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冨田亮輔さんとの出会いとGreentaleに至るまで

遅ればせながら先月末のM3に来てくださった方、どうもありがとうございました。
半年に一度の同人音楽の祭典、当日はほぼ売り子のため会場を隅々まで見ることは出来ませんでしたが、昨年より参加者も増えてとても賑やかな印象でした。そして毎回思うのですが、自分のCDを直接手に取ってもらえる喜びは何事にも代えがたいものがありますね。

今回のM3は私にしては珍しく、自分のCD(CAERULA)と冨田亮輔さん(以下りょう君)とのユニット「Greentale」のCD、2枚のCDを同時にリリースさせていただきました。

M3当日のサークルブースの様子

実は当初GreentaleとしてのCDを出す予定はなく、りょう君と「コンサートを一緒にやろう」という事だけ話していたのですが、色々な勢いに任せて3曲のEPを作るに至りました。今回はそのりょう君との出会いとCD・コンサートに至るまでの経緯を書いてみたいと思います。

冨田亮輔さんとの出会い

りょう君との最初の出会いは2006年、共通の知り合いのゴッツーさんに紹介されて、立川のアイリッシュパブのセッションを聞きに行ったのがきっかけでした。
私はパブではただの飲み客で(笑)、時々セッションに交じる二人をギネスを飲みながら見ていた記憶があります。りょう君の第一印象は「とにかくとても寡黙」でした。セッションでギターを弾いている時以外は基本的に無口。セッション以外では私とゴッツーさんがひたすらにお喋りしている、そんな状況が続き、その日はさほど仲良くはなりませんでした。

2010年7月頃

転機が訪れたのは2010年。当時私もりょう君もニコニコ動画(以下、ニコ動)に動画をアップしていました。私は「歌ってみた」、りょう君は「演奏してみた」のジャンル。動画のアップをきっかけにコンサートをしてみたいと思うようになり、ゴッツーさん(彼もニコ動に「演奏してみた」動画をアップしていました)に相談することに。
彼の紹介でコンサートメンバーとなったのがりょう君でした。
他にもニコ動で「演奏してみた」活動をしていたバイオリンのhiyamaさん、フルートのこうさん、ベースのよーへーさん等、錚々たるメンバーでコンサートを開いたのが2011年1月。

(↑当時のコンサート告知動画が残ってます。懐かしい…を通り越して最早恥ずかしい…笑)


そのコンサートをきっかけにりょう君とはお互いの音楽性を知り仲良くなり、太鼓の達人等のゲーム音楽の楽曲制作でギターやブズーキ演奏をお願いするようになりました。

りょう君は自分の音楽に対して確固たる意見を持っている人なので、曲作りの際に時々ぶつかることもありました(今でもあります)。でも、より良い音楽を作るにはそういう議論やぶつかり合いは必要だと思っているので、「依頼者」と「演奏者」という枠に収まらずに意見をくれるりょう君はとても頼もしい存在でした。

その後、私が東京在住だった時も千葉県に引っ越した後も偶然住まいが近かったこともあり、演奏依頼以外でも定期的にお会いして家族ぐるみで交流を深めるようになりました。

2023年1月

地元の千葉県市川市の貸し本棚屋「fish & books azumaya」さんがオープンし、棚を借りて自分の好きな物(CDや本や手芸作品等)を置いて良いスペースが出来ました。
初め、私は棚に自分のCDだけを置こうと思っていましたが、同じ市川市に住んでいるりょう君も誘って彼のCDも置いてみることに。

定期的に貸し本棚屋さんへ足を運ぶと、azumayaのオーナーさんはとても気さくな方で「うちで演奏しても良いわよ!」と話してくれました。
そうこうするうちに「演奏かあ~…折角棚を一緒に借りてるから、2011年の時のようにまたりょう君と一緒に何かしてみようかな」と思うようになりました。

2023年2月

「やってみたい」と思うと行動に移すのが速いのが私の取り柄です(笑)。
2011年のように大人数でやるのは大変だし、自分は育児もしながらのため以前のように自由に時間は使えなかいので、りょう君と二人で近所で身軽に始めてみてはどうだろうと思いました。早速りょう君に相談すると「面白そうだからやりましょう!」と二つ返事。

2023年5月

azumayaさんでのミニライブも考えましたが、音響のことも考えて市川市の施設を使ってみることに。会場は市の施設である「木内ギャラリー」にしました。
ギャラリーには展示で何度か訪れたことがあるのですが、気の良い森の中にこじんまりと建っていて、音楽ホールではありませんが天井の高いメインホールの響きが素敵なのが決め手でした。

この頃から二人でコンサート用の選曲を始めましたが、「折角だからコンサート用にオリジナル曲を書きたいね」という話になりました。
そこで私の勝手な妄想が捗ります。「それならオリジナル曲の入ったCDも作って、その曲をM3で発表してコンサートでやれば良いんじゃね?」と。
思い付いたら有言実行。当時ユニット名はありませんでしたが、CDを出すにあたりちゃんとユニット名を決めようということになり、色々アイデアを出して「Greentale」に決まりました。

2023年6月~9月

景気良く言い出したものの地獄の日々が始まります…。
りょう君は多忙の間を縫いながらギターのアレンジを考えつつ楽器収録、私は自分のCDの制作作業をしつつCAERULAとGreentale側両方の歌唱収録。

りょう君は、Greentaleとしての初のオリジナル曲を私が作るとばかり思っていたようでしたが、私は「やったことがない面白そうな事」が大好き。
りょう君が作曲、私が作詞、という今までとは違うパターンでオリジナル曲を制作しました。それがEP「Greentale」に収録されている「戦士の鎧を買いに」です。
「戦士の鎧を買いに」のエピソードも含めEP「Greentale」の曲解説もこのnoteに書きたかったのですが、長くなってしまったので次のnoteに書きます。

2023年10月

Greentaleとしての初めてのCDを発売!
パッケージ製作はりょう君に全部お願いしてしまいました(笑)。
一緒にCDを作る醍醐味を覚えた今回のCD制作でした。


2023年11月12日

…という訳で今週末、りょう君と一緒についにコンサートです。
今年のGreentaleの活動の大トリとして、楽しいコンサートになればいいなと思っています。二人での初めての試みですが、演者と観客との距離がとても近い小さなホールなので、我々と観客が一体になれるようなコンサートになれば良いな。

Greentale Presents アコースティックギターと歌のアフタヌーン音楽会

来られる方、雨予報ですのでお気を付けてお越し下さいー!
当日会えるのを楽しみにしております!

※チケットまだあります。当日飛び入り参加もお待ちしております。


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