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Herman Millerという家具メーカーとは

皆様はHermanMillerという家具メーカーをご存知でしょうか。

別記事にも同じ文言を書き、その出会いをつらつらと書いておりました。
最近はオフィスワークではなく、在宅ワークの企業推進によりその名前を目にすることがあるのではないかと思います。

その調べ先は、アーロンチェア、セイルチェアなど、デスクワークに特化した椅子を調べるうちにたどり着く家具でもあるのではないでしょうか。

これらはHerman Millerというアメリカ、ミシガンに本社を置く家具メーカーであり、実は100年間続く歴史あるメーカーでもあります。


さて、今回紹介するのはHerman Millerはどんな会社かということ
 
年代は1923年、D.J.デプリーという人物がその義父、ハーマン・ミラーが、Michigan Star Furniture Company という会社を買収したところから始まる。つまりこれが100年前の出来事

ここで現在の Herman Miller が誕生している。

ちなみにD.Jデプリーが、義父の誠実さと実業家の業績に敬意を表して、後に「Herman Miller」と名づけています。


さて、ここまでは少し調べたらいくらでも出てくるコピー&ペーストの情報ではありますね。

実際、私から伝えたいのはこの家具メーカーがどんな家具を生み出してきたのかを伝えていきたい

主なデザイナーでいえば

デザインディレクターのジョージ・ネルソン

テキスタイル部門デザインディレクターのアレクサンダー・ジラード

レイ&チャールズ・イームズ

イサム・ノグチ

実際どの方も主役であり、ミッドセンチュリーの黄金時代を走り抜けた巨匠であることは間違いない

例えばジョージ・ネルソンはその卓越したデザインセンスで、時代を先取りしたデザインで現代家具への礎を作ったと過言ではない人物だ

彼は、ハーマンミラーの創業者D.J.デプリーがニューヨークを訪れ、是非デザインディレクターを引き受けてほしいと説得。それに応えるようにジョージネルソンは、George Nelson・アンド・アソシエイツ設立。
HermanMillerのデザインディレクターを務めた人物だ。

主な家具は
Nelson Daybed ネルソン デイベッド

シンプル故に非常に家の中をすっきり魅せる

・Nelson Marshmallow Sofa ネルソン マシュマロソファ

人気漫画【SPY×FAMILY】の第2巻の表紙になっている有名椅子(表紙になっているのは廃盤のマルチカラー)

・Nelson Coconut Lounge Chair ネルソンココナッツラウンジチェア

こちらも【SPY×FAMILY】第9巻の表紙になっている。2022年に新しいサスティナブル素材として復刻、HermanMillerのSDGsの意識は家具メーカーでも屈指である

Nelson Platform Bench ネルソンプラットフォームベンチ

非常にお洒落なベンチ?テーブル?棚?全てに対応できるデザインが素晴らしい


他にもまだまだあるが、こんな家具が1つ家にあるだけで、わくわくしてくるだろう。Herman Millerでも現行販売を行っている。

ちなみに、家具ではさすがに大きくて置けないのであれば

Nelson Bubble Lamps ネルソンバブルランプ

こちらもお勧め

実はこのランプの白い部分の素材は樹脂、耐久性に優れている
ダイニングテーブルの真上にあると良いアクセントにもなり、シーリング文化な日本の家屋から
別格のお洒落を持たせられる

フロアランプタイプもあるので、こちらはもう少し気軽に配置ができる

日本は提灯やぼんぼり、和紙のペンダントライトがあるので、こういったランプにはスッと入って来易い印象はある


次に レイ&チャールズ・イームズ があまりにも有名ではないのであろうか 俗にいうイームズチェアの生みの親である。

だが待ってほしい、イームズチェアとはどこまでがそう呼んでいるのだろうか。そう思い、イームズチェアをラインナップしていこうと思う

まずは…

Eames Molded Plywood Chairs

イームズ(プライウッド)チェア

ラウンジタイプ(脚が低く、座面が広い)とダイニングタイプ(カフェテーブルなどで食事する向け)に分かれている

言わずと知れたプライウッドチェアの代表家具、通称DCW(ダイニングチェアウッド)LCM(ラウンジチェアメタル)とも言う。

あの「TIME」誌より20世紀最高のデザイン(The Best Design of the 20th Century)に選ばれている。この椅子のデザインが、後のあの椅子につながる

ちなみにこの家具については非常に多くの情報があるが、これは上記のリンク先より読んでほしい。常に紹介する家具についてはオフィシャルサイトより詳細が載っているので、あくまで私からは軽い紹介となります。

では次に紹介したい椅子は

Eames Molded Fiberglass Shell Chairs

イームズ(ファイバーグラス)シェルチェア

Eames Molded Plastic Shell Chairs

イームズ(プラスチック)シェルチェア

Eames Molded Wood Shell Chairs

イームズ(ウッド)シェルチェア

Eames Wire Shell Chairs Outdoor

イームズ(ワイヤー)シェルチェア


いきなり4つのイームズチェアがどんどん出てきて驚いたかと思います。
これは大まかに【イームズシェルチェア】と分類され、その素材や色、シートパットを載せたり、脚パーツの多彩さにより自分の好みに合わせたカスタマイズが可能となっている。

これはよく見る形の椅子ではないでしょうか?

でもその中で本物も本物、イームズシェルチェアと付くオリジナルの椅子でもある。

先に紹介したイームズプライウッドチェアから発展した背座面一体型の椅子で、レイ&チャールズイームズが長い年月をかけて制作をしてきた傑作の家具。

これらは、最初に製造されたのは1948年のFRP製(ガラス繊維にプラスチックを流し込んで製造する素材)で、1950年にはウッドによる成型が可能となり、ワイヤーを折り曲げたワイヤーチェアシリーズも登場している

しかし美しいデザインだな、とつくづく思ってしまう。
もしこの椅子を検討している方がいらっしゃるのであれば、是非HermanMillerのストアに足を運び、素材や色などを相談しながら作り上げるのも家具選びの楽しみ方の一つなのかもしれない。

下記リンクには、シェルチェア制作に至った経緯などが、オフィシャルサイトよりまとめてあるのでご一読頂けたらと思う


さて、まだありますイームズチェア
次のチェアはこちら

Eames Lounge Chair and Ottoman

イーム(ラウンジ)チェア &オットマン

通称ELO、これは【SPY×FAMILY】の第8巻の表紙になっている

言わずと知れたラウンジチェア
「まるで使い込まれた一塁手のミットのように温かく包み込むような外見」を目指したように、使い込んでいけばいくほど仕上がっていく家具として非常にクオリティの高い椅子である。

ちなみに、背面のプライウッドはウォールナット、オーク材、サントスパリサンダーの4つに加え、ブラックモデルとホワイトモデルも存在する。

左:ウォールナット、中:サントスパリサンダー、右:おそらくサントスパリサンダーのオイル仕上げ??オーク材には見えないが…
ブラックモデルもあり、どうやらフレームカラーもブラック
ホワイトレザーを使い続けるのはケアが大変そうではあるが、非常にラグジュアリーで憧れる

ハリウッド映画作品やドラマにもセットとしてよく登場している家具でもあり、特にセレブが座る椅子に登場している。
有名どころであると、映画【アイアンマン】のシーンにてペッパー・ポッツが座っていた椅子がラウンジチェアのオットマンである。

右のソファもイームズデザインのイームズソファ
黒いレザーのラウンジチェアとの対比でこの空間自体が非常に美しい


そしてこれが最後になります。
これは見たことある人も多いのではないでしょうか

Eames Aluminum Group Chairs

イームズ(アルミナムグループ)チェア

こちらアルミナムグループエグゼクティブチェア(ハイバック)

アルミダイキャストを使用したシンプルかつ非常にかっこいいデザインのチェアは、レザーだけではなく布地を使ったファブリックも張る事ができるそう。
アルミナムグループというほどなので、これは種類が何種類か存在する

Eames Aluminum Group Management Chair

イームズアルミナムグループマネジメントチェア(ローバックタイプ)

ホワイトフレーム、ホワイトレザーのモデル

Eames Aluminum Group Side Chair

イームズアルミナムグループサイドチェア

シートはファブリック、アームは外し、キャスター無のサイドチェア

Eames Aluminum Group Lounge Chair and Ottoman
イームズアルミナムグループ ラウンジチェア&オットマン

こちらのラウンジチェアタイプも美しく、空間を圧迫しないので部屋に合わせやすそうだ

見てもらえた通りさまざまなアルミナムグループチェアが存在し、好みのシーンで使っていけるようになっている。
元々はプールサイドにあるアウトドア向けのチェアだったようだが、それを室内のオフィス用に仕上げたものとの事。

これがアウトドアモデル


ここまで書いてみて思うが、やはりインテリアとしての美しさと実用性を兼ね備えた非常に良いチェアなのだと感じる。それゆえに、70年以上たっても色褪せない新しさを提供されているのだと私は思う。

しかしながらまだまだイームズ家具はあり、これはまたの機会に紹介したい。
今回はあくまでHerman Millerの初歩の部分を軽く伝えたかっただけである。
とはいえ結構載せてしまった部分もあるが


これらのチェアたちをより知りたい方は、是非オフィシャルサイトより確認いただくとよい。より細かく、デザイナー、ストーリーが見る事ができる。

購入はWeb通販サイトもあるので、是非確認してみると良い

だが、実物も見たい
なら是非ストアへ足を運んでみると良いのかもしれない

東京近郊であれば、丸の内、表参道、渋谷、銀座、二子玉川
関西は心斎橋
名古屋にもあるとのこと


それでは今回はこの辺で、終わりにしようかと思います。
次回もまたHermanMillerを書いていきたいと思います。

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