最近読んだ本、心か技術か。

ちょっとしたきっかけで、14,5年ぶりに、手垢が付くくらい触れていた演劇の本を手に取る。

成井豊(2000)『成井豊のワークショップ 感情解放のためのレッスン』,演劇ぶっく社

簡単にいうと、心を動かせ!という言葉に集約される本だった。(いや、それだけじゃないけどさ!)

話題は飛んで、図書館から本を借りまくっていて、その中の一冊。

松浦弥太郎(2017)『「自分らしさ」はいらない』,講談社

キーワードは、心で考える、だった。

常日頃、演舞をする中で、または見たりする中で、技術が大事なのか、心が大事なのか、どちらが大事なのか、と思う事がある。

(技術だ!心だ!とよくモメたなぁ。前述の書の影響で、心派です(笑))

演舞を見て、心が動かされるのは、その演者の心が動いてるからなのか、それとも卓越した技術によるものなのか。

話が変わり、ある先生に打ち上げて言われた事がある。

より伝えるために、足が1センチでも高く上がる必要がある。

うろ覚え。こんなニュアンスのセリフ。

心で感じてることを身体で表現するために、もっと高く飛べれば、もっとターンのキレが良くなれば、もっとスムーズな動きができれば、それだけのものが伝えられる。もっと伝えられる、伝えられる事が増える。

上記の、二冊目の本に話題を移す。

“感受性と想像力と愛情、この三つがエンジンとなって心は動く。”(p46)

自分らしさの(頭で考える)スイッチを消し、観客のことを心で考え、自分の内面をどうやって伝えればいいのか、どう相手に届ければいいのか、それを感じ続ければ、自ずと技術や精度をさらに高めるという解になるのだろうか。

おもてなし、ではないけど、こうした方がいい、ああした方がいいと、さらに気配りも必要になってくるかもしれない。

うまく結べないけれど、最近読んだ本と、昔聞いた話がいろいろリンクしたので書いてみましたとさ。おしまい。

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