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スーパーカブの楽しさ

以前の記事に『好きなものはバイク』だと書きました。しかし、細かく言うと好きなバイクがあります。それは誰もが見た事がある『スーパーカブ』です!それについて書いていきます。

スーパーカブとは…

名前は知らなくても見た事があると思います。『スーパーカブ』は郵便局員・新聞配達員・警察官などビジネスでも多く使われているバイクです。

ここにも書かれていますが1958年に発売されて、2017年に世界生産累計台数1億台を達成しました。60年以上に渡って、世界中から愛され、一番多く走っているバイクです。

1950年後半に開発案の段階でこのような話が出ていました。

「エンジンの大型化も大事だが、ホンダの原点である大衆的な小型車こそ創るべきではないか」
本田宗一郎さんは「日本の道路は悪いから、エンジンは4馬力にしなければならない」と「また悪路でも乗りやすい、頑丈なものを作らなければならない」と言った。藤澤さんは『誰でも扱えるようなもので、とくに女の人が乗りたくなるようなバイクだ。エンジンが露出していないもの』と言った。

そんな思いをこの4つにまとめられました。

● エンジンは、高出力、静粛性と燃費に優れた4ストローク。
● 車体は女性も乗り降りしやすいカタチとサイズ。
● ギアの操作方法はクラッチレバーを必要としないシステムの構築。
● 先進性のあるデザインで、かつ親しみやすく、飽きがこない。

これから作られたのがスーパーカブで本当にこの通りに仕上がっています。当時小さいエンジン(50cc)で4馬力を出すのは難しいと言われていたにも関わらず、それを成し遂げられました。1964年にエンジンの大きな改良(OHV→OHC)が加えられてからは50年以上ほとんど変わらずに今もほぼ同じエンジンが使われています。

頑丈で本当に壊れないバイクで『ディスカバリーチャンネル』でも特集が組まれました。少し可哀そうなシーンもありますが、気になる方は是非観てください。私は購入して1週間ほどで階段10段ほど上から落としてしまうというアクシデントがありました。笑 それでも足を置くステップが曲がっただけでエンジンが壊れることはありませんでした。

スーパーカブとの出会い

私が出会ったのは19歳の時で、知識があまりない状態でバイク屋へ行き、直観で購入しました。『リトルカブ』という、名前の通りに『スーパーカブ』より少し小さいカブです。

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一般的に『スーパーカブ』と言われますが、リトルカブ・ハンターカブ・あんどんカブ・ポートカブなど、いろいろ種類があります。

その『リトルカブ』でとにかく走り回り、バイクに乗る楽しさを知ったきっかけになったバイクでした。最近乗る頻度はかなり少ないですが未だに乗っています。

好きなところ

やっぱりフォルムが好きです!とにかく見た目が愛くるしい!笑 それに限ります。

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他にあげると燃費がいいです。約4Lの小さいタンクですが100km/L走るカブもあります。単純計算で大阪駅から富士山まで行く事が可能です。

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あとは比較的軽いので1人でも楽々と車に積めて、遠出も一緒に行く事ができます。

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カブの種類

とにかく多くて、私にはわかりません。車種名が『スーパーカブ50』という名前でも年式によって愛称がつけられています。

私が一番好きなのは『あんどんカブ(正式名称はスーパーカブC50)』です。一時期、これにも乗っていました。1971年生まれで、大先輩でした!笑 なぜ、あんどんカブと呼ばれているかと いうと、前に大きなライトが付いているのでそれが行燈のように見えるからです。 単純な愛称です。笑 あとはハンドルがカモメみたいに見えるから『カモメカブ』というのもあります。

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もちろん珍しいカブもあります。いろいろありますが2種類紹介します。

1つ目は『スーパーカブ』の1番初めのモデルであるC100の2つ星(吊りカブ)です。ブレーキの横にちょぼが通常は1個ですが2個あるので2つ星と呼ばれています。60年ほど前のカブで、私はこの1度しか見た事がありませんがこの時はじっくり見れたのでとてもテンションが上がりました。

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2つ目は『ポートカブ』です。これもまたこの1度しか見た事がありません。

「世界のどこの港(Port)にもあるくらい普及してほしい」という願いを込めて『ポートカブ』と名付けられ、造られたのですが不人気で2年ほどしか製造期間がありませんでした。

初対面の方と会話をしていて「ポートカブを持っている」という話になって「見たい!」と伝えると快く、倉庫まで連れて行って見せてくれました。感動!

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カブ中心の生活

1億台以上出荷されている程の人気があるので、カブ好きの方は多いです。カブを中心に生きている人もいるぐらいです。株式ではなく、スーパーカブを中心にです。笑

当時、その方の兄にもらった大型バイク(VF750)とカブ4台を所有していたそうです。その話を女の子にすると「バイクに乗せてほしい!」と初デートの約束をしました。悩みに悩んでデート当日に『タイカブ100』に乗って約束の場所へ向かったら、女の子は泣いて帰ったそうです。笑
それからもカブが好きで好きで好き過ぎて仕事辞めて、仕事でカブに乗れる郵便局へ転職をしました。今もMy郵政カブで出勤して、職場の郵政カブで配達してるらしいです。

理解してもらえない事も多いでしょうが、それほど好きになれるのは凄すぎます。カブで日本一周をする人もいますが、どちらも愛が強過ぎます。

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参照:https://www.honda.co.jp/

私の体験談

数年前に『リトルカブ』で広島と愛媛を結ぶ、しまなみ海道へ出かけたことがありました。しまなみ海道は7つの橋で島を結んでおり、原付&自転車道路もあります。そこを通ると車、船がなくても島を渡ることができます。広島から愛媛方面へ向かい、最後の橋を渡っている最中にパンクをしました。最寄りのバイク屋まで歩いて2時間と真夏で炎天下ということもあり、元気なく歩いているとカブ乗りの方に声をかけてもらい工具を貸してくれました。本当に優しい人でパンクを補修した後もしまなみ海道を案内してもらい、広島まで帰る事ができた思い出があります。あの出会いがなければ確実に辛い思い出になっていました。

カブに乗っていたから助けてくれたわけではないでしょうが、やはりカブ乗りはカブ乗りとカブが好きなんだと思います。

乗っているからこそ、わかる事もあるし、カブに対する愛着が強いのだと思います。スーパーカブが身近にあるという方は自転車感覚で乗ってみてください。この楽しさがもっと伝われば嬉しいです!

興味があればスーパーカブに関する書籍も多いので、まずはそこからをおすすめします!


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