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顧客を農作物扱いする言葉をやめよう

最近は「顧客を主語にする」「企業視点から顧客視点へ」といった考え方が浸透しつつあります。私も以前に似たような記事を書いたことがあります。

その「顧客を主語にする」の一環で、「営業の種をまく」「Web広告で刈り取る」「コミュニティで囲い込む」といった顧客を農作物扱いする言葉をやめるべきだと考えています。

説明するまでもないですが、こうした言葉は企業を農家、顧客を農作物に見立てています。比喩として分かりやすい面もあるのですが、この言葉はあたかも顧客を農作物のようにコントロール、管理できるかのような固定観念を助長するため、顧客視点からは程遠いものです。

喩えるなら、顧客は農作物ではなく自然に近いものだと思います。今年の元旦に地震があったように、人間は自然をコントロールすることはできませんが、自然のエネルギーを活用したり(日本はプレートの狭間なので地震大国であり温泉大国でもあります)、人工物(家や田畑や食物など)を作って自然と共生することはできます。それと同じで、企業は顧客をコントロールするのではなく、顧客の動きを活用したり、コミュニケーションを設計して顧客と共生してゆくものでしょう。


私のBtoBマーケティングの仕事については下記の記事をご覧ください。

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