言われます。
 
また、右肘を上げることを意識しすぎて、
「中野さん、左側が下がってアンバランスになってます」
なんて言われることもあります。
 
全部、意識してるはずのことなんです。
つまり、やってるつもり、できてるつもりのことなんです。
 
でも、全然できてない。それが現実。
 
それをアドバイスではなく
情報として伝えてもらえるのが
客観的フィードバックです。
 
コーチングでも、フィードバックは大切と言われます。
何かとコーチングの花形のように扱われる質問よりも、
フィードバックの方が強力、
という見方もあるほどです。
 
確かに卓球に置き換えても、
「今どんなイメージでスイングしてますか?」
って質問より、
「あなたのスイングこうですよ」
と客観的に伝えてもらった方が、
成長は早いよな、と思います。
 
人にアドバイスなんて求めようもんなら、
みんな好き勝手色んなこと言うから、
「誰の言うことが正解なのー!?」
なんて依存的な状態が故の情報迷子になっちゃう、
なんてこともあるあるなわけです。
 
アドバイスよりフィードバック。
スポーツで考えると、
この大切さはより分かりやすいですね。
 
 
TCS認定コーチ
エンパシーライティングコーチ
脱・集客コーチ
中野太智

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