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ブログには書けない!スジボリの考え方やスジボリを掘る方法を徹底解説!!

こんにちは。柚Pです。

今回は、YZPハウスwebマガジンのほうで頂いていた質問で【スジボリのハウツー(複雑なデザインの掘り方、どれくらい時間をかけているのか、デザインをどうやって考えているかとか)】というのに対して、このノートにてさらに深く解説してみようかと思います。

質問のあったYZPwebマガジンVol.2内でも簡単に解説はしましたが、その時は文字だけだったので非常に分かりにくかったかななんて思ってまして・・・。今回は写真も多めに用意しているので少しはわかりやすくなってるかと。

解説していく内容は、

■スジボリのデザインの考え方
■複雑なデザインの掘り方、掘るのにかかった時間

です、まあ質問をいただい内容そのままですね。それではデザインの考え方から解説していきます。

■スジボリのデザインの考え方

どんなメカに施すスジボリなのかで、デザインや考え方も変わってくると思います。ですので、今回はガンプラなどを中心とする「キャラクターモデル」でよくつかわれている架空のパネルラインについて考えてみましょう。

まずは、基本となる1本のストレートな線です。

使い所によっては、ただの線だけでもシンプルでかっこいいスジボリとして活かすことが出来ます。しかし、大抵の場合は単調になりすぎて違和感があるので、軽く手を加えてやると簡単にそれっぽく仕上げることが出来ます。

例えば、端のスジボリ幅を太くしてやるだけで、情報量が増えて1本のスジボリも複雑なラインに見せることができます。ガンプラでも既存のスジボリの上から、太いスジボリを入れてやることで簡単に情報量を増やしてやることも可能です、お手軽ディティールアップですね。

斜めにクランクを入れたスジボリも汎用性が高いのでよく使いますね。

直線のスジボリだけでは単調になりがちなので、クランクを入れてライン自体を変化させるスジボリです。ちなみにクランクのスジボリにも、太いスジボリを足してやることで「スライドしそうなスジボリ」に出来たりもします(右側)。

ガンプラでいうところの「二の腕」とか「もも」のパーツでよく見かけますよね。

最後に、2本の並行した線です。

スジボリの入れ方にも色々ありますが、簡単に3種類ほど違うパターンを書いてみました。太いスジボリを入れる箇所を変えることで、いろんな表情に変化させることが出来ます。

太いスジボリ部分は「ハッチを開けるためのノブ」だったり「ハッチを開閉させるためのヒンジ」だったりと色々想像ができますよね。適当に~っぽいって考えながらデザインを考えてスジボリを考えてやると説得力が出てそれっぽくなる気がします。

ほかにも、私が個人的に意識している違和感ないスジボリを入れるコツで、「正方形をできるだけ作らない」というのもあります。絶対に正方形にしないといけないという箇所以外は、スジボリする形状が長方形になるようにしてます。

それから「パーツのアウトラインに平行になるようにラインを入れる」というのも意識しています。

それ以外にも、直角にクランクしたスジボリをできるだけしないとかもあります。直角に折れ曲がったスジボリを多用するとなんだか安っぽくなっちゃうので。

直角なスジボリをするなら「コの字」の形状にして、メンテナンスハッチみたいなのにしてやるのも手ですね。

私が思ってるスジボリのデザインの考え方なんて、基本的には今紹介した3種類くらいでして、あとは全部応用みたいなもんですね。

ロボットの腕みたいなのにスジボリを入れる場合も、イラストの右側みたいな感じでそれっぽい理由を考えながら適当にデザインを考えます。

私の考えるスジボリのデザインはこんなもんです。超簡単です。

それ以外には、メカデザイナーさんのイラストデザインからカッコいいラインを拾ってくるという手もありますね。私は海老川兼武さんや柳瀬敬之さんのメカデザインが好きなので、スジボリを自分で考える時はその御二方の影響を強く受けたものができてしまいます。

有名なデザイナーさんなら大型の資料本とかも出版されていたりするので、そういうのを1冊買ってみるのもいいですね。

■スジボリのやりかた

さて、ここからは実際にスジボリをするテクニックを紹介していきます。

細い線は割と簡単にできると思いますが、太いタガネを使ったスジボリは苦手な方も多いのではないでしょうか。ですので、まずはそちらから紹介していきます。

まず、スジボリを入れたい部分に「ガイドテープ」を貼り付けましょう。スジボリの基本ですね。

使ってるのはハイキューパーツのガイドテープです。粘着力も強く固めのテープなので太いスジボリを入れるときにも安定しています。

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