ベルリンのまりこさん

メディアコーディネーター。映像制作、取材、各種リサーチ、ローカライズなど。文化、教育、…

ベルリンのまりこさん

メディアコーディネーター。映像制作、取材、各種リサーチ、ローカライズなど。文化、教育、移民政策、中・東欧に興味あり。初の共著『ベルリンを知るための25章』(明石書店)発売中です。 ブログ→ https://marikokitai.com/

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「キアヌに会いたい」と思ってしまった女性の日

「キアヌに会いたい」そんなこと2日前にはちっとも思っていなかった。思っていなかった、といえば嘘になるが、具体的に本気で会おうとは考えもしていなかった、といえばいいだろうか。 いつものようにツイートを何気なく見ていたら、よく知っている映画館の写真とこんなセリフが目に止まった。 「キアヌに会いたい人は明日18時前にツォーパラストへどうぞ。」 思わず「えっ」と声が出てしまった。さらっと何気なく書かれているが、これはもう行くしかないのではないか、思わずそんな気にさせてしまう何か

    • お祈りメールをいただいた

      初めてきちんとした履歴書を送り、面接に呼ばれ、お祈りメールまで頂いた。なるほど、こういうものなのか。上の文面にあるように今回トライしたのは難民支援センターでの仕事だった。面接を受けていて感じたのは、面接担当者が真っ先に尋ねた「メディアの仕事からなぜここにこようと思ったのか」ということからもわかるように、ドイツでよく求められるキャリアの一本化の大切さ、というである。要するにこれまでやってきたことと全く違う分野に手を出す、ということをドイツの人たちはほぼしないし、おそらくできない

      • 走ってきた

        今月は、というより今週は立て続けにしんどいことが次から次へと降ってくる。家でモニターの前に座ってばかりいると精神的によろしくないので、ひとまずリュックにスポーツ用具を入れてイチゴと飲み物を準備し、徒歩でジムへ向かった。 今日も朝は空気が冷たくて音楽を聴きながら早足で歩くにはちょうどいい気温である。天気は晴れ。ジムに着いたらいつもより早いせいか顔ぶれが違っていた。年配の人が多い時間帯。着替えて真っ先に向かうのはランニングマシンである。 前々回は30分弱、前回は30分強は走れ

        • 日常生活のありがたさ

          昨日に引き続き今日もなかなか厄介な1日だった。大体、大変なことは重なるもので、そういうときはできるだけノイトラルな状態を保って目の前に立ちはだかる標的にキリキリと矢を放つように対処するしかない。 今日の午前中がまさにそんな感じだった。お昼を作って食べ、続きをしていたがお茶の時間の前にぷつんとエネルギーが切れた。仕方がないので横になったら、がっつり1時間半くらい眠っていた。心身ともに疲れるというのはこういうことをいうのだろう。 目覚ましはかけていなかったが、息子が学校から帰

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        「キアヌに会いたい」と思ってしまった女性の日

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          ベルリンで20年以上ぶりに面接をした

          20年以上ぶりにベルリンで面接に足を運んだ。いつものように早め出発をしたが、面接時間よりも45分も早く着いてしまい文字通り「飛行機場で待つ人」になってしまった。 入り口でセキュリティーの人に面接に呼ばれたというメールを提示して中に入る。簡易窓口で問い合わせると、面接に来た人が座っている、と言われた場所に確かに数人女性がいるのが目に入った。みんな緊張しているのか表情がかたい。それにしてもここでは見事に周囲からドイツ語が聞こえてこないし、アジア人もいない。完全にアウェイ。 た

          ベルリンで20年以上ぶりに面接をした

          4月中旬になった

          今日は4月15日。今月も半分を過ぎたことになる。留学生がやってきたのが3月10日なので1ヶ月なんて本当にあっという間だ。ベルリンで高校3年生を迎えた彼も、今月27日にはベルリンをあとにして東京に帰る。もう数えるほどしか滞在日数も残っていない。 今年は円安の影響なのか偶然なのかはわからないがフリーランスの案件に全くと言っていいほど動きがない。ここまで動きがないのは10年間のフリーランス生活では初めてのことだ。コロナ禍でもまだ少し動きがあったくらい。留学生も来ているしちょうどい

          4月中旬になった

          新書メーカーで遊んでみた

          昨日、書いておいたテキスト。今日は35分間ランニングマシーンで走ったのですでに日曜日がほぼ終了してしまったので非常に助かる。ありがとう、昨日の暇だった私。 ・・・・・・・・・・・・ Twitterで少し前に見かけて気になっていた「新書メーカー」で遊んでみた。そのくらい今日は暇なのである。まぁ、土曜日だしね。 新刊予定その1:絶対に書けないであろう「サバイバル術」。これ一冊あればあなたも海外生活をサバイブできます!!的な帯になるはずだ。無理。 こういう類の「教本」は今ま

          新書メーカーで遊んでみた

          土曜日の過ごし方

          昨晩の余韻だけで過ごす土曜日。要は特別なことは何もしていない。昨日は久しぶりにフィルハーモニーにコンサートを聴きに出かけた。コンサートの前には留学生がそろそろ食べたいだろうと海鮮丼を食べに行くことにした。会計の際に、ついこの間、日本を旅して帰ってきたばかりだという店員さんが嬉しそうに日本旅行について話をしてくれた。15日間の滞在だったどうだが、それはもういろいろな場所を訪れていたのでよほど楽しかったに違いない。 今朝は9時過ぎに起きてコーヒーとトーストで朝食をすます。留学生

          土曜日の過ごし方

          少年よ大志を抱け

          我が家に滞在中の留学生。17歳とは思えないほど自分の興味対象に対する好奇心や知識の深さが半端なく、どんな話題を振っても面白い答えが返ってくるので毎回話しながら舌を巻いている。 会話ができるかどうかなんて、そういう意味では年齢なんてほとんど関係がないように思える。お互いの興味対象の方向さえ合っていれば、世代間のギャップなんて軽々乗り越えられるのだ。まぁでも正直なところ、彼のような17歳にはこれまでにまだ出会った試しがない。 今日はどういう流れからか、彼の言語学的興味について

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          フリーランサーの経済状況

          求人応募に4通目を出したところで面接に呼ばれた。意外である。この年齢でも呼んでもらえるのはベルリンだからだろうな、とも思う。ベルリンで最後に面接を受けたのが2001年の冬なので、かれこれ20年以上も前のことになる。面接の際には労働許可付きの身分証明書の提示も求められるようなので、ちょっと緊張してしまう。外国人の採用が多いという証拠だろう。日本とはなんら関係のない職種なので「日本人だから」有利になるというわけでもない。 質問事項をいくつかメモにまとめておく。あとは先方の質問に

          フリーランサーの経済状況

          ジムでチェックアップ

          気付いたら水曜日。もう1週間の半ばに差し掛かろうとしている。今週は自分の今後の身の振り方を考える週らしく、とにかくあれこれ調べたり問い合わせをしてばかりいる。ジムに行くためには、子どもたちの帰りが普段よりちょっと遅い水曜日が平日の中で唯一のチャンスなのだ。昨晩から数日続いた夏日が嘘のように強風で寒い朝である。あぁ、寒い、面倒臭い。 それでも向かい風の中、自転車でジムへと向かう。ジムに着いたのは11時少し前。友人との会話をふと思い出し、受付の女性にチェックアップをお願いしてみ

          ジムでチェックアップ

          寝不足の火曜日

          あー、これは子どもの頃からそうなんだけれど、大雑把な性格のはずなのに夜寝るときに周囲がうるさいと全く眠れなかった。だからいつまでもわーわーとうるさい修学旅行や塾の合宿が嫌で嫌で仕方なかったし、なんなら先生たちの寝ている部屋で寝かせてもらったこともあるくらい。いびきなんてもってのほかで付き合うか付き合わないかは、それこそ寝てみないとわからなかった。安眠を妨害されるのだけは譲れないからだ。それこそ不眠で生活が破綻する。 体質というものは年齢と共に変わるもので、相方のいびきで昨日

          問い合わせの電話

          さて、休暇明けの月曜日。久しぶりに6時台に起床したらクラクラしたので、皆を見送ってから少し横になった。やれやれ。 そこから気になっていた仕事の募集担当者に電話を入れるがもちろん担当者は不在で別の人が出た。だが、はっきりとした解答は得られず履歴書を普通に出すだけで終わった。雇用局の担当者のいうようにはなかなか自分の必要な情報すら入手できないのがベルリンでの職探しのハードルの高さなのかもしれない。 それでも電話を入れてみただけ良しとしよう。別の募集宛てにも履歴書を出しておく。

          アスリートとストイックさ

          今日のベルリンも20度を超える暖かさ。ハーフマラソンに参加したことのある友人に誘われて、ベルリンで開催された大会を見に行くことになった。フルマラソンのときも誘われて近所の通りで応援したことがある。 フルマラソンもそうだが、そもそも長距離走の苦手な私には5キロを完走することさえままならない。それを相当のテンポをキープしたまま、ハーフなりフルマラソンを走る人はそれだけで尊敬に値するわけだ。とにかく完走できることがすごい。 そんなわけで普段より1時間以上も早く起きて(それでも9

          アスリートとストイックさ

          春の掃除と素麺

          今朝も起きたらほぼ昼だったが、いつものコーヒーと甘めのパンで朝食に。息子は午前中からクラスメートの誕生日会へ出かけている。 あまりにも天気がいいので、昨日思いついたとおり「春の掃除」を始めることに。一度にやると疲れて嫌になるので、掃除機をかけて床を拭いてからリビングの窓掃除を片側だけやることにする。 娘は午後1時頃になってようやく部屋からのそーっと顔を出した。床も拭いたので「乾いてから入ってね」と声をかける。お昼は冷蔵庫の掃除のため、残り物で済ませる。私はパスタ、娘はイン

          春の掃除

          今日はほんとうに何もしていない。「何もしていない」わけはないんだけれど、要は文章にして面白いようなことを何もしていない、ということなんだろう。でも、それをいうのであれば昨日も似たようなものだったかもしれない。 休暇中の金曜日なので特にありがたみもないし、朝もなかなか起き上がることができなくて11時くらいまでゴロゴロしていた。これではティーンエイジャーの娘とやっていることが全く同じである。 ひとりで早めに起床して暇暇星人と化した息子に「ママ、買い物行くんやったら一緒に行こう