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いい子をやめようと決めて4ヵ月経った【3】新入社員~コロナ前

こんばんは。音楽大好きアラサーOLのメイです。
そろそろいい子を辞めようと決めて5か月経ちそうです。笑
いい子やめようとする場面まだ出てこなくない?という声が聞こえてきそうですが
どのような生い立ちでこのような結論に至ったか知っていただけたら嬉しいのでもう少しお付き合いください。

前回記事の続きです↓
いい子をやめようと決めて4ヵ月経った【2】
https://note.com/yyzr914_heart/n/n2bf69c4d12e8

本当の地獄はここから

人生で一番輝いていた大学生活が終わりを迎え、晴れて私は社会人になった。同期も感じが良さそうな人たちばかりで、少し安心した。
配属された部署は希望通りではなかったが、なかなか忙しくやりがいがありそうな仕事だった。

私の部署は、事務職の女の先輩が3人いた。
大ベテランでリーダー的なAさん
周りをよく見てる感じのBさん
きれいで大人しいCさん。

Aさんが私のOJTを担当していたのだが、Aさんは久しぶりの後輩に来ることをとても喜んでくれていて、すごく優しく仕事を教えてくれた。

「いい先輩といい同期に出会えて、これから楽しいことがたくさん待ってるんだろうな」

そんな日々は長くは続かなかった。

何かがおかしい

入社して3ヵ月ほど経ったとき、仕事量が増えミスの回数も増えてくるにつれ、次第にAさんの私に対する当たりが厳しくなってきた。

「前も言わなかったっけ?」
「いいかげんにしてよ!」
「今忙しいから話しかけないで」
「質問の意味が分からないんだけど」
「(メモは後でと言われたのに)なんでメモ取ってないの?」

Aさんにどんどん話しかけづらくなるが、入社数か月のペーペーが自己判断でできる仕事なんて限られているので、質問しないわけにもいかず。
こんな態度を取られるのは私が仕事ができないせいだ・・・と落ち込んだ。

また前みたいに仲良く話したかった私は必死で仕事を覚えた。
目を皿にして確認作業を行い、メモの内容をノートにまとめ直して絶対に忘れないようにした。

次第に周りから「仕事が正確で早くて助かる~」と褒められるようになるのだが、逆にAさんの私に対する態度は悪化した。
挨拶は無視。
郵便物やファイルを投げて渡される。
電話の取次ぎは怒鳴られる。
Bさんと私の悪口を永遠に言っている。
何かあると別室に呼び出して恫喝。

ああ・・・もう書くのもつらい。
心配してくれる人も中にはいたが、先輩も、上司も、人事部も、完全に見て見ぬふり、我関せずだった。労基もまともに取り合ってくれなかった。

私の心はどんどん壊れていった。

「いい子」の強迫観念

AさんとBさんからのいじめはずっと続いた。
両親に泣きながら相談しても、「うまくやれないお前が悪い」「社会人なんてそんなもの。俺はもっとひどいことをされたことがある。」といった言葉しかくれなかった。
あれだけ一緒に時間を過ごした大学のサークルの友達に相談しても、暗いエネルギーを発し続ける私を遠ざける子も多くいた。私のSNSをすべてシャットアウトする人まで現れた。

暗い話をするとみんな私の元から遠ざかる。
どんなに辛くても暗い空気を出しちゃダメだ。

これ以上孤独になるのが怖かった私は必死だった。
どんなに辛くても、友達で居続けるために暗い話をできるだけしないようにした。
仕事やプライベートが充実している友人に見合うような人間でいたくて、将来ちゃんと考えてます風の人間を装った。
心は空っぽなのに。

崩壊

結局、人事部に何度も部署移動を懇願した甲斐もあり、部署が変わることになった。2年半も費やしてしまった。(今思えば留学でもすればよかった)
いじめによるストレスはなくなったものの、もう人間関係のトラブルは二度と味わいたくないので、新しい部署では女の先輩に対する態度には細心の注意を払った。仕事は真面目に、誘いは断らない、苦手なくせに飲み会の幹事もやった。

そんな日々を何年か過ごしていたとき、とある集まりで知り合った初対面の男性からある言葉をぶつけられた。

「あなたって自分が思ってるほど、周りはあなたのことノリ良いと思ってないよ。てか、性格極悪人間だよね。」

・・・・
「いい子」だと思われたくて、周りのことを第一に考え、いろんなことを我慢してきたのに、それを全否定されてしまった。
初対面で人格否定してくる人間なんて、普通に考えたらだいぶおかしい。
なのに心に大ダメージを受けたのは、自分の生き方に対してうっすらと疑問を持ってたり、演じ続ける限界を感じてたからだと思う。

私は何のために生まれて、何をして喜ぶ?
私の心は完全に壊れてしまった。

次回、完結編です。


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