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英検1級二次試験対策【Vol. 003】Can censorship of the arts ever be justified?

英検1級の二次試験に出題されたTopicsから1つを選んでKey WordsをPick Upします。
出題される5つのTopicsの中で私にとって最も取り組みにくいものを対象とします。
あえて、苦手な分野を深堀することで情報や語彙の幅を広げることが目的です。
WritingやSpeech作成の一助になれば幸いです。


2023年第1回A日程
Can censorship of the arts ever be justified?

これ難しくないですか?
本番で遭遇したら、まず選ばないTopicです。

ただ、落ち着いて調べてみると、話し方は何通りか作れそうな気もしてきました。

まず「censorship of arts」が何かを明確にしないとSpeechを始められません。
この場合「art=美術・芸術」と捉えてしまうと話の幅がグッと狭くなってしまいます。
「art=creative activities」と広く考えると様々な角度で話せるようになります。

・Film and Movies
・Music and Radio
・Media and Manga
・Video Games

それぞれ「何でもOK」ではないですよね。
暴力的描写や性的描写は法律などで規制されています。

また「censorship」自体もいくつかパターンがあります。

Political Censorship: 政府による検閲、政府に対する氾濫などを監視
Moral Censorship: 性や宗教など社会規範に関する検閲
Religious Censorship: (特定の)宗教上好ましいか否かの検閲
Corporate Censorship: 企業による検閲

これらを踏まえて「censorship of arts」の正当性について考えてみます。

肯定する場合は・・・
・protecting society:過激な暴力や性の描写を規制することで子供への悪影響を防ぐ
・maintaining public order:過激な作品や表現を規制することで公衆の秩序を維持する
・respect cultural sensitivities:少数派グループに不利益にならないよう検閲する

反対意見として・・・
・freedom of expression:表現の自由が犯される(可能性がある)
・subjectivity of offense:何が有害であるかの主観は文化や個人によって異なる為、何が検閲で何か攻撃か判断が難しい
・slippery slope:検閲に寛容的になると権力乱用に繋がる

また、民主国家であるか否かも重要な要素だと思います。
民主国家であれば「何が必要な検閲であるか」などは原則国民が決めることです。
それゆえに「検閲」に対する議論も活発なものになります。
日本において「言論の自由」がいくら憲法で補償されているとはいえ、「何でもOK」というわけにはいきません。
特にインターネットやSNSが普及している世の中においては次の様な問題があります。
・online harassment
・cyberbullying
・fraud
・internet-related crimes

対策法は次の通りです。
・better enforcement of existing laws
・update legislation
・fostering public awareness

以上のperspectivesを組み合わせるとSpeechを作ることは比較的容易になると思います。

「Yes」
・過激な暴力などの描写は子供に悪影響を与える
・特定のグループや組織などに対する攻撃や差別を抑制することができる
・企業の利益ばかりを追求する表現はよくない

「No」
〇「表現の自由」や「宗教の自由」が犯される
・芸術や美術の分野における成長が妨げられる
・企業が十分に広告活動ができない
・大衆の娯楽(映画や音楽など)が制限される

〇検閲の名の攻撃となる場合がある
・特定のグループや組織が弾圧される
・政府などの権力乱用に発展する

〇そもそも検閲することが不可能、無意味
・インターネット社会において全てを検閲ることは不可能
・何を検閲すべきか基準や法律を定めることは難しい
・人間の表現に対する欲求を検閲で抑えることはできない

それそれの理由において、「creative activities」を例に用いれば何とかSpeechできそうです。

今回の様に一見苦手そうな内容でも慎重に調べれば糸口は見つけられます。
実際にそのTopicは選ばないとしても、調べた内容が他のテーマで活用できることは多いと思います。


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